2016年5月 蕪村生誕300年記念歌仙「夏河を」の巻(第二十二回興行)

■白山連句会第二十二回興行
2016/05/26-14:38 No.[1092]

 蕪村生誕300年記念歌仙「夏河を」の巻

夏河を越すうれしさよ手に草履   蕪村(三夏)
井戸に西瓜を待たす古里     酢豚(晩夏)
ビヤホール土蔵生かして造らせん 千年(三夏)
千両箱のなかは空っぽ       月子
奥山へ月の兎を撮りにゆく    喜美子(三秋・月)
日当たる方に咲きし竜胆     由美(仲秋)

しんと待つ運動会の補欠の子   梨花(三秋)
初めて知ったQの横顔       仝
風吹いて第二ボタンの人と逢ふ  千年
卒塔婆小町を謡ふこの頃     月子
天丼は「てんや」牛丼「吉野屋」へ 酢豚
舵を切れない避難生活      喜美子
いくとせを住めば都ぞ月冴ゆる   月子(三冬・月)
ぼけて買い足すぼけぬサプリを  梨花
野仏の頭しめらせ一雨過ぐ     酢豚
息吹き返す巡礼の杖       喜美子
花びらの張り付くややの掌     梨花(晩春・花)
よき潮来いと春濤に立つ     千年(三春)
ナオ
リバプール訛もまじるカフェうらら 月子(三春)
爆弾巻きぬおみな悲しき     酢豚
十点鐘数多鳴りけりアリ絶巓    千年
走りだそうかさみだるる中    月子(仲夏)
子燕の改札口を見下ろして     喜美子(三夏)
市松模様つまむ空蝉       梨花(晩夏)
たそがれの背戸にもたれて口笛を 月子
遊女身請けの軽き足取り     酢豚
だしぬけにピンクリボンを握りしめ 千年
倒れし人を抱き起こす人     梨花
補陀落をのぞむ岬に望の月     千年(仲秋・月)
葡萄は遙か西からの種      月子(晩秋)
ナウ
紅葉酒少しお洒落をしてゆこう   喜美子(晩秋)
初雪降りし婚活の時        梨花(仲冬)
烏帽子つけ源氏語りの巫女となる 千年
荒神様にあげる燈明        喜美子
何処へとも告げずふらりと花の雨  酢豚(晩春・花)
あたたかな風明けそめる空    執筆(三春)

(千年捌・平成28年5月26日首 同6月13日尾)

 




千年 2016/05/26-16:43 No.[1093]------------------------------------------

蕪村生誕300年記念の蕪村発句脇起こし歌仙「夏」編を始めたいと思います。
海紅先生の口上の大半を引き継ぎ、
〇進行は不肖千年に一切お任せください。
〇連衆は、句の採否は関係なく、脇以下表六句までに付句(案)をいただいた方を今回の連衆とさせていただきます。
〇前回の海紅語録にありましたが、「前句と付句の作者が違うという連歌俳諧の長所を生かした遊び」をしたいし、「前句を有難く受け取り付句を楽しみたい」と思います。

それでは皆様、よろしくお願い申し上げます。



千年 2016/05/26-16:45 No.[1094]------------------------------------------

立句は「夏河を越すうれしさよ手に草履」(蕪村句集318)
蕪村の母の故郷といわれる丹後の与謝で詠まれた句です。率直な喜びのあふれる句ですよね。(この句に関する文献資料は掲示板に書きましたのでご参考まで)

この句に対して、皆様から参加表明も含め脇句を御一人二句以上いただければと思います。「優雅を狙う必要はない。発句を立体的に見せてくれる何かに焦点をあてて」(海紅語録)構想してみてください。



酢豚 2016/05/26-21:08 No.[1095]------------------------------------------

とりあえず景気づけに二句

井戸に西瓜を待たす古里
掛け茶屋まではまだ汗の距離  酢豚



千年 2016/05/26-22:03 No.[1096]------------------------------------------

はい、さっそくいただけました。発句の遠景、近景でなく発句の主人公の内面・心付け。かたじけなしという思い。
私は、
〇家路に帰る鮎釣りの舟
〇初ひぐらしのにじむ山あい
と外の景色を付けていて、この発句に対する響きがないなと思っていたところでした。
酢豚さんの二句、どちらも捨てがたき句なれど、井戸をいただきます。



千年 2016/05/26-22:09 No.[1097]------------------------------------------

来週まで脇句を待つ予定でしたが、これはもう仕方なし。
次は第三、お願いいたします。


千年 2016/05/27-00:35 No.[1098]------------------------------------------

夏の句を受けての西瓜は夏(晩夏)。
次は雑あるいは晩夏。



千年 2016/05/27-08:15 No.[1099]------------------------------------------

狂句こがらしの身は竹斎に似たるかな 芭蕉・冬
たそやとばしるかさの山茶花 野水・冬
有明の主水に酒屋つくらせて 荷兮・秋(有明月)

第三を付けた荷兮の心理に、酒屋(酒造会社)の蔵人を経験した私が分け入ると・・・・
「ほう、脇は野水様が松尾芭蕉様の旅の笠に風流にも山茶花を散らせなさった。山茶花の白といえばお酒のもろみも白く・・・そう松尾様といえば連衆の重五(材木商)や杜国(米穀商)の商いとも関連が深い酒の神・松尾明神にお出ましいただき、芭蕉様にお酒のおもてなしをさせていただこう。後にひかえる重五や杜国の紹介も兼ね、景気よく勤勉に有明月のもと酒屋をつくらせていただこう」


千年 2016/05/27-08:21 No.[1100]------------------------------------------

望郷の詩人・蕪村の発句に酢豚さんが古里を見事に付けていただきました。次は季移りで秋の月をいってもいいかもしれませんね。それでは明日またおめにかかります。


根本文子 2016/05/27-09:26 No.[1101]------------------------------------------

千年さん、楽しみに時々参加させていただきますね。安居さんの句、この付け加減の呼吸を学びたいところです。それにはやっぱり参加、体感しないと。

  キャンパスの屋上ガーデン月今宵    文子

  


大江月子 2016/05/27-12:58 No.[1102]------------------------------------------

千年宗匠の誘いに乗って思い切って川へはいります。
お手をお貸し下さい。

第三雑の句でもいいですか。

 電線を地下に埋めて仕舞ふらん    月子


酢豚 2016/05/27-13:36 No.[1103]------------------------------------------

ありがとうございました。

開けたらもう決まっていたのでびっくり!
感謝です。


千年 2016/05/27-23:29 No.[1104]------------------------------------------

酢豚様、この気息(景気)なンですよ



千年 2016/05/27-23:52 No.[1105]------------------------------------------

さて、第三、ふるさとにかかる夏の月もあり。

これほど付きやすき古里はなし。蕪村翁失礼



梨花 2016/05/28-07:35 No.[1106]------------------------------------------


子を待ちて佇む母に月上る
叱られて抱きしめられて月の門
遠くから子の帰りくる星月夜


梨花 2016/05/28-08:15 No.[1107]------------------------------------------

済みません、星月夜は大好きな季語ですが、月のない夜、月のように明るく輝く星の夜ですので、さきほどの投句三句目訂正します。母にとって子が帰ってくるのは
どんなときも最高の嬉しさ〜。

  遠くから子の帰りくる月今宵    梨花
外風呂を焚いて子を待つ今日の月


千年 2016/05/28-13:19 No.[1108]------------------------------------------

ここはもう一日待たせていただきましょう。
雑、三夏、晩夏、あるいは月で、さてどう転じましょうか。
ひぐらしさんもよろしければお気軽に。


大江月子 2016/05/28-17:48 No.[1109]------------------------------------------

自分でもはっきりしないので、気になさらないで!
一応投句。

 雑   大皿を登り窯より取り出して
晩夏  甚平着て夢の如しと端座して
月  月の浜流れ来た木に腰掛けて     月子



尾ア喜美子 2016/05/28-23:18 No.[1110]------------------------------------------

錚錚たるメンバーで腰が引けますし、もう連句は懲りたはずでしたが、挑戦。

* 夏山にお花畑の広がりて
* 月光の海面深く射し入りて
* 風静かシルクロードにのぼる月



yumi 2016/05/29-02:17 No.[1111]------------------------------------------

表六句までに付句(案)をいただいた方を今回の連衆とさせていただきますとあったので、膝送りもあるのかなと勝手に夢想し、その部分だけの参加になるかもしれませんが

*優勝旗しっかり受ける二年生

ここ数日パソコン見られなくなるおそれあり、御容赦ください。


千年 2016/05/29-11:20 No.[1112]------------------------------------------

うれしい限りうれしい限り。一座いっそうはなやかに。
この第三は打越の夏が強烈ですからちょっと大変かもしれませんね。古里にぽっかり月とも思いましたが、捌き自ら「飛び技」の季移りを推奨するのもいけなかったと反省。
さて、由美さん得意の「クラブ活動ネタ」。第三は以下に続く平句のキャプテンの格が欲しいところ。
喜美子さんは、夏河に夏山とくる大胆さがいいのですが・・・静謐な月はよかったですね。
月子さんの電線は田舎に対する町・都会への転じだと思いますが、SF的川柳的に穿つ工夫があったらおもしろいかも。大皿、甚兵衛、月に流木との転じは味わい有。
梨花(文子)さんの母シリーズは前句に井戸の西瓜がありますから、第三の転じとしては弱いか。
さて、キャンパスの屋上ガーデン月今宵。これも田舎から別のしかもキャンパスの屋上ガーデンという知る人ぞ知る?場所に場を転じていただけました。
そこで、こうしましょうか。発句・脇を幼少年少女期の思いでとみなして、
◎ビヤホール土蔵の中につくらせて
いまだ朽ちない第三の名吟・荷兮さんのお力も借りてこうしてみました。打越が完璧外の世界ですから、前句の古里との連動で土蔵の中にガーデンを入れてみました。連句は共同制作ですから悪しからず。



