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2017年 バックナンバー
12月
もののふの末裔の村大冬日
12月
一語捨て一語選びて息白し
11月
会ひたくば会つておくべし日短か
11月
落花して見せし山茶花買ふことに
10月
よからずや伊良湖の闇も秋風も
10月
菊の香の頬伝ふものぬぐふとき
9月
恋仲と見られて嬉し秋簾
9月
秋の燈をともせば父のありし椅子
8月
街の灯に壁となりきり蛾の眠る
8月
空蝉を集め飽いたる子の寝顔
7月
水桶に水残しあり墓涼し
7月
水打つて忽ち風の道となる
6月
二人して虹をながめし昔あり
6月
一人して蟻とあそびし昔あり
5月
道問へば蝿叩きなど商へる
5月
在りし日のままの表札薯莪の花
4月
川風に蝶にしたがひゆくばかり
4月
喪のあけることも暮春の一つかな
3月
春蘭をぢぢばばと呼ぶ村に住む
3月
三人の子が春泥をつけ戻る
2月
すがすがと古稀を迎へん春の星
2月
赤鬼と青鬼祀り春浅し
1月
てのひらに戻りし独楽のひとよぢれ
1月
巫女溜まりより御降りへ二三人
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