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2016年 バックナンバー
12月
むくの木もけやきも月の枯木かな
12月
ゆつたりと張られて揺れて飾り凧
11月
縁談を進める神を迎へけり
11月
付き合ひて五年と告ぐる神の留守
10月
十三夜教師一人の教室に
10月
戯るる風を喜び蒲は穂に
9月
半生のひとつを是とし月仰ぐ
9月
板敷の秋冷といふ閑かさに
8月
海霧を来しせめて遺影にまみえたく
8月
墓洗ふ母云ふ一と世つまらなき
7月
下駄履いて出づる涼しき一会ゆゑ
7月
風鈴の世に君いまだ在るごとく
6月
緑蔭といふにぎやかに揺るるもの
6月
緑蔭に居て一記憶明らかに
5月
椎若葉して木洩れ日を遮れる
5月
椎若葉して木洩れ日の遊びをり
4月
占ひの花に蜂来て乙女来て
4月
従姉逝く吹きつけし花滲む如
3月
忌み明けや雀の觜の水温む
3月
ものの芽の土塁二つに橋架かる
2月
二十年ぶりの再会実朝忌
2月
神主をオモリともいふ午祭り
1月
闘病のいつしか胼も消えたると
1月
雑煮食ふべし息災を祝ふべし
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