千年 2016/05/29-11:42 No.[1113]------------------------------------------

次は四句目。雑でお願いします。前回の海紅語録「私の好きな会釈(あしらい)について述べます。これは前句の人物の調度・持ちもの・衣類・食べもの・容姿などを想像して、その場を立体的に軽く描くことです。お茶の場にありそうなもの、孫が持っていそうなもの、なんてふうに考えると前句と合わせて素敵な絵柄ができると思います。」(5月8日付)が参考になると思います。



千年 2016/05/29-12:05 No.[1114]------------------------------------------

ちなみに、「有明の主水に酒屋つくらせて 荷兮(医者)」に対する四句目の付けは重五(材木商)の「かしら(頭)の露をふるふあかむま(赤馬)」
不十分な時代考証ながら重五の心に分け入ると「荷兮先生も人が悪い。この前診ていただいた時に、米が豊作で幕府の勝手造りの令がでたら酒造株を買って、酒屋をやろうかと冗談半分に言ったのを覚えてらっしゃったな。この尾張近辺も酒造りが盛んになって、専属の大工を抱えている蔵もある。なんせ蔵人が酒樽に櫂を入れやすい足場を樽の二階部分につくらなきゃいけないこともあるから材木需要は豊富。トヨタなんてない時代だから運搬は馬が頼り。そうここは四句目ぶりの会釈の場。有明月の酒屋づくりに、働き者の馬を点じてみようかね。馬の目はきゃわいいでやーも」


千年 2016/05/29-12:31 No.[1115]------------------------------------------

前回ご登場の無迅さん、つゆ草さん、うららさんもご遠慮なく。


千年 2016/05/29-20:19 No.[1116]------------------------------------------

ビヤホールといっても銀座のライオンではなく、ホームパーティ、小規模なものとみて・・・



千年 2016/05/29-23:36 No.[1117]------------------------------------------

むむむちょっと強引なビアホールだったか


大江月子 2016/05/29-23:46 No.[1118]------------------------------------------

遊んで今帰って来ました。
思いつくまま。

 第4 千両箱の話しなどする  月子


尾ア喜美子 2016/05/30-00:22 No.[1119]------------------------------------------

3 ビヤホール土蔵の中につくらせて

付け 葉っぱの皿におだんごいくつ
少しお洒落をしてみやう



尾ア喜美子 2016/05/30-00:27 No.[1120]------------------------------------------

すみません字足らず

 少しお洒落をしてみやうかな

に訂正します。


千年 2016/05/30-15:18 No.[1121]------------------------------------------

ここは富豪の格をもってきた月子さんの千両箱をいただきます。お見事。


千年 2016/05/30-15:21 No.[1122]------------------------------------------

次は月(秋)をお願いいたします。


千年 2016/05/30-17:21 No.[1123]------------------------------------------

さっそく捌き失態・・・第三の直しで、梨花さんの屋上ガーデンからビヤホールをつくらせてと治定。ここは梨花さんの言葉がなくなってしまいましたから、千年の句とさせていただきます。


大江月子 2016/05/30-17:49 No.[1124]------------------------------------------

千両箱。
定めていただきありがとうございます。
女ねずみ小僧になったようです。


千年 2016/05/30-19:45 No.[1125]------------------------------------------

なるほど女ねずみ小僧か・・・昨日は足元がふらつき、あわや「夏河を滑り落ちるや濡れ鼠」でした。
さて、梨花さん、第三で名前をお借りして失礼しました。共同作業といっても、その人の元句の意図をくんだ改案でないと、その人の句にしちゃあいけませんでした。
ここは、梨花さん、喜美子さん、由美さんからじっくり月の出を待ちましょう。他の方もよろしければご遠慮なく。
蕪村に「良夜」の前書で、「花守は野守に劣るけふの月」なんて句もあったんですね。


千年 2016/05/30-23:15 No.[1126]------------------------------------------

「江戸文学」26号(2002年9月)に谷地先生が「蕪村 俳画と俳諧と」を書かれています。「老なりし鵜飼ことしは見えぬかな」に弟子の月渓がその答案として魚籠(びく)と鮎二尾を書いたのに対して「此絵(魚籠と鮎)にて右の句のあはれを失ひ、むげのことにて候。か様の句には、只篝(かがり)などをたきすてたる光景、しかるべく候」と応えたそうです。
俳諧の付合理論の一コマですよね。


尾ア喜美子 2016/05/30-23:16 No.[1127]------------------------------------------

4 千両箱の話しなどする

* 月真上全速力で駆けぬける
* 湖の水面に続く月の道


千年 2016/05/31-00:57 No.[1128]------------------------------------------

またまた捌き失敗。「千両箱の話などする」を再吟味。「上(かみ)のたよりに上がる米の値」という、むめがか歌仙の第三「家普請を春のてすきにとり付いて」という第三に芭蕉が付けたお金がでてくる付けがあります。七七短句のなかに見事に一つの独立した世界がありますよね。「話などする」には会釈の軽さがあってよかったと思ったのですが、ここは「千両箱のなかは空っぽ」とさせてください。古い土蔵に眠っていたそれらしき箱を期待してあけたら空っぽだったという話。
土蔵の中、箱の中と同じ字が続くので、
●ビアホール土蔵生かしてつくらせん と変更。


千年 2016/05/31-01:24 No.[1129]------------------------------------------

喜美子さん、失礼いたしました。ただ、「全速力」は生きる感じがしますし、逆の静かな月の道も前二句の騒々しさから転じる感ありですよね。もうちょっと独立した世界をつくるための具象が欲しいかなあ・・・



大江月子 2016/05/31-05:14 No.[1130]------------------------------------------

そうでしたか。空っぽでしたか。

月の夜は街へ出いく狸の家族 (付け句ではないです)


千年 2016/05/31-07:42 No.[1131]------------------------------------------

動物・狸はおもしろい。冬か・・・
名月や夜を逃れ住む盗人等 蕪村
月天心貧しき町を通りけり なんて千両箱に付きすぎか(笑)



千年 2016/05/31-13:16 No.[1132]------------------------------------------

月について情報交換、連衆のなにげない話から付句に発展することも。千両箱とべた付けでいくなら
▽月天心ねずみ小僧のひた走る
最近「地球照(ちきゅうしょう)」という言葉を知りました。月の光が地球から反射して、月の欠けている部分もうっすらと見える現象を言うようです。
空っぽの千両箱に対して、宇宙の輝きをもってくるのも一手かも・・・。月とくればなんでも付く感じ。


大江月子 2016/05/31-14:40 No.[1133]------------------------------------------

どなたも書き込まれないから、閑な月子が賑やかしに。
ねずみ小僧はやめたほうが。ちゃんとした月で。

名月を迎ひ入れんと磨く天窓

  もう家から離れた方がよさそうで

月天心最終列車で赴任地へ

宗匠ゆっくりいって下さいね。

 



千年 2016/05/31-16:37 No.[1134]------------------------------------------

ここはねずみ小僧に月の定座を教わったかも。ねずみ小僧曰く「千年さん、私なんかこんな表舞台にだされちゃ困りまっせ。なぜ、この表5句目に月の定座があるか考えてみてくんなまし。これまで四句全て地上のお話。そろそろ見上げてごらん夜の星をといった、連句文芸の変転がちゃんとここにセットされているということでさあ。それじゃあもう一仕事ありますんで、月真上全速力で駆けぬける」


梨花 2016/05/31-19:02 No.[1135]------------------------------------------

難しいですね、やっぱり江戸時代かな?

   月の空金売り吉次の逃げていく島

 また考えてみるけど。千両箱に吉次はつきすぎか?かつてどこかの島に雲隠れしていた人がいたこと思い出して。タカトビとか言うらしい。、


千年 2016/05/31-20:08 No.[1136]------------------------------------------

金売り吉次はたしか義経を奥州に導いた謎の人物・・・
千両箱→ねずみ小僧→吉次と錯綜してきましたねえ。


千年 2016/05/31-21:07 No.[1137]------------------------------------------

表六句はじっくりいきましょう。


千年 2016/05/31-21:39 No.[1138]------------------------------------------

夕風や水青鷺の脛をうつ 蕪村
蒲二三反凄ゝと生ふ 宰馬
きるべしと思ふ節よりつゑおれて 大魯
十日余りもおなじ宿かる 士朗
一しきり雨吹はれて月の雲 几董
つらなる山にただ秋の声 都貢

数字の打越だという前に、なんか勢いがあり、さわやかですよね。窮屈感がない。


千年 2016/05/31-23:26 No.[1139]------------------------------------------

ここは喜美子さんの月の道をこうしましょうか。
●深山路(みやまぢ)の月の兎を撮りにゆく
原始の森に入って、月の写真を撮る風狂人を付けてみました。
撮りにゆく→撮るといふ としましょう。


千年 2016/05/31-23:31 No.[1140]------------------------------------------

次は秋の折端をお願いいたします。


尾ア喜美子 2016/06/01-09:55 No.[1141]------------------------------------------

宗匠 有難うございます。
ずっと考えていたのですが、頭がまわらなくて・・。
人事ではなく、具象、具象 難しいです。



千年 2016/06/01-12:43 No.[1142]------------------------------------------

具象といっても巧んだ形でなく、何か一つの景色が確かに浮かぶ感じとでも・・・「一しきり雨吹はれて月の雲 几董」なんて会釈的な付けは何ともいいかと。

由美さんはどうもパソコンの調子が悪いようなので、梨花さんに次の折端をいっていただきましょうか。
新たな方もご遠慮なく。エントリー最後の参加付けを!



yumi 2016/06/01-18:20 No.[1143]------------------------------------------

すみません。酢豚さんの句に誘われ、投句させていただきましたが、今回諸事情重なり、連衆を続けることが難しくなりました。ギャラリーにまわり、皆様の御健闘をお祈りさせていただきたいと思います。


