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2010年 バックナンバー
12月
一去就終日冬の蝿とゐて
12月
枯芦を分け入り月の沼のあり
11月
さびしさは而立となりぬ落葉踏む
11月
送り来し丹前われが背に余り
10月
目を閉ぢて日の射す稲架にもたれをり
10月
蒲の穂とともに吹かれ来句座につく
9月
月一つ筑波嶺照らし沼照らし
9月
乾坤の吐息の如き霧に住む
8月
開拓にいくつもの謎墓洗ふ
8月
逢ふことのなかりし兄や魂迎へ
7月
遠雷の半日の閑靴磨く
7月
蓮の葉も日傘新聞紙も日傘
6月
河鹿やむとぎ汁を瀬に流すとき
6月
次郎より太郎いちごのやや小さし
5月
一句会生まる筍梅雨の後
5月
その人も蝶も来てゐる牡丹かな
4月
眠れぬ子起きられぬ子や啄木忌
4月
若芝の自転車置き場取り囲む
3月
一文字にみみづの伸びて暖かし
3月
グルバイは横浜ことば雁帰る
2月
雪雫きらきらきらきら別ればや
2月
一書世に問ひたるゆゑの余寒とも
1月
わが影を先に歩ませ日脚伸ぶ
1月
送稿のボタンクリック初仕事
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