2008年10月 歌仙「牛の目に」の巻(第四回興行)
千年
2008/10/28-18:30 No.[5851]

歌仙「牛の目に」の巻

牛の目に星の光りて末枯るる  海紅
  月に転がる古砧槌          無迅
幼児の団栗三つ拾ひ来て      ちちろ
  中年親父職にありつく       千年
包丁を持てば別人鱧料理      いろは
  水琴窟に止まる絵扇        世津

飛入りの余興のなかに島唄も    いろは
  ラーメン啜る不倫カップル      ちちろ
明け暮れに垣間む心偽源氏     千年
  ライトアップに面影揺れて      喜美
観音へ湖のさざなみ寄せてくる    酢豚
  探しています猫の里親        世津
生姜酒出張先のハルピンに      いろは
  利鎌のやうにかかる凍月       千年
「Yes We Can」
    「Yes We Can」の大合唱     ちちろ
  生ひゆく末と老いゆく先と       世津
願はくば花に埋もれて逝くが夢    喜美
  寝ぼけ眼に春の雷           村愁
ナオ
遠足の日のお宝は海の幸       千年
  後の正面悪党が居る          いろは
八十の三つ児のごとくなりしとか    世津
  産湯はいつも森の渓から       千年
気がつけば未だ独身もうアラ・フォー  ちちろ
  東京タワー紅に冴ゆ          富子
後慕ひ少女は走りはじめたる      千年
  バイトで買った伽羅焚き染めて    いろは
母しめる浴衣の帯のきつきこと     富子
  古都一斉に水を打つ時         喜美
月照らす舟の往来小名木川       ちちろ
  円空仏の爽やかな笑み        千年
ナウ
オカリナの音に誘はれて銀杏散る   喜美
  豆腐料理に添へる地の酒       世津
ウエストが3ミリ余分脱メタボ       富子
  一二三四五六七八・・          酢豚
姉の骨納めし里は花朧          千年
  現の際に流れ行く春           いろは

(平成20年10月28日首 12月23日尾 千年捌)   

千年 2008/10/28-20:33 No.[5852]

「末枯(うらがれ)」晩秋、野山の草も葉の先から枯れはじめること。

脇句は同時同場。晩秋で受ける。三句から五句続ける秋なので、月をどこかで出したいところですが、第三(三句目)に月をもってくると、星と月で打越(障る)。脇に晩秋の月「後の月」といくか・・星と月で、脇とはいえ付きすぎるか・・「十三夜」を使って脇句七七を御願いします。
あるいは、秋の句の流れのときに、月がないと素秋といって忌むらしいのですが、発句に星があるから、月はこの流れではまあいいとして使わずに(こぼして)、別の機会にもっていくという手もあり。
あるいは、月にごだわるなら、うわさの月というか本物の月でない月(月の皿、屏風の月等)を脇にもってきて、季重なりになるが、晩秋の季語を添えるという手もあるか・・・

いろいろ理屈をいいましたが、理屈(式目)のために連句があるわけではないので念のため。

それでは、芭蕉会議の皆様、よろしく御願いいたします。できるだけ、複数の人の付け句から捌いていきたいので、遠慮なくお付けあそばせ。一期一会の座を盛り上げていってください。

まずは、発句(前句)の鑑賞から。

堀口 希望 2008/10/29-09:42 No.[5854] あらたな連句興行、よろしくお願いいたします。
発句は一句一章。季節は晩秋。暗くなって間のない頃の牧場の景色。静謐な格調高い句ですね。
それにしても脇はむずかしそう。十三夜の月が耿々と輝いているときには星は光りませんし…。
季重なり承知で、次のように付けました。
  脇 秋惜しみつつ仰ぐ三日月   希望 晩秋 自
千年 2008/10/29-22:16 No.[5855] 難しく考えないようにしましょう・・連衆の皆様・・
いやあ、まいった。
希望さん、さっそく有難うございます。なんとか、季重なりを避ける方法は・・・
〇十三夜には終る研修(牧場研修)、〇月組(幼稚園児)の子の帰りややさむ、〇背(せな)に童(わらんべ)眠りややさむ(月はおとす)、などと私も付けてみましたが・・・
希望さんの、「秋惜しむ」感覚で見事に付いていると思うのですが、季重なり・・・三日月を繊月とすると(秋惜しみつつ仰ぐ繊月) 脇に添える眉のようなより小さな月になっていいかなと思いましたがいかがでしょう・・・
脇の句への投句は、この座に参加する連衆の皆様がこの連句にのぞむ気を入れる最初の場(磁場)であるとも思っていますので、たくさん欲しい。しばし、他の連衆の付け句を待たせてください。
酢豚 2008/10/30-00:30 No.[5856]

お疲れさまです!

