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立ち話日傘ひろげてより弾む
※写真はクリックすると拡大します。
写真提供:箱崎秀夫(フリーカメラマン)

■200607_01
海紅 2006/06/25-18:07 No.[55]----------------------------------------

立ち話日傘ひろげてより弾む


久保寺勇造 2006/07/03-20:21 No.[57]----------------------------------------

そんなに日差しのつよい日ではないでしょう「そして」「それから」と二人の話は佳境に入りどちらともなく日傘をひろげる梅雨の晴間の風景とします。

 



久保寺勇造 2006/07/04-22:19 No.[58]----------------------------------------

句感想も一日経ちますと女性二人なのか男と女では日傘一本で少し句意から離れてしまうなど余計なことも考えます。通り過ぎるとき日傘の中の顔は興味あります。


久保寺勇造 2006/07/05-21:07 No.[59]----------------------------------------

日傘をどうやらパラソルと限定していましたが和傘絵日傘だとしたらバックの風景を何処にしましょうか。東京
銀座の柳通りか和傘の産地の飛騨高山でどうでしょう。
十七文字の一部だけで今日も勝手の方向に進みました。
皆様の一言お待ちします。


椎名美知子 2006/07/06-11:20 No.[60]----------------------------------------

一つの句でこれだけ思いを巡らすなんて、すごい!
もしかしたら、男性と女性の違いがあるかも・・・。
私としては、この句のような経験があり、思わずクスッと笑ってしまいました。作者の観察力、すごいなあと思いながらです。
日照りの中で話していると落ち着かない、またシミが増えてしまう、日陰に行きたいけど話しの腰をおってしまうし・・・と。日傘を(相手か自分か)差して、ようやく落ち着いて話が弾むんです。
久保寺さんの解釈のほうがロマンがありますね。
何気ない一こまをとらえて、日常のおかしさが見えてくるこの句、いいなあと思いました。


久保寺勇造 2006/07/08-23:02 No.[61]----------------------------------------

立ち話は当事者どうしは周りにはあまり神経を使いません。また往来の通行人もそこを避けるように通り皆さん邪険にはしませんね。横を通るとき意外に二言三言は耳に入ってきます。それは勿論どうでもいい事ですが肝心のことを忘れていました。日傘をひろげる女性の動作です。作者にこれは長びくぞ、話に熱を帯びてきた弾んできたぞと感知される動作、本日はこの辺で追い追い推測することにします。


久保寺勇造 2006/07/09-20:29 No.[62]----------------------------------------

四季の移ろいの中で只今がいちばん鬱陶しい時季です。だが作者は楽しい瞬間を直視するのです。梅雨の晴間の歩道を歩いていまして立ち止まって話をしている女性がひょっと日傘を開く歓喜にあふれる動作を見逃しませんでした。そして作者は恐らくどちらも「立ち話もなんですから…」とは言わなくそのまま話し込むことを確信しながら通り過ぎるのです。


久保寺勇造 2006/07/13-08:19 No.[64]----------------------------------------

お早うございます。今朝も鈍よりしていますがもうすぐ梅雨も明けるでしょう。さて、もし改まって喫茶室に入ると感嘆詞をまじえた会話は控えなくてはなりません。やはり立ち話はいいものです。歩道は狭くなりました。行き交う女性たちは「傘かしげ」をしてお通り下さいました。最後にこの句に出会い生きる喜びを感じました。


椎名美知子 2006/07/14-10:04 No.[65]----------------------------------------

久保寺さんのおかげで書き込みの楽しさを知り、このページを使わせていただいています。
一句でこんなに想像力をふくらませる久保寺さんはすばらしい!俳句は言葉が少ないだけ、読み手に任されるところが多いのですね。詩を少しかじる私はとても勉強になります。暑いですからお体、お気をつけて。


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