千年 2016/06/01-18:24 No.[1144]------------------------------------------

由美さん、了解しました。ギャラリーとして見ていただき、挙句の執筆で一句など!(笑)


千年 2016/06/01-21:14 No.[1145]------------------------------------------

雑談。榎本武揚を会長とする日本写真会が結成(1889)されて4年後の明治26年(1893)に同会がロンドン・カメラ・クラブの芸術写真を招来し「外国写真画展覧会」を開催しています。同年から洋画家・浅井忠が「写真新報」誌に7回「写真の位置」という論文を発表しているそうです。この「写真の位置」で実例としてあげられているのが、肖像や風俗でなく「風景」に限られているようです。(写真史家・金子隆一「「絵」か「写真」か?ピクトリアリズムというモダニティー」より)
子規の美学理論への鴎外の影響は今年の論文を読む会で勉強させていただきましたが、当時の写真に関する論説にもおもしろいものがあるのかもしれませんね。


千年 2016/06/02-00:27 No.[1146]------------------------------------------

折端の付け(点描)案(連衆の皆様もどうぞ) 
▽岩茸入れるカップラーメン
いいシーンを撮るためのカメラマンの持久戦・・・岩茸が作為的か・・・
▽初猟の音の遠く谺す

秋の植物を軽く配してもいいかも。
あるいは、梨花さんの「外風呂」で七七を案じて・・
▽外風呂の火の消えてやや寒



千年 2016/06/02-09:28 No.[1147]------------------------------------------

それでは進めましょう。
深山路はあまりに連歌っぽいので、奥山に紅葉踏み分けの奥山さんをいただき、
●奥山へ月の兎を撮りにゆく
付けは仲秋の名月とみて、そこへ行くプロセスの一景として、●日当たる方に咲きし竜胆 由美 とします。
由美さんのことですから「事情」が好転してまた復帰することもあるでしょう。どうぞお気軽に。



千年 2016/06/02-09:33 No.[1148]------------------------------------------

表六句捌きバタバタでスタートさせていただきました。

夏河を越すうれしさよ手に草履   蕪村(三夏)
井戸に西瓜を待たす古里     酢豚(晩夏)
ビヤホール土蔵生かして造らせん 千年(三夏)
千両箱のなかは空っぽ      月子
奥山へ月の兎を撮りにゆく    喜美子(三秋)
日当たる方に咲きし竜胆     由美(仲秋)

次は梨花さんにウラ折端を決めていただきましょう。秋の長句お願いいたします。


梨花 2016/06/03-09:47 No.[1149]------------------------------------------


初雁や先ず灰色の子を囲み  

  かりがねの塒に落つる水の黙 

  しんと待つ運動会の補欠の子

この二、三日、急に画面が開かなくなって、見られなくなりもう辞退するしかないかな、と思っていたところやっと援軍、娘いわく、いつの間にかウインドウズ10になってる、とのことで復活してくれました。「やっぱり連句は難しい」と言ってる子規や虚子に芭蕉会議としてはチャレンジしたいですね。とりあえず三句書いてみましたが、ご指示があれば又考えますし、他の方の良い付けがあればお気使いなく進めてくださいね。

  


千年 2016/06/03-13:31 No.[1150]------------------------------------------

祝復活!

ジェットコースター的な急展開でなく、四季を巡る日本庭園のワンカット。みちのく沼太郎登場。
さて、ここは前句との「かゝり」が絶妙の「しんと待つ」の句をいただきます。補欠の子が運動会ではどうかな?と思ったので待機の子とします。(何か別の言葉があればご教示をお願いします。)
後、前回の海紅語録にもありましたが、切字は、軽く勢いをつけるために使う手はありと思いますが、平句ではあまり使わない感じがいいかと。


千年 2016/06/03-13:57 No.[1151]------------------------------------------

これで今回の連衆が一巡。改めまして、連衆の皆様、挙句まで道中よろしくお願い申し上げます。
さて、次は出勝で御一人二句以上お願いいたします。雑の短句。待機の由美さんも調子が整えば飛び出してきてください。

トップ画面の付け句に三夏とか、仲秋とか記してますが、歳時記にこういう分類を表記しだしたのはいつからなんでしょうかねえ。


千年 2016/06/03-14:03 No.[1152]------------------------------------------

待機の子だから「しんと見る」にします。


月子 2016/06/03-14:53 No.[1153]------------------------------------------

出かけて帰ったら初折うらが始まっていてほっとしました。
早速とりあえず2句。

 ばばの団子はもうできたころ

町に新設将棋道場     月子

質問です。連衆が決まっている場合は自分の句がとられたら、一巡するまで待つのが礼儀ですか。それらは捌きの指示を待てばいいのでしょうか。


千年 2016/06/03-16:34 No.[1154]------------------------------------------

しんと見る運動会の待機の子

〇オロナミンC飲んできたのに
〇おけさ節なら町のひばりに
〇障害物に好物のパン

こちらは接近付け・・・付きすぎか。


千年 2016/06/03-18:10 No.[1155]------------------------------------------

月子さん、とりあえず発句から連衆が一巡しましたので、順番は気にせず付句(案)を出してください。出勝と膝送り、指名織り交ぜていきたいと思います。


月子 2016/06/03-18:31 No.[1156]------------------------------------------

ありがとうございます。

投句してお捌きにおまかせする気持ちが大切なのですね。


千年 2016/06/03-23:04 No.[1157]------------------------------------------

恋の呼び出し的な句も構想できるか・・・


梨花 2016/06/04-00:31 No.[1158]------------------------------------------

何とか千年宗匠一座に入れていただいて感謝です。平句に切字は使わない。やっぱり読んでるよりも実地に教えていただくと断然印象に残って有り難いです。今後ともこの辺りをよろしく教えてくださいね。

  初めて知ったあの子俊足
三重跳びの一人勝ちだよ


梨花 2016/06/04-00:54 No.[1159]------------------------------------------

何とか千年宗匠一座に入れていただいて感謝です。平句に切字は使わない。やっぱり読んでるよりも実地に教えていただくと断然印象に残って有り難いです。今後ともこの辺りをよろしく教えてくださいね。

  初めて知ったあの子俊足
三重跳びの一人勝ち誰


千年 2016/06/04-01:42 No.[1160]------------------------------------------

今、蕪村の時代の文芸環境をなぞりたくて、中村真一郎「江戸漢詩」を読み始めました。なかに「・・・これは、近代の文学者が、専ら孤独のうちに仕事をする習慣があるのと異なっている。近世の漢詩文の作者たちは、共通の文学形式、文体に対する信念から、相互批評がより活発であり、いわば「サロン的」であった。・・師や友人によって、作品に手を入れてもらうのが当然のことであった」とありました。
共通の文学形式を今興行中の歌仙といいかえてもいいかなと。白山連句サロン的雰囲気で、皆様わいわいがやがやといきましょう。
「初めて知った」はいいですね。お見事。「あの子俊足」ははっきりしていていいのですが、運動会とベタ付ですから「やつの横顔」とでも。


千年 2016/06/04-01:51 No.[1161]------------------------------------------

しんと見る運動会の待機の子
◎初めて知ったやつの横顔
これでいきましょうか。やつでだめならIとかKとかとりあえずQ(キュー)にしときます。

次は皆様長句をお願いいたします。梨花さんはお休みを。


月子 2016/06/04-06:18 No.[1162]------------------------------------------


恋の呼び出し、恋?

 はじめて知ったやつの横顔

  筒井筒遠距離なれどうたがはず

謡曲は卒塔婆小町がおはこにて   月子


千年 2016/06/04-06:23 No.[1163]------------------------------------------

〇くしゃみして目と目が合えば猫が鳴く

皆様、恋の句いってみましょうか。


千年 2016/06/04-06:26 No.[1164]------------------------------------------

おっと月子さんと同時進行でした。恋の始まりってのがいいかも・・・


千年 2016/06/04-07:18 No.[1165]------------------------------------------

それでは、こういきましょうか。
Qの横顔を恋の呼び出しとみて、
◎風吹いて第二ボタンの人と逢ふ
◎卒塔婆小町を謡ふこの頃

第二ボタンは憧れの先輩の学ランの第二ボタンを卒業式でゲットしたんでしょうね。学校ネタの打越ですが、時間差がありますからかんべんしてもらいましょう。筒井筒は脇に井戸があるから却下。


千年 2016/06/04-07:23 No.[1166]------------------------------------------

恋は無事?終わりましたので、そろそろ酢豚さん、喜美子さん次の展開をお願いいたします。
折端のしんと見るはしんみりとにします。


月子 2016/06/04-07:45 No.[1167]------------------------------------------

思いつき「卒塔婆小町」うれしいです。
ありがとうございます。

時間をおいて修正してはいけませんね。

待っても来ず、同時にぶっつかるインターネット、ですね。


尾ア喜美子 2016/06/04-08:47 No.[1168]------------------------------------------

ちょっと、パソコンから目を離したら、あっと言う間に恋いまで。どうしましょう。でも、気をとりなおして。
卒塔婆小町を謡ふこの頃 
付け

* マグロ船赤道向けて舵を切る
* 冬山にナーゲルの紐引きしめる
* 朽ち葉踏みしめ山道をゆく



千年 2016/06/04-11:20 No.[1169]------------------------------------------

山ガール喜美子さん、奥山が近いので、山はしばらくおいておきましょう。海ときましたか・・・
ここは卒塔婆小町を謡う人に対する会釈の句でいいのでは・・・小町に対するイメージを膨らませて神祇釈教路線もありか・・・


酢豚 2016/06/04-12:56 No.[1170]------------------------------------------

卒塔婆小町を謡ふこの頃

禅林に白砂のあり水のなし

天丼は「てんや」牛丼「吉野家」へ


千年 2016/06/04-16:04 No.[1171]------------------------------------------

そのひとの言葉信じて通いつめあげくの果ての深草の露

前句の小町の世界から例えばこんな狂歌が酢豚さんの中に生まれたか・・・・いずれも現実世界に連れ戻していただけました。なにか下流老人の朗誦とも聞こえる天丼をいただきます。座布団2枚!