 豆名月の豆に事欠き  酢豚

ちちろ 2008/10/30-08:44 No.[5857]

小生も参加してみます。

 名残の月に啼く北狐  ちちろ

無迅 2008/10/30-11:38 No.[5858]

ちょっと古風に

   月に転がる古砧槌

千年 2008/11/01-02:23 No.[5859] 無迅さん、すみません、どうよむのでしょうか?打ち出の小槌?
千年 2008/11/01-11:21 No.[5860] おはようございます。古砧槌(ふるきぬたづち)
砧(三秋・生活) 麻・葛・楮などで織った布を槌で打ち、つやと柔らかさを出すのに用いる台。
発句は、生命圏の一瞬を見事にとらえた句。なにか、この句の脇には虚的なものが欲しいような気がしていましたが・・・
頂いた脇、それぞれ捨て難いのですが、晩秋ではなく三秋、季重なりですが、ここは「月に転がる」をいただきます。
千年 2008/11/01-11:42 No.[5861] はい、宇宙的広がりをもった同時同場的な脇が付きました。次は第三、転じの始め。三秋か晩秋の長句を御願いいたします。人をいれてください。
千年 2008/11/01-14:51 No.[5862] 無迅さん、もしよろしければ、連衆の鑑賞を助けるために、脇の「月に転がる古砧槌」に対して、一言二言いただければありがたいです。
千年 2008/11/01-17:34 No.[5863]

今、はっきりと月の兎の槌が見えてきました。とってから見えてくる捌きにござい。さて、第三。芭蕉さんの「冬の日」の

狂句 木枯の身は竹齋に似たる哉   芭蕉
  誰(た)そやとばしる笠の山茶花    野水
有明の主水(もんど)に酒屋つくらせて  荷兮

「此の第三の句、古註さまざまにて定説無し」(幸田露伴)
昨日、新橋駅ビル立ち飲み屋Tで、地質学者で食、農山村振興にも造詣の深い行基のような方と出くわし、その方が、「昔は酒屋(酒造業)をやるのが林家の最後の道楽だった」といわれ、がってん!!!俳諧連句も道楽。荷兮は、発句、脇の挨拶・新鮮な出会いの付けを受け、第三で転じて、道楽やりましょうといったのではないか。連衆には名古屋城築城に関わりの深い材木商もいた・・・さっそく閑話休題の雑談、ご容赦を。

無迅 2008/11/01-21:13 No.[5864] 千年さん遅れてすみません。
古砧槌は千年さんの読みの通り「ふるきぬたづち」と詠んで頂ければ結構です。「づち」が詠み下す際に引っかかるので気になっていましたが有難うございました。
砧は好きな季題なのですが、実際に見たことはありません。昔黒澤明の「蜘蛛の巣城」を見たときに、黄昏どき老婆数人が砧を打っているシーンを見て感動しました。砧のイメージは後にも先にもこのワンシーンだけです。昔はどの家庭にも砧槌があり、それも嫁用・姑用と専用のものがあって狭庭に転がっている景は、ごく普通の光景だったそうですね。講釈が長くなりました。ではでは。
いろは 2008/11/02-12:43 No.[5865]
お久しぶりです。
晩秋で砧のある村の人情を詠んでみました。
 
  三句目 旅人に軒の干柿さしだして
千年 2008/11/02-17:03 No.[5866] 干柿(晩秋・生活)。打越(一句はさんだ前句)の発句から転じているか、観音開きではないかどうか。こだわるときりがないのですが、「末枯れ」と「干柿」・・少し近いような・・・いろはさんはじめ連衆の皆様、もう一考御願いいたします。
歌仙の表(オモテ)六句はじっくりいきます。
ちちろ 2008/11/02-17:28 No.[5867]

脇句の「転がる」から連想。
晩秋の「どんぐり」で。

 団栗を三つ幼児(おさなご)拾ひ来て

あまり転じてないか!

