ホーム
お下がりを着て堂々と入学す
※写真はクリックすると拡大します。
写真提供:箱崎秀夫(フリーカメラマン)

■四月の句 其の一
谷地海紅 2006/03/29-12:09 No.[6]

お下がりを着て堂々と入学す


渡部陽子 2006/04/10-17:01 No.[7]----------------------------------------

昔懐かしい光景か、作者の実体験か。いずれにしても、赤ほっぺの子が意気揚揚と闊歩している姿が浮かびます。新品を買ってあげられなかった親の子に対する不憫さ、テカテカ光ってちょっと恥ずかしいけどそれを誇りに思う兄弟愛などが、堂々という言葉の中に集約されていてほろ苦い。上五の‘を’で大きく切って読むと句のスケールが一段と増す。音読したい一句。


濱田惟代 2006/04/11-20:17 No.[8]----------------------------------------

息子が大学入学式で兄のよれよれのそれにだぶだぶな背広を着ていきました。どうせ一日だけだからと平気でした。しゃれっ気もなく現代っ子です。ちなみに私は付き添いませんでした。一緒だったらそんなスタイルでは私がはずかしく許さなかったかもしれません。


福次郎 2006/04/13-00:07 No.[9]----------------------------------------

先生、早速拝見させていただきました。
コメントするのは恐れ多いです。でもあえて書きます。
私には、『小学校に入学する次男ないし次女が「新品を買って」と言いたい気持ちをぐっと抑え、ひとつ大人になったような顔をしている』そんな情景を親の視点から見た句であるようにも思えました。ちょっと深読みしすぎでしょうか。
私信になりますが、角川俳句賞にむけて日々少しづつ俳句を詠んでいます。先生に無理のない範囲で構いませんので、添削等していただけたら幸いです。


濱田惟代 2006/04/14-09:50 No.[10]----------------------------------------

早速取り上げてくださりありがとうございました。



「海紅句抄」トップへ戻る