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2011年 バックナンバー
12月
わが息の白くなりたる独り言
12月
寒林に消ゆる異人の恋人と
11月
満天の澄みわたり大銀杏散り
11月
柳井綾子といふ大慈石蕗の花
10月
西鶴の大家でべったら市好きで
10月
烏瓜ひとつを引けばぞろぞろと
9月
一陣の風とんぼうの逆立ちす
9月
川宿の筧の影や小望月
8月
冷害を伝へるニュース赤のまま
8月
流星や時はすべてを浄めしと
7月
父と子の三尺離れ籠枕
7月
本当のこと言ひ涼風を戻りけり
6月
米洗ふ闇に来てゐる蝸牛
6月
畳這ふ蟻のゆくへや一人住み
5月
新緑を洩る日記憶のちらちらと
5月
余花のころよりの眠れぬ病とか
4月
春宵や聖書を借りて子の帰る
4月
先廻りして医師一人花の山
3月
大藁家小藁家に春雪の降る
3月
沼芹を摘むや前むきうしろ向き
2月
木々の影烏の影や雪残る
2月
犬ふぐりてふつつましき春のあり
1月
車座に教へ子と居て日脚伸ぶ
1月
君に降る雪美しく母となる
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