千年 2016/06/04-16:12 No.[1172]------------------------------------------

天丼は「てんや」牛丼「吉野家」へ

この句に果たしてどんな句が付くか。ここは連衆の皆様全員から短句を募ってみましょう。もし季節を入れるなら冬でお願いいたします。それではまた明日。


月子 2016/06/04-17:22 No.[1173]------------------------------------------


天丼は「てんや」牛丼「吉野家」へ

  歩きスマホで場所を確認

  築地に近き銀座の伊勢海老


千年 2016/06/04-18:20 No.[1174]------------------------------------------

天丼は「てんや」牛丼「吉野家」へ

〇カシアス・クレイ ムハマド・アリ
〇電線垂れるメトロポリスに
〇子供食堂増えているらし
こういう前句には時事句が有効か。
動物にご登場いただいてもおもしろいかも。


千年 2016/06/05-04:37 No.[1175]------------------------------------------

ああそうか、次の月の座は喜美子さんはお休みなので、ここの短句は喜美子さんの「マグロ船赤道向けて舵を切る」を生かしてこう付けましょう。
●葱鮪鍋へと舵を切りたし


千年 2016/06/05-04:42 No.[1176]------------------------------------------

さて、皆様、次は冬の月でお願いします。早起きは三文の徳冬の月


月子 2016/06/05-09:20 No.[1177]------------------------------------------


葱鮪鍋へと舵を切りたし

 独り居の鍵束取り出す冬の月

 冬の月小屋仕舞ひする旅芝居

 

 

 

 


月子 2016/06/05-09:24 No.[1178]------------------------------------------


葱鮪鍋へと舵を切りたし

 独り居の鍵束取り出す冬の月

 冬の月小屋仕舞ひする旅芝居



尾ア喜美子 2016/06/05-09:29 No.[1179]------------------------------------------

宗匠有難うございました。
酢豚さん、 月子さんの切り口の鋭さに圧倒されて、落ち込んでおりました。
私ごとでも、大事発生。少々ショックが大きく暫くは立ち直れそうにありません。これから出かけます。
では、また。


月子 2016/06/05-09:35 No.[1180]------------------------------------------

済みません朝から操作ミスです。

1177を1178のように修正したいと思いつつうまくいかなくて、千年さん助けてください。

そしてできたらこの画面を消す方法を教えて下さい。



月子 2016/06/05-09:38 No.[1181]------------------------------------------

あっ。尾崎さんと同時送信でした。

どうぞお大事に。


千年 2016/06/05-10:49 No.[1182]------------------------------------------

月子さん、一番下にあるNOに数字を入れ、Passにパスワードの数字を入れupdateをクリックすれば訂正できる画面になります。パスワードの数字(いわゆる自分の暗証番号)を入れるのを忘れてたら分かりませんが、別に消さなくてもいいですから新たな画面に記入してください。


千年 2016/06/05-10:52 No.[1183]------------------------------------------

昨年百韻を一緒に巻きあげた喜美子さん、あの調子でまたお願いいたします。


月子 2016/06/05-10:57 No.[1184]------------------------------------------

ありがとうございます。

ではもう一度。

 葱鮪鍋へと舵を切りたし

  独り居の鍵束取り出す冬の月

  冬の月小屋仕舞ひする旅芝居



千年 2016/06/05-11:36 No.[1185]------------------------------------------

月子さん、独居は卒塔婆小町がまだ効いていますし、小屋仕舞する旅芝居は芝居小屋とまとめて再考を。

〇三日の月ムハマド・アリの舌冴ゆる
やっぱ、まだ小町が効いてるかなあ・・・

皆様、冬の月よろしく。


月子 2016/06/05-13:40 No.[1186]------------------------------------------

冬の月 すさまじきもの
卒塔婆小町や奥山がききますねえ〜。

では町の猫で

 冬の月渋谷の路地に猫あまた

 


千年 2016/06/05-15:11 No.[1187]------------------------------------------

天丼は「てんや」牛丼「吉野家」へ
渋谷の路地に猫あまたなり

といった感じで打越句に付いてる感じ。葱鮪の句をはさんだ観音開きのよき見本(笑)。打越から離れましょう。


千年 2016/06/05-15:33 No.[1188]------------------------------------------

ここで、捌き失敗。鍋に舵を切るというのもいささか大げさ・・・「舵を切れない避難生活」とします。月子さんはじめ連衆の皆様失礼しました。


月子 2016/06/05-18:07 No.[1189]------------------------------------------

気を取りなおして。

 舵を切れない避難生活

  いくとせを住めば都ぞ冬の月(古里があるからだ
め?)

  ゆきゆきて堤どこまで冬の月



千年 2016/06/05-18:53 No.[1190]------------------------------------------

いただきます。「冬の月」は散文的ですから月冴ゆるとしましょう。
いくとせを住めば都ぞ月冴ゆる


千年 2016/06/05-19:04 No.[1191]------------------------------------------

次は月子さんはお休みいただき、冬、新年、雑で短句をお願いいたします。


月子 2016/06/05-19:06 No.[1192]------------------------------------------

冬の月の場にあこがれていました!

ありがとうございます。

これで明日一日出かけられます。


梨花 2016/06/05-22:11 No.[1193]------------------------------------------

前回はお取り上げいただきありがとうございました。と言ってもどんどん進んでびっくりです。

  もう冬桜霞のように
老人ホームのチラシ合戦
カードで買えますぼけないサプリ

いつも咲いて気がつく薄色の透き通るような冬桜、いつか句にしたいと思っていたので出してみましたが、○○桜は花の座を気にせず出して良いのでしょうか?


千年 2016/06/06-00:19 No.[1194]------------------------------------------

もう冬桜霞のように いいですね。
「ひとつ枝に飛花落葉やかへり花」「ひとつ枝に飛花落葉や冬ざくら」いずれも蕪村(天明三年)「同じ枝で花が散り葉が枯れ落ちる冬桜を、飛花落葉の理を一度に見せるものと捉えた」(『蕪村全句集』おうふう)

境内は月下なりけり寒桜 中西舗土
月光の玉くだけちる冬ざくら 石原八束
冬櫻ほとりに咲いて茶店かな たけし(ホトトギス)
冬枯の櫻の枝の十二本 虚子(冬木の櫻、枯櫻)

月冴ゆるに、例えでも「霞」がくると・・・花の句に霞を付けるはよくありますが・・・もうちょっと前句をいかせないものか。


千年 2016/06/06-01:04 No.[1195]------------------------------------------

冬桜は花の面のあるところでは遠慮する感じでしょうか。できたら発句で決めてほしい感じ。

山の端ごとに桜咲く頃
春の夜は花より出でぬ月もなし 宗砌

奥山桜誰か眺めん
散らば散れ霞の道は花もなし 行助(以上竹林抄)

さ夜もしづかにさくらさくかげ 肖柏
とぼし火をそむくる花に明け初めて 宗祇(水瀬三吟)

昔の連歌は桜に花を付けていますね。百韻なら冬桜もありかな・・・北村季吟が松永貞徳等と一座した百韻「紅葉やの巻」で「弥生にも庭の牡丹はかれ果て 安静」に「さくらや花の王とみゆらん」と付けていますが、さくらと花の歌仙での同居はなかなかというところでしょうか。


千年 2016/06/06-02:03 No.[1196]------------------------------------------

「もう冬桜霞のように」でなんか希望の火が灯る感じがいいのですが、打越をひきずっているのかもしれません。都に冬桜もいい風情ですが・・・ここでこの冬桜をもし付けたら、次は花の座を引き上げてもってくるでしょうね。それも冒険ですが私の手にあまります。。
老人ホームと避難生活(仮設住宅)は観音開き気味。
あはれとおかしみおりまぜて、冬一句で捨てて、冴ゆるを反転させ、
●ぼけないサプリぼけて買い足す
といたしましょう。



千年 2016/06/06-02:09 No.[1197]------------------------------------------

打越にないがあるので、ぼけぬサプリをとします。上下入れ替え、


千年 2016/06/06-02:13 No.[1198]------------------------------------------

次は梨花さんはお休みいただき、他の連衆の皆様、雑の長句をお願いいたします。


千年 2016/06/06-08:44 No.[1199]------------------------------------------

ぼけて買い足すぼけぬサプリを
〇ぎゅんぎゅんと過る烏の羽落ちて



酢豚 2016/06/06-11:06 No.[1200]------------------------------------------


ぼけて買い足すぼけぬサプリを

 さざ波の光となりぬ湖の道
野仏の頭しめらせ一雨過ぐ


千年 2016/06/06-12:22 No.[1201]------------------------------------------

俊敏な烏に前句を会釈ってもらおうと思ってましたが、より静寂な世界の二句を酢豚さんからいただけました。
湖への場面転換もいいのですが、前句のぼけとかゝりが絶妙の野仏の句をいただきます。雨、釈教も初出。


千年 2016/06/06-12:29 No.[1202]------------------------------------------

次は花前。今度は酢豚さんにお休みいただき他の連衆の皆様、雑の短句をお願いします。それではまた明日。


尾ア喜美子 2016/06/06-14:03 No.[1203]------------------------------------------

では、気を取り直して
野仏の頭しめらせ一雨過ぐ
付け

* 坂登る大きな火星の観察会
* ベランダで追ふ天体ショー
* 息吹き返す枯れさうな枝



千年 2016/06/06-17:41 No.[1204]------------------------------------------

予定変更で家に戻ってきたら天体ショーならぬ喜美子ショー。ここで「天」をもってくる大胆さは今後生きると思います。
「息吹き返す」これで決まりですが、ここは神祇釈教には神祇釈教で応えることで、二句映発を高めてみましょう。
●息吹き返す巡礼の杖
これでいきましょう。