千年 2008/11/02-18:14 No.[5868] 団栗(晩秋・植物)。末枯も植物ですが、問題なし。
発句、脇の「靜」から「動」へ転じていただけました。いろはさんの句もおしかったのですが、例えば、干柿をもらって胸に秘めたとか、かぶりついたとか、もらって、あるいは、渡してどうしたとかの動きが、欲しかったと思います。後、また牛のいる村へ帰ってしまったような気がして・・・
はい、ちちろさんの団栗の句をいただきます。
次は雑(無季)でいきましょう。
千年 2008/11/02-18:41 No.[5869] 「父ちゃん、元気だしなよ」と幼な子が団栗をさし出す。
「次郎吉、酒ばっかり呑んだくれてて悪かったなあ・・父ちゃんやっと職がきまったよ!今日は祝い酒だ(こりてない)」
中年親父職にありつく
はい、いただきます。
千年 2008/11/03-09:44 No.[5870] 次は夏の句でも、雑の句でも・・・
千年 2008/11/03-13:41 No.[5871]

ちょっとうっかりしてました。
第三は、胴切れ(句割れ、句跨り 例・一片の雲なく月は中天に・・・五七五の区切りと意味上の区切りが一致しないものー「十七字」三省堂)を嫌うので、「幼児の団栗三つ拾ひ来て」とします。
三十六歩一歩も帰らず・・・といえど、連句は後ろの走者に楕円のボール(森羅万象、世態人情、高悟帰俗の句)を投げて(渡して)、後者が受け取り、別の質量のボールにしてまた投げて・・前進する・・ラグビーに近いかも・・・
座は一種のスクラム、合力で前進する多声的な場・・・

雑談ですが、昔「・・・ふぐりに似たる吊るし柿」という末枯れた句を詠んだことがあり、それで、いろはさんの第三はとれなかったと今気づきました。

いろは 2008/11/03-19:02 No.[5872] 団栗句いいですね。
千年さんの名講釈で楽しく連句のお勉強中。(実は理解困難な箇所は飛ばし読み…すみません)また後ほど。
ちちろ 2008/11/03-22:24 No.[5873] 千年さん。
団栗の句、転じが今一かと思ってましたがありがとうございました。胴切れについても、なるほどと納得。手直し、ありがとうございます。
千年 2008/11/04-08:57 No.[5874] 合力(コラボレーション)で前進する多声的(ポリフォニー)な場になってきてうれしいです。
次は、人情有でも無し(場の句)でも、夏の句をこれから二句いっても・・・
千年 2008/11/06-19:09 No.[5876]

「ゆうるりと家系をたどる夏座敷」・・家系は幼児、親父ときて転じてない・・
「ビートルズ流れ始める夏館」・・オモテに地名、人名はご法度・・
なかなか、中年親父を掬ってやれないですね。ウラに入れば、この親父を煮ようが、焼こうがなんとでも展開できるんですが。
付けの手法・態度で「会釈(あしらい)」(前句の人物・事物の状態・付属品などを軽く詠んで、ほどよくあしらってつける)が参考になるかもしれません。
例   我輩元来肥後のモッコス 明雅
    丸腰の警官風に吹かれゐて としお

あるいは、「向付(むかいづけ)」(前句の人物に対して、別の人物を付ける)
例   汗手貫きして僧がすたすた 時彦
    売声はテープで流し金魚売  明雅
ご参考まで。(連句・俳句季語辞典「十七字」三省堂より)
   
「・・脇は此方から発句の余情を言い起こして発句の光を増すような気持で作るべきである。それに対して四句目は第三を動かすようにする句作りがよいとされている・・」(「夏の日」東明雅・角川書店より)
オモテにしては少し動かしすぎたかもしれないので、「中年親父・・」を軽く会釈ってみてください。

世津 2008/11/08-11:28 No.[5877]

初めまして。

モダンジヤズ流れはじめる夏座敷

いろは 2008/11/08-17:26 No.[5878] 世津さんはじめまして。
わたしもためしに。
  包丁を持てば別人鱧料理
  水玉の妻の水着の干されたる
  夏休みモデルハウスに一泊し
千年 2008/11/08-18:22 No.[5879]

