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2014年 バックナンバー
12月
冬空を雲おりてくる怖ろしき
12月
冬の日や札所の屋根の鳩百羽
11月
喝采のごとく枯菊焚き終る
11月
雀二羽のせゐるちから破蓮
10月
読みさしの栞や去年の薄紅葉
10月
茄子茗荷などまで下り簗に落つ
9月
地図によればこの山霧に瀧二つ
9月
水澄める紙漉村の空小さし
8月
桃青といふ名も見えて秋の句座
8月
封緘を終へしさびしさ星流る
7月
書くことに倦むとき汗の子を膝に
7月
汗の子の手をひらひらと智恵づく夜
6月
墓誌に云ふ性狷介の涼しさよ
6月
追懐の座に火蛾が来る栗鼠が来る
5月
椎若葉して木洩れ日の遊びをり
5月
青葉してかくれみのてふ名札下げ
4月
生きてあること鴉聞き蝶を追ひ
4月
吾子軽きとも重きとも春日浴ぶ
3月
春雨や爪やはらかき吾子の指
3月
句碑守るといふ言の葉のあたたかし
2月
石に腰下萌えと日をわかちあふ
2月
下萌えは静か枯草にぎやかに
1月
寒月を友と淋しきことを言ふ
1月
スキー場ばかり灯せる雪の町
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