千年 2016/06/06-18:03 No.[1205]------------------------------------------

次は花です。喜美子さんはじめ連衆の皆様全員から花の句を募りたいと思います。それではまた明日。

手のひらに虱這はする花のかげ
花見にと女子ばかりがつれ立ちて
花咲て茶摘初まる裏の山

いずれも芭蕉の花の句ですが、さらりとナイスショットって感じですよね。



月子 2016/06/06-21:39 No.[1206]------------------------------------------

こんばんは。
ぱっと浮かんで、さっと出しても
お捌きにお任せすればいいというのがだんだん読めてきて楽しいです。

越えくれば志賀は花なり湖近し

ぽくぽくとくまもんも来て花の下


千年 2016/06/07-06:15 No.[1207]------------------------------------------

月子さん、「 ぱっと浮かんで、<彫琢して>さっと出して」いただければ有難し・・

 息吹き返す巡礼の杖
〇花守は女流詩人に期待して
〇さまざまに羽化する命花明り


梨花 2016/06/07-06:32 No.[1208]------------------------------------------

酢豚さんの前句との兼ね合い、千年宗匠の捌き、なるほど、なるほど、素晴らしいですね。花の座、ドキドキ、
故郷の小城のあとに、300年ほどの例の「木のもとに〜」の句碑があるのですが、一緒に植えられた桜が大きくなって、現在句碑が桜に食い込み桜に抱かれているような状況になりつつあり。これを詠みたいけど〜、花の頃でもほとんど、だれも来ないので〜、

  木のもとの句碑に落花を浴びに来る
花の木に抱かれている芭蕉句碑
夜は花の舞ひ舞うもとの翁句碑



梨花 2016/06/07-07:13 No.[1209]------------------------------------------

すみません、さっきの投句三句目「舞ひ舞ふ」でした。

  花びらの張り付いている赤子の掌

もしかしたら、地蔵と句碑は近すぎ?と思って別に一句。赤子の掌はいつも握って湿っているので花びらがなかなか取れない、花もこの掌が好きかも。


梨花 2016/06/07-10:50 No.[1210]------------------------------------------

再三失礼します。芭蕉句碑が近すぎてダメの場合のためにもう一句。

  花篝見上げて帰る夜学生


尾ア喜美子 2016/06/07-13:07 No.[1211]------------------------------------------

宗匠
一直ご冶定有難うございます。
落ち込んでいたので、励ましのお言葉が大変ありがたかったです。
つきすぎてもダメ。でも、大切にすることも必要。前句への応えかた難しいですね。
皆様の花楽しませて頂いております。



月子 2016/06/07-14:38 No.[1212]------------------------------------------

ちょっと、彫琢して…

 野仏の頭しめらせ一雨過ぐ 

  息吹き返す巡礼の杖

  越えゆけば花盛りなり志賀の湖



千年 2016/06/07-15:01 No.[1213]------------------------------------------

夜学生ときても花篝で春。花見かなにかの夜の一景を横目で見て過ぎる・・ちょっと弱いか。
句碑はお気づきのように、「芭蕉信仰のかたち 『諸国翁墳記』をめぐって」で海紅先生が述べられてもいますが、芭蕉塚(墓)といえるので、野仏とは打越。
▽木のもとの碑を抱く如花吹雪・・

赤子の着眼はおもしろい。花びらの花の座もめずらしきかな。ただ、面の最初に子がありますから早く「子」離れを(笑)。苦心の「花びらの張り付いている赤子の掌」をもう少し粉骨し、

●花びらの張り付くややの掌(たなごころ)
とこうしましょうか。



千年 2016/06/07-15:06 No.[1214]------------------------------------------

月子さんと同時進行でした。芭蕉の旧跡を訪ねた素堂が「志賀の花湖の水それながら」と詠んでいるようですが、花の季節に行ってみたいですよね。今回はめずらしき花片の方をいただきます。悪しからず。


千年 2016/06/07-15:18 No.[1215]------------------------------------------

次はウラ折端。皆様、春の短句をお願いします。


千年 2016/06/07-15:40 No.[1216]------------------------------------------

ここは、海がでてなかったので、こう進めましょう。

花びらの張り付くややの掌
◎よき潮来いと春濤に立つ


千年 2016/06/07-15:44 No.[1217]------------------------------------------

半歌仙終了。次は名残りの表・折立。
皆様、春の長句をお願いいたします。


千年 2016/06/07-15:54 No.[1218]------------------------------------------

枕草子に「海は、水うみ。よさの海。かはふちの海。」とありました。かはふちの海は所在未詳(池田亀鑑校訂)だそうですが、河口近辺の海のことじゃないかなあ・・・余計なことでした。


月子 2016/06/07-17:33 No.[1219]------------------------------------------

ちょっと海外へ…?

 雛菓子をみやげに買ってロンドンへ

 絵はがきは雪消まぢかとスイスから

 


eiko yachimoto 2016/06/07-17:58 No.[1220]------------------------------------------

よき潮来いと春濤に立つ

スカットします。

横須賀子より。

ps。半歌仙あっという間でしたね!


千年 2016/06/07-19:16 No.[1221]------------------------------------------

月子さん、海外を出すのであれば、海外生活そのものの一コマがあれば折の変わったところでの転じの付けになりますね。
千両箱、卒塔婆小町、都ときてそろそろより現代の中層、深層に分け入ってください。
▽夕雲雀横須賀ながす黒マント



梨花 2016/06/07-20:50 No.[1222]------------------------------------------

嬉しい〜。初めて花の座に座らせていただきました。
私にもこんな日が来るなんて、感謝、感謝です。

  鳥帰る密航船の水先を
出稼ぎの春暁の別れ哉 

 

 



月子 2016/06/07-21:13 No.[1223]------------------------------------------

宗匠お言葉ありがとうございます。

 ロンドンの暮らしに馴れず朝寝する



千年 2016/06/07-21:29 No.[1224]------------------------------------------

折立「・・・さりながら紙移りの事にて候間、たけを引立られ候やうに心得べし」(連歌教訓)
紙移りというのは懐紙が、オモテ・ウラで一枚、名残りのオモテ・同ウラで一枚と変わること。上記は連歌のことを言っていますが、ここも会釈的な句でなく「たけを引立」てた句が求められるか。
春濤に対して春暁と「春」の字は続かないほうがいいですね。鳥帰るは仲春で、晩春の花があるから季戻り。
立秋まで後二カ月はありますからゆっくりいきましょう。(笑)


千年 2016/06/07-21:32 No.[1225]------------------------------------------

また月子さんと同時進行でした。ちょっと散文的というかもうちょっと詩趣が欲しいというか。


尾ア喜美子 2016/06/07-23:07 No.[1226]------------------------------------------


よき潮来いと春濤に立つ 

季戻りでしょうか?

* ゆっくりと穴出ずる熊日に吼える


尾ア喜美子 2016/06/08-00:00 No.[1227]------------------------------------------

よき潮来いと春濤に立つ 

* 隊商の列は乱れず蜃気楼


千年 2016/06/08-00:44 No.[1228]------------------------------------------

シルクロードをどこかでお使いになりたい模様。ちと弱いか・・蜃気楼は晩春だったんですね。
熊穴を出づ=仲春なんですねこれが。打越が晩春だからここで仲春は季戻りでしたね。ただ前句の「来い」に太陽に?「吼える」・・・「なんじゃ こりゃ!」(松田優作)的おもしろさ???
動物で転換の趣向はいいのですが。


千年 2016/06/08-01:49 No.[1229]------------------------------------------

月子さんのロンドンの句から想像をアメーバのように広げてたら、こんなんでました。
●リバプールなまりもまじるカフェうらら
月子さんのロンドンへのこだわりが生んだ合作ということで、月子さんの句でお願いします。やっぱり月子さんはパリがお似合い・・・

ウラ一句目の「Qの横顔」に対してすぐ「卒塔婆小町」、「よき潮来い」に対して「朝寝」と、車間距離ならぬ句間距離のとり方(転じ方)で、いま少し余裕のある距離感の付け筋が有効だったように思います。


千年 2016/06/08-01:56 No.[1230]------------------------------------------

次は雑の短句を皆様お願いいたします。人情なしの会釈、遣句(場の句)でもOK。


千年 2016/06/08-05:49 No.[1231]------------------------------------------

冬の日の「つつみかねて歌仙」の名残りのオモテ折立から、

うれしげに囀る雲雀ちりちりと 芭蕉
真昼の馬のねぶた顔也 野水
おかざきや矢矧(はぎ)の橋の長きかな 杜國

三句目の「や」「かな」に対して幸田露伴が名回答をしています。
「発句に哉とあればとて、平句に哉といふことを用ゐて悪きこと無し、ただ平句の體、発句に紛るゝやうにて哉と止めたらんには、一巻の體裁上憚りもし忌みもすべきことなり。此句哉と止めたれど全く平句の體にして、発句を犯さず。やと云ひたればとて又同じく然り。・・・・・平忠度の歌、さゞ波や志賀の都はあれにしを昔ながらの山さくらかな。やと云ひて哉と止めたる此句の作りかた、これに似たり。」


月子 2016/06/08-07:23 No.[1232]------------------------------------------

ビートルズ世代ではないのですが、リバプールからアイルランドへ渡る旅をいつかしたいと〜もういけないなあ〜

宗匠!連れてきて下さったので今朝はロンドンのカフェで熱い紅茶をいただいていています。
え、ここはパリ?