これは、有難い。中年親父がやっと掬(救)われるよう。
世津さん、初めまして。モダンジャズ、夏座敷で開放感が出ていていいですね。拙句を再生させていただきました。失業の心配から解放された気分と相まっています。中年親父に新しい嫁さんが来たよう・・

いろはさんの句では、鱧(三夏・動物)料理がいいですね。縁の切れ目だったかもしれない親父が、元気になって鱧に切れ目を入れている。この親父は料理人だった・・・「包丁」という立川談志の落語を聞いたのも思い出しました。男のだらしなさ、女のしたたかさが身にしむ落語でした。

ここは元気な鱧料理の句をいただきます。「幼児」と他の打越ともいえますが、自分が別人だと思っている自の句ともとれますので。
次も夏の句で御願いします。

千年 2008/11/08-22:00 No.[5880] 明日は、にいはり筑波の里に句をつなぎ心をつなぐ第23回国民文化祭・いばらき2008 文芸祭「連句」大会の座に連なってきます。文字通り連句人の実際に集う場、俳諧宗匠もいらっしゃるので、芭蕉会議の宣伝にも務めてきます。
会場は蕪村にゆかりのある茨城県筑西市(下館等)。上野発の朝の列車 降りたところは 下館どなり玉戸駅・・・帰りが遅くなりますので、あしからず。
この調子でいくと、巻き上がるのが再来年になりそうですので、連衆の皆様よろしく御願いいたします。
いろは 2008/11/08-22:01 No.[5881] はも料理の句、ありがとうございました。千年さんの解説通りのイメージです。夏祭の日、父ちゃんは見事に鱧をさばいて次々と何品も作り、家族の尊敬を取り戻しているのです。もちろん鱧の吸物付きで…。 
千年 2008/11/09-20:02 No.[5884] 海紅先生の「蕪村の笑い」という論文を思い出しました。(「『國文學』平成15年7月号(學燈社) 特集・俳諧のポエティカーカノン、コラボレーション、そして笑い」掲載)
先生の論文の結語だけ書くと「・・・・・俳諧の「笑い」とは、根元的にこうした私的で無邪気な幸福感に支えられる営みなのである」
千年 2008/11/09-21:37 No.[5885] 閑話休題 背水の陣の西武が日本一。
千年 2008/11/10-20:36 No.[5886] 昨日参加した国民文化祭・連句大会は空前絶後の大会でした。小中学生の集まった11席を含め71の連句実作会席、約370名(内小中学生59名)のすごい連句空間が蕪村ゆかりの地に現出していました。
私の入った会席名は「鹿島」の座。80歳の若々しい宗匠、石川県、山口県からいらっしゃたご婦人方、そして地元の平成4年生まれ、文芸部の女子高生の5名。初対面の5人が軽妙な捌きに助けられ、2時間半で半歌仙を巻きました。花の座の句を宗匠にとっていただいたのですが、酒が出てなかったので出した「曲水の酒にほろ酔い花満ちて」を「曲水の宴しづかに花散りて」と斧正され、とっていただけました。
また、宗匠の発句「訪ね来しハイテクの街冬黄葉」に、私は「残る虫の音まつすぐな道」、高校生は「ぽんと出でたるおしどりの自我」と脇をつけました。宗匠一言「自我はおもしろい。が、ウラに入ったあばれどころで・・」といって、私の句が脇句となりました。私が捌いていたら、「自我といっても生命感があらわれていて・・ハイテクに自我がよく付いている」などといって、高校生に甘くとっていたかも・・・いやあ自分の頭がカチンカチンの予定調和の中年親父になっているなと感じさせられました・・
参加した中学生が「ダイヤモンドのような連句会だ」と感想をもらしていました。(会場名はダイヤモンドホール)。来年は宗祇ゆかりの静岡県裾野市で開催されます。
以上、またまた閑話休題のご報告でした。
世津 2008/11/10-21:19 No.[5887] ジャズの流れる夏のお座敷
千年 2008/11/10-21:32 No.[5888] むむむ、ちょっと付きすぎ・・・すみませんもう一考御願いいたします。
海紅先生、無迅さん、ちちろさん、いろはさん、他の連衆の付けを待ちつつ、付けが一巡したとして、そろそろ出勝ちでいきますので、どうかよろしく御願いいたします。
世津 2008/11/10-21:48 No.[5889] 水琴窟に止まる絵扇
絵扇(三夏・生活)
千年 2008/11/10-22:09 No.[5890]