日本へ帰ったらまた連句がんばりま〜す。


千年 2016/06/08-08:59 No.[1233]------------------------------------------

月子さん、結果77の14字、575の17字になっているような口語調とかいろいろ試してみてください。


酢豚 2016/06/08-09:12 No.[1234]------------------------------------------

宗匠の「次は、人情なしの会釈、遣句(場の句)でもOK」には全く合いませんが、

爆弾巻きぬおみな悲しき


千年 2016/06/08-11:09 No.[1235]------------------------------------------

地雷の座自爆の座ありアリ逝きぬ
ですね。恐れていたことが起こりました。
やむなし。


千年 2016/06/08-11:15 No.[1236]------------------------------------------

〇十点鐘数多鳴りけりアリ逝きぬ
白山連句で連句を巻いているとき、なんか必ずスターが去っていくんですよね。ムハマド・アリつけさせていただきます。今日、出身地のケンタッキー州ルイビルで葬儀が行われるようです。



千年 2016/06/08-11:29 No.[1237]------------------------------------------

次は雑の短句、季節を入れるのであれば夏でおねがいします。


月子 2016/06/08-13:36 No.[1238]------------------------------------------


爆弾巻きぬおみな悲しき     酢豚

十点鐘数多鳴りけりアリ逝きぬ   千年

  この人にさえこの母がいる

  からだ鍛えて走る決心



月子 2016/06/08-14:20 No.[1239]------------------------------------------


この人にさえこの母がいる

 すみません、ややこもいるし
過激すぎますね。


千年 2016/06/08-14:44 No.[1240]------------------------------------------

母の句は打越観音開き。からだ鍛えてはすっと入ってきていいのですがもうひと粉骨。走る決心に體鍛える要素が入っているとして、さてその決心の一瞬の状況が浮かぶように・・・こうしましょうか。
●走る決心さみだるる中

さみだれのかくて暮れ行く月日かな 蕪村


千年 2016/06/08-14:58 No.[1241]------------------------------------------

降物は三句去。一雨とは全然違った五月雨ですのでOK.


千年 2016/06/08-15:01 No.[1242]------------------------------------------

次は夏か夏一句で捨てて雑の長句。白山連句は人情句が続くなあ。
モハメド・アリ(ムハマド・アリ 新聞によって違ってました)が日本では梅雨の頃なくなったことが記録できました。


千年 2016/06/08-15:45 No.[1243]------------------------------------------

次は喜美子さんか梨花さんにお願いしましょう。今日は急展開でしたね。


月子 2016/06/08-17:24 No.[1244]------------------------------------------

あ、いつのまに。

ありがとうございました。

 ●走る決心さみだるる中

すてきですね!


千年 2016/06/08-17:49 No.[1245]------------------------------------------

ただ、「決心」がやや硬いので、婉雅平正(露伴)的に言い直して、「走りだそうか」とします。


酢豚 2016/06/08-18:04 No.[1246]------------------------------------------

あれっ!もう進んでますね。

ありがとうございます。


尾ア喜美子 2016/06/08-23:49 No.[1247]------------------------------------------

走る決心さみだるる中

* 改札に挨拶状と子燕と
* それぞれに病抱へて同期会
* 繋がれし猫は害獣小笠原

 



尾ア喜美子 2016/06/09-00:07 No.[1248]------------------------------------------

走る決心さみだるる中

* 品川のナンバープレート小笠原
* お隣は玉砕地なる硫黄島


千年 2016/06/09-00:58 No.[1249]------------------------------------------

改札の子燕はおもしろいですね。なにか人生の再スタートのような走る決意が、単純に(駅から)走り出そうか傘を持たずにてな具合になりました。
挨拶状は省略して、
●子燕の改札口を見下ろして
としましょうか。成長した子燕ちゃんたち。酢豚爆弾またも?炸裂の後はこういう軽い句がいいですね。喜美子さんも子離れよろしく!
爆弾が近いですから、ここで硫黄島はなしですね。



千年 2016/06/09-01:19 No.[1250]------------------------------------------

次は梨花さんにお願いいたしましょう。雑の短句。動物に別の動物を付ける手もあり。(あくまでも参考)

冬の日歌仙から

烏賊はゑびすの國のうらかた 重五
あはれさの謎にもとけし郭公 野水

野菊までたづぬる蝶の羽おれて 芭蕉
うづらふけれとくるまひきけり 荷兮

うれしげに囀る雲雀ちりちりと 芭蕉
真昼の馬のねぶた顔也 野水


梨花 2016/06/09-06:24 No.[1251]------------------------------------------

葉緑ばかり食べて青虫
水族館に戻る翻車魚
老鶯歌う天与の声で
昨日も今日も近隣引っ越し



梨花 2016/06/09-06:45 No.[1252]------------------------------------------

お尋ね、さっき止めたのですが一応書いておきます、例えばこんなのも良いか悪いか?

  彼の秀才も弾劾の知事


千年 2016/06/09-07:17 No.[1253]------------------------------------------

お粗末市松都炎上・・・時事句は追悼ボクサーと近いので。



千年 2016/06/09-07:25 No.[1254]------------------------------------------

葉緑ばかり食べて青虫
水族館に戻る翻車魚(まんぼう)
老鶯歌う天与の声で
昨日も今日も近隣引っ越

老鶯の天与の声はいいですよね。耳元にさやか鶯老を啼く・・・前句の鳥と鳥だとちょっとうるさくなるか・・


千年 2016/06/09-08:35 No.[1255]------------------------------------------

まんぼうやんぼうのっぺらぼー
青虫は菜虫で秋ですね・・・
引っ越しは今の世相を表していますが・・・
▽駅前酒場マンボウのあて(ちょっと油っこい)
▽胴乱さげて抓む青虫とやりたいが、秋になるので、
●胴乱さげてつまむ空蝉(晩夏)
とでもしましょうか。駅に植物愛好家が到着したか・・・
めずらしく夏が続きましたねえ。



千年 2016/06/09-08:50 No.[1256]------------------------------------------

と思いましたが、せっかく知事も出していただいたから、市松模様の粋をいかしたく、こうしましょう。
●市松模様つまむ空蝉
市松模様を着た人がつまんでいるんですねこれが。衣服がまだでてませんでしたので。


千年 2016/06/09-08:54 No.[1257]------------------------------------------

さて次はいかーにーいかに?
皆様よろしく。


月子 2016/06/09-11:47 No.[1258]------------------------------------------

それでは

 いかんせん若沖展へ長い列

 人生はそういふものとうそぶいて

 たそがれの背戸にもたれて口笛を


酢豚 2016/06/09-14:05 No.[1259]------------------------------------------


墨堤を遊女身請けの足軽く


千年 2016/06/09-19:28 No.[1260]------------------------------------------

◎市松模様つまむ空蝉
市松模様を着た女性とみてあしらい、
●たそがれの背戸にもたれて口笛を
と、うらぐちで何かうれしい思いの口笛を夕暮時に吹く。それを遊女とみて、
●遊女身請けの軽き足取り
とお大尽が登場する
とまあこんな感じで進みましょう。



千年 2016/06/09-19:33 No.[1261]------------------------------------------

さて、次は?


月子 2016/06/09-20:14 No.[1262]------------------------------------------

あ、もう!

ありがとうございます。


千年 2016/06/09-20:29 No.[1263]------------------------------------------

ここから恋をまた続けるのも野暮というものでしょう・・・
〇我々も引いてくれろと猫五匹
〇恐れ入る日銀レディ支店長


尾ア喜美子 2016/06/09-21:14 No.[1264]------------------------------------------

今日は一日出かけておりましたらあっという問の展開。
先ずは御礼。次は、、、。


千年 2016/06/09-21:18 No.[1265]------------------------------------------

病体もまた一考。


千年 2016/06/09-22:09 No.[1266]------------------------------------------

〇だしぬけにピンクリボンを握りしめ

これをいかしてください。

ピンクリボンは乳がんに対抗する運動か


千年 2016/06/09-22:46 No.[1267]------------------------------------------

次は月の座の前の短句。よろしく。


梨花 2016/06/10-00:57 No.[1268]------------------------------------------

口には出さずボランティアする

 希望をだいてめげずに励む

 倒れた人を抱き起す人


梨花 2016/06/10-01:17 No.[1269]------------------------------------------

希望を抱いてめげずに励む

 口には出さずボランティアする

 倒れた人を抱き起こす人


月子 2016/06/10-06:33 No.[1270]------------------------------------------

猫に起こされネットする朝

 新酒のできを杜氏にたずねる

 青い木の実の風に落ちくる

 野菜売りくる草紅葉して



千年 2016/06/10-08:38 No.[1271]------------------------------------------

ここは、濃厚な句が続いた後で、ぽつんと座るビクターの犬みたいな遣り句で流してもいいところで月子さんの猫もいいのですが、「ピンクリボン」をやはり受けて何かが欲しい・・・梨花さんの「倒れた人を抱き起こす人」を生かして、
●倒れし人を乗せる母船に
としましょう。


千年 2016/06/10-08:45 No.[1272]------------------------------------------

さて、月の座。秋ですね。皆様お待ちしてます。


千年 2016/06/10-11:07 No.[1273]------------------------------------------

閑話休題・歌仙に桜と花がありました。冬の日「霜月やの巻」ウラにありましたのでお知らせまで。

 庭に木曽作るこひの薄衣 羽笠・木曽の山水を模す
なつふかき山橘にさくら見ん 荷兮・右近の橘左近の?
麻かりといふ歌の集あむ 芭蕉・空想の歌集
江を近く獨樂庵と世を捨てゝ 重五・前句との和声協律
我月出よ身は朧なる 杜國
旅衣笛に落花を打はらひ 羽笠




千年 2016/06/10-11:16 No.[1274]------------------------------------------

〇補陀落をのぞむ岬に望の月

ちょうど二花三月で、喜美子さん、月子さん、千年が月、梨花さんが花、匂いの花を酢豚さんにお願いするとしましょう。


千年 2016/06/10-11:27 No.[1275]------------------------------------------

次は秋の短句をお願いします。現実に軽く戻る感じでも・・・


酢豚 2016/06/10-14:58 No.[1276]------------------------------------------


「匂いの花」って何ですか??
どこで詠めばいいのでしょう?


千年 2016/06/10-15:20 No.[1277]------------------------------------------

酢豚さん、挙句の前の花の座です。名残のウラ5句目ですので、まだ先です。それまでどこかでもう一句二句お願いいたします。


月子 2016/06/10-16:52 No.[1278]------------------------------------------


寅さんの土手草もみじして

 木槿はらはら道白く染め

 葡萄は遙か西からの種


酢豚 2016/06/10-17:27 No.[1279]------------------------------------------

了解です。ありがとうございました。

もう一つ質問。
ナオの句で
「爆弾巻きぬおみな悲しき」の表記は「をみな」でしょうか?


千年 2016/06/10-20:24 No.[1280]------------------------------------------

女(をみな)、男(をとこ)、女郎花(をみなへし)、翁(おきな)、嫗・媼・老女(おうな)のようです。

牡丹散りて打かさなりぬ二三片 蕪村
卯月廿日のあり明の影 几董
すはぶきて翁(おきな)や門をひらくらむ ゝ
・・・・・
・・・・・
山田の小田(をだ)の早稲を刈比 蕪村

文法的に調査された方がおられましたらご教授をお願いします。
漢字だとどっちなんでしょう?(嫗、媼)


千年 2016/06/10-20:28 No.[1281]------------------------------------------

月子さんからいい句がでてました。
「西から」というのが新鮮ですね。いただきます。


千年 2016/06/10-20:32 No.[1282]------------------------------------------

いよいよ名残のウラ。秋の長句をお願いします。


月子 2016/06/10-20:33 No.[1283]------------------------------------------


ありがとうございます!


千年 2016/06/11-02:49 No.[1284]------------------------------------------

ここははっきり人を入れて場面転換したいところ・・・喜美子さんの「少しお洒落をしてみやうかな」をいかしてこうしましょう。
●紅葉酒少しお洒落をしてゆこう

ビアホールを造ったはいいがお酒がでてなかったとは。


千年 2016/06/11-03:03 No.[1285]------------------------------------------

はるか昔に出した句が何かの拍子で生き返ってくる・・・連句(歌仙)という器の持っている万華鏡効果といでもいいましょうか。それではおやすみなさい。
次は雑の短句をお願いします。恋は出るにまかせよ三句去。無理にだすことはないが雪はまだですね。


梨花 2016/06/11-07:10 No.[1286]------------------------------------------

万華鏡効果、
いい言葉ですね、沢山のことばが互いに触発されて輝き合うということでしょうか。
ピンクりぼんから、私が現実に病を持ちながら活動する
知人を思い出した三句でした、ここに彼女の姿が生きてうれしいです。

  紅葉酒少しお洒落をしてゆこう

   師の味賜ふ亥の餅とて
アラフォーの美し婚活の中
今年限りの銀杏舞い散る



千年 2016/06/11-12:49 No.[1287]------------------------------------------

亥の子餅 神事もでてなかったですね。
銀杏散るは花が控えているので、ここではやめときましょう。今年限りのはいいですねえ。今年限りの婚活に賭け・・・・大荒れになりそうなので、さらりと思い出談義ということで、
●初雪降りし婚活の時
と雪を入れさせてください。


千年 2016/06/11-13:07 No.[1288]------------------------------------------

次は雑か冬の長句をお願いします。喜美子さん、月子さんももう一句!
それではまた明日。


梨花 2016/06/12-06:21 No.[1289]------------------------------------------

初雪の婚活、いいですね。

  木枯らしをつなぐ手のあるあたたかさ
ふいに抱かれる凩の中
いつか金婚炬燵の二人

  


尾ア喜美子 2016/06/12-06:29 No.[1290]------------------------------------------

●初雪降りし婚活の時
ベタづけ?

 * かまくらの荒神さまにお灯明
* 御神渡かなわぬ地球温暖化


梨花 2016/06/12-06:34 No.[1291]------------------------------------------

よく目が覚めてなくて間違いました。長句にしなくちゃ。
初雪降りし婚活の時

  木枯らしをつなぐ手のあるあたたかさ
吹き荒れる凩のなか抱かれし
金婚と思う炬燵の二人かな

  


千年 2016/06/12-11:12 No.[1292]------------------------------------------

なんか昨年にひき続き百韻モードに入っていて、恋は出るにまかせよなどと煽ってしまいました。
梨花さんの亥の子餅はとりそこなったかもしれません。
『阿羅野』にある歌仙で、

冬の日はてかてかとしてかき曇り 越人
玄猪に行くと羽織打着て 野水

後六句でしたね・・・初雪の婚活を過去の記憶とみて、梨花さんからはプラスαの恋をもってきていただけましたが、神がでてなかったので、ここは喜美子さんの神をなんとかいかしたい・・・・


千年 2016/06/12-12:17 No.[1293]------------------------------------------

荒神さま、御神渡はちと離れすぎか・・・こうしますか。
烏帽子つけ源氏語りの巫女となる
荒神様にあげる燈明(神と火がでました)



千年 2016/06/12-12:30 No.[1294]------------------------------------------

それでは、酢豚さん、花をお願いいたします。他の方は挙句の用意(笑)。


酢豚 2016/06/12-15:51 No.[1295]------------------------------------------

あれっ!もう来ましたか。

ふくらんでふくらんでゐる花の山
人はみな心に祈り花万朶
何処へとも告げず出でゆく花の雨


千年 2016/06/12-16:40 No.[1296]------------------------------------------

告げず出てゆく花をいただきます。



千年 2016/06/12-16:47 No.[1297]------------------------------------------

挙句をお願いします。由美さんも見てたらご遠慮なく。それではまた明日。
皆さま、挙句よろしく!それではまた明日。


酢豚 2016/06/12-17:02 No.[1298]------------------------------------------

自分で出しておきながらですが・・・。

「出てゆく」と「お洒落をしてゆこう」とは大丈夫でしょうか??   


千年 2016/06/12-17:47 No.[1299]------------------------------------------

みなさん、かんがえてください



月子 2016/06/12-19:55 No.[1300]------------------------------------------

「出てゆく」と「していこう」を考えるのですか?
「していこう」は気持ちを表し、「出ていく」は行動をあらわしているから障りはないのでは?と考えてみました?

便乗して、最期の一句に

 蝶追ひかけて遊ぶ草原

 丘に登れば頬に春風


尾ア喜美子 2016/06/12-20:05 No.[1301]------------------------------------------

宗匠 何から何まで有難うございます。

では、いざ挙句。皆様のお任せいたし〜ます。


梨花 2016/06/13-00:58 No.[1302]------------------------------------------

千年様 ,酢豚さま、尾崎さま、月子さま、ゆみさん、出だしに停滞してご迷惑おかけしましたが何とか最後まで引っ張っていただき本当に有難うございました。心から感謝です。とても勉強になりました。

  何処へとも告げず出てゆく花の雨

    春蚕の眠る山の蚕室
春蚕の眠り白みゆく空

春蚕に散らす 


梨花 2016/06/13-01:24 No.[1303]------------------------------------------

千年様 ,酢豚さま、尾崎さま、月子さま、ゆみさん、出だしに停滞してご迷惑おかけしましたが何とか最後まで引っ張っていただき本当に有難うございました。心から感謝です。とても勉強になりました。

  何処へとも告げず出てゆく花の雨

    春蚕の眠る山の蚕室
春蚕の眠り白みゆく空

今、見た目には送信が行かなかったように思いますがこれから送信するともしかしたら二度行ってしまうかもしれません。この操作が未熟で申し訳ありません。




千年 2016/06/13-08:19 No.[1304]------------------------------------------

「ゆく」は月子さんの観想の通りだと思いますが、どこへも告げず出てゆくとなるとオヤジの家出みたいな感じもありますから、もう少し軽く「ふらりと」としましょうか。何かあればまたご指摘ください。


千年 2016/06/13-08:33 No.[1305]------------------------------------------

挙句は、月子さんと梨花さん合体で、
あたたかな風白みゆく空・・・「ゆく」がまた!
●あたたかな風明けそめる空 執筆
これでいきましょう。



千年 2016/06/13-08:49 No.[1306]------------------------------------------

おかげさまで無事満尾。連衆の皆さまどうもわがままな捌にお付き合いいただき有難うございました。
連衆の顔が見える関係性で巻けましたので、よかったです。何かご感想等ありましたら、ギャラリーの方を含めお願いいたします。


eiko yachimoto 2016/06/13-08:53 No.[1307]------------------------------------------

千年さん、ご連衆のみなさま、おはようございます。

18日間で歌仙満尾は新記録ではないでしょうか!この興行中に
逝ったカシアス・クレイあらためムハムメド・アリを想います。

のちほど感想を寄せたいとおもいますが、まずは夏河歌仙の満尾を言祝ぎ、Congrats!

瑛子より。



月子 2016/06/13-09:06 No.[1308]------------------------------------------

連衆としてはこういうときなんとご挨拶をして
解散するのでしょう。

 ありがとうございました!
お疲れさまでした!


酢豚 2016/06/13-10:14 No.[1309]------------------------------------------

千年様、仲間の皆様ありがとうございました。

あまりにテンポが良く、ついてゆくのがやっとでしたが
完走できほっとしています。

しばらく連句忘れます(笑)
とりあえず感謝!


千年 2016/06/13-12:38 No.[1310]------------------------------------------

月子さん、解散する前に一杯いくのですが、いたしかたなし。一巻通してのお付き合いをこれからもよろしくお願い申し上げます。
いろいろその時の事情があるなかで、脇句や表六句で連衆を募る方法はよかったかもしれませんね。ちょっと早かったかもしれませんが、連衆が決まったことがテンポのよさにつながったと思います。


大江月子 2016/06/13-14:04 No.[1311]------------------------------------------

おかげさまで、ほんとうに楽しい半月ほどでした。
千年宗匠というすばらしいお捌きのもと、連衆に加わることができたこと、とてもうれしかったです。
芭蕉会議と海紅先生に心から感謝申します。
云いたいことはこれに尽きたのですが、感想を書き込みたいと朝から奮闘しました。いくら書き直しても字数が多すぎると受け取って貰えませんでした。
少しだけにしてみます。
*千年さんがフォーラムでの最初に夏の句を予告をされたときに教えて下さった「…この句について色々調べてましたら、東京国立博物館蔵の「山野行楽図屏風」(検索ででてきます)にゆきあたりました。画家蕪村はここで、白髪の翁を背負った若者が潺湲(せんかん)と流れる細川を、両者笑顔で渡っている描写をしています。」この蕪村の画を拝見して、思ってもみなかった景色にふれ、こころを奪われました。ここで子どもの頃の思い出に重ねていた句への思い込みと、あいまいな理解のまま参加を決めた連句への緊張から解き放たれたように思い何かが流れはじめました。
*次に途中で千年さんが下さった言葉No.[1233]「月子さん、結果77の14字、575の17字になっているような口語調とかいろいろ試してみてください。」これは、古来からの日本にある定型を俳句と共に楽しむことができるのが連句であるということに、きづかされる言葉でした。
連句を理解したかどうかはわかりませんが、連句を怖いと思わなくなったと思います。

ありがとうございました。
連衆の皆さままたいつかどこかで!



千年 2016/06/13-15:40 No.[1312]------------------------------------------

その「山野行楽図屏風」を受けたのが、酢豚さんのもうひとつの脇句「掛け茶屋まではまだ汗の距離」だったと思います。
表合せ(八句、式目制約なし)を打ち上げ宴会の代わりにやってみましょうか。それで今回のお開きといたしましょう。芭蕉会議の皆さま、どなたでも四句目をお願いします。

夏河を越すうれしさよ手に草履 蕪村
掛け茶屋まではまだ汗の距離 酢豚
膝笑ふ背ナの翁は眠るらん 千年  


尾ア喜美子 2016/06/13-17:25 No.[1313]------------------------------------------

千年宗匠、そして連衆の皆様有難うございました。
今回はついて行くのがやっとで、なにかホッとしております。まだまだ、分からないところだらけです。
今後とも宜しくお願いいたします。
それにしても全力疾走でした。


千年 2016/06/13-22:43 No.[1314]------------------------------------------

ナオのアリ逝くは、十点鐘で逝くは表されていますので、アリ絶巓(ぜってん)とします。全力疾走・・・


山房の海紅 2016/06/14-04:02 No.[1315]------------------------------------------

「夏河を」という蕪村句は、彼の生涯を凝縮して、仁丹みたいな名句だと思う。捌きの千年さん、連衆のみなさまに感謝申し上げます。この四歌仙はその運座のすべてを捌きに一任していますので、今後も趣向豊かなリードが続くでしょう。この点どうぞ温かく見守ってください。


文緒 2016/06/14-11:25 No.[1316]------------------------------------------


満尾、おめでとうございます。

お捌きの千年さん、連衆のみなさま、お疲れ様でした。



千年 2016/06/14-12:03 No.[1317]------------------------------------------

「芭蕉には編年体の句集が似合い、蕪村には類題の句集がふさわしい。」ではじまる海紅先生の論文「蕪村の発句 その魅力と限界」の書き出しを思い出しました。
「・・・さて、芭蕉に比べて蕪村の世界は多彩である。その理由は題詠という方法によっている。それは季題に特殊なものを用いることによらず、一句に趣向、すなわちどのような鋳型を用いるか、類型を仕込むかによって成立する。それは想像力による知的操作であり、決して嘱目や写生から生まれる世界ではなかった。」

そういうなかで、「彼の生涯を凝縮して、仁丹みたいな名句」を立句に、歌仙を巻けたことは、改めてよかったと思いました。


月子 2016/06/14-17:23 No.[1318]------------------------------------------

先生もご挨拶下さったので、もうお開きかと思いますが、千年さんの「表合せ(八句、式目制約なし)」の宴会が気になっています。皆さまお忙しいのでしょうね。
いまだ余韻醒めやらぬ月子が遊んでもいいですか。

一人連句というのはないのでしょうね。
座興です。削除して皆さまを待って下さいね。

 夏河を越すうれしさよ手に草履 蕪村
掛け茶屋まではまだ汗の距離 酢豚
膝笑ふ背ナの翁は眠るらん 千年

  第四雑 供の煙草の煙たなびく

  第五月 ホステスに送られ出でて望の月

  第六秋 ちり吹き寄せる道にもみじ葉   月子

 



千年 2016/06/14-17:35 No.[1319]------------------------------------------

月子さん、どうも有難うございます。いっきに三句とは・・・

夏河を越すうれしさよ手に草履 蕪村
掛け茶屋まではまだ汗の距離 酢豚
膝笑ふ背ナの翁は眠るらん 千年
供の煙草の煙たなびく 月子

といきまして、あと三句。どなたでも。



月子 2016/06/14-19:29 No.[1320]------------------------------------------

千年さんなんだかすっごくうれしいです。

皆さまどうぞよろしくお願いいたします。
(わたしがいうことない!)


千年 2016/06/15-09:41 No.[1321]------------------------------------------

瑛子さん、次の秋歌仙のご予定がみえてきましたらお知らせください。


堀口希望 2016/06/15-13:03 No.[1322]------------------------------------------

千年宗匠はじめ一座の皆さまお疲れ様でした。
只今、あらためて一巻を再読し、味わわせていただきました。
3点ほど分からない所がありましたので、教えてください。
@13句目(月の定座)「いくとせを住めば都ぞ月冴ゆる」のところですが、前後に秋の句がありませんが、いかがなものでしょうか。
A10句目の「卒塔婆小町を謡ふこのごろ」は恋の句になるのでしょうか。
B25句目の「遊女身請けの軽き足取り」は明瞭な恋の句ですが



堀口希望 2016/06/15-13:42 No.[1323]------------------------------------------

(つづき)
B25句目の「遊女身請けの軽き足取り」は明瞭な恋の句ですが、前後の句が恋の句なのかそうでないのか分かりませんでした。
恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。


千年 2016/06/15-15:23 No.[1324]------------------------------------------

希望さんどうもごぶさたしております。
さて、@は「冴ゆ」で冬の月。三月の三つとも秋の月になるのは避けた次第。Aの卒塔婆小町は「浮世の果ては皆小町なり」の縮小版とでも・・・Bは「遊女」の前句を身請けされる遊女の「恋」とみ、「遊女」の句のあとに恋だとくどくなるような気がしましたので、病体で転換した感じです。この病体にも恋情・愛情は切なくたっぷりとあると思ってますが・・・


eiko yachimoto 2016/06/15-16:00 No.[1325]---------------------------------

千年さま

しっかり気持ちを入れて、ゆっくり読ませていただきました。

歌仙の気息!を感じることが出来る勢いのある作品です。アリが頂点をなす流れに身をゆだねることができました。

以下はフォントを極小にして記すべきちょっとした疑問です:

一直でよくなった句が多い中、よく分からなくなった句も
ありました。日本語の地域差のせいのもの、
(運動会のしんみりした子は神奈川県では補欠)
母船に乗せるというより,原句のまま
(倒れし人を抱き起こす人)がわかりやすい。

あと、ペニーレーンを思い出すせいか、リバプールにはカフェより
[訛もうらら理容店]がいいなあと勝手に替えて読みました。

表の月の兎のあと、6句目ですが、まだ夜が続いていてほしい
(日向を向いて眠る竜胆?)

後段はあくまで読み手のこだわり。ひとりごととして
書きました。これも連句の楽しみとお許し下さいな

あらためて満尾おめでとうございます。

立秋まで時間があります。秋の歌仙のことは時期が来ましたら
フォーラムに書かせていただきます。

谷地元瑛子

 



千年 2016/06/15-17:29 No.[1326]------------------------------------------

瑛子さんどうも有難うございます。
・「補欠の子」は梨花さんの原句を復活させます。
・母船は変にこりすぐたかもしれません。これも原句復活。
・竜胆は昼間咲いていたなあという感じで。
。理容店だと仁義なき戦いかゴッドファーザーになりそうです(笑)

秋歌仙、よろしくお願いいたします。



堀口希望 2016/06/15-18:07 No.[1327]------------------------------------------

千年さん、ありがとうございました。小生は「月冴ゆる」をうっかりして秋ととってしまいました。我ながらそそっかしい!


千年 2016/06/15-20:53 No.[1328]------------------------------------------

希望さんの、ゆっくりとした冬の歌仙も待ちどうしいです。


千年 2016/06/15-21:45 No.[1329]------------------------------------------

夏河を越すうれしさよ手に草履 蕪村
掛け茶屋まではまだ汗の距離 酢豚
膝笑ふ背ナの翁は眠るらん 千年
供の煙草の煙たなびく 月子

そろそろお開き


月子 2016/06/15-23:14 No.[1330]------------------------------------------

ですね!

おつかれさまでした。


eiko yachimoto 2016/06/17-10:03 No.[1331]---------------------------------

千年さん、

格納される前に、滋味というか、ペーソス俳諧味というか、つくづく私の胸に響いた運びを挙げさせて下さい。

1。天丼は「てんや」牛丼「吉野屋」へ 酢豚
舵を切れない避難生活      喜美子

2。  倒れし人を抱き起こす人     梨花
補陀落をのぞむ岬に望の月     千年(仲秋・月)
葡萄は遙か西からの種      月子(晩秋)

3。 発句から第三は別格なれど、次の三句の渡り秀逸なり。

十点鐘数多鳴りけりアリ絶巓    千年
走りだそうかさみだるる中    月子(仲夏)
子燕の改札口を見下ろして     喜美子(三夏)

それでは秋までしばらく静かにいたしますー:)
eiko