うれしきライブ感覚になってきました。いただきます。水琴窟の音を聞こうと思わず扇が止まった・・・

「歌仙の六句目を折端(おりはし)という・・・表六句の綴じ目になる句であるから、変に世話にくだけるよりは、その面をひきしめるようになるものが望ましい」(前掲「夏の日」より)

千年 2008/11/10-22:35 No.[5891] はい、ウラの折端。雑の句でいっても、晩夏あたりでいっても・・・
ちちろ 2008/11/11-10:16 No.[5892]

破の場所なので。

 ●終電の音一段と蒸暑し

千年 2008/11/11-21:10 No.[5894]

ちちろさん、さっそく有難うございます。
水琴窟の音を聞こうと扇を耳にあてていたら、何と地球の裏側のリオあたりのうなるような街の音が聞こえてきた・・・
「あらはな感情を伴う」ものを避けてきたオモテから、神祇、釈教、述懐、恋、無常、地名、人名・・暴れどころをできるウラにやっと入ってこれました。
ここは、音・・水琴窟の音を受け止めて詠んでいただきたい。晩夏でもといいましたが、鱧と扇で夏は十分。ここは無季のすっきりした長句がほしいような・・
ちちろさん、もう一考御願いします。他の連衆の方もどうぞ・・連句は遠慮していたら進みません。

芭蕉さんの狂句の第三(酒屋)の次は、

 かしらの露をふるふあかむま(赤馬) 重五
朝鮮のほそりすすきのにほひなき    杜国
  日のちりちりに野に米を苅(かる)   正平

わがいほは鷺にやどかすあたりにて   野水

折立は発句に準じるほどの、いい撓みが必要かもしれませんね。
狂句の時代は、理屈ではなく自在空間を楽しんでいますね。生活の実感を詠んでいるというか、句に肉感がある。当時の式目の本もあったと思いますが、式目で詠んでいない・・・

千年 2008/11/13-22:55 No.[5895]

えんぴつで綴りはじめる旅日記

手作業が多いから没

千年 2008/11/14-20:43 No.[5897] 今、源氏物語の影印校注古典叢書「若紫・末摘花」有吉保、安藤亨子校注(新典社)を読み始めたところですが、若紫の出だしの部分に「・・・なにかしてら(寺)といふところに・・」とあり、その校注に「固有名詞を用いないのが物語の方法」とあります。むかしむかしあるところに・・ではないですが、連句もその物語のはじめのオモテは地名、人名等の固有名詞は用いないということなのだったかと思いました。雑談失礼。
千年 2008/11/15-07:21 No.[5898]

連衆の皆さんには、私を含め、学び直しをされている方もいらっしゃると思いますが、例えば、スクーリングの「新鮮な緊張感」で前句を受けることもできるような。ちちろさんの句は「音」が付きすぎで没にしましたが、ああした場面転換を図ることも肝心です。

「ことしこそ 建つとおもへば 初空や 三角形の 図書館のみゆ」今年は日比谷図書館百周年、戦後の同図書館長土岐善麿の歌です。同館長は戦後初めて、第一回の司書の資格をとって職に付かれたようです。
そういえば、司書の方も連衆にいらっしゃたような・・図書館の感動と水琴窟の感動も付くとおもうのですが。
 
今日初めて東洋大学の図書館に入り、いいなと思いました。

ちちろ 2008/11/16-08:43 No.[5901] 他の連衆の方、なかなか出てきませんね。
小生も色々と考えているのですが、なかなか出きません。千年さんが困っています。皆様よろしく。
いろは 2008/11/16-10:20 No.[5902]

おはようございます とりあえず音の数で?参加を。

飛入りの余興のなかに島唄も
新曲が届き一座の賑はしく 
挨拶のやさしき土地に宿りして

図書館の感動句出来なくて今朝の時雨心地かな。

三木喜美 2008/11/16-10:42 No.[5903] 恐れ多くも挑戦してみます。音の方ではなく絵扇に関連して今年千年の「源氏物語」に眼を移し 
   「源氏展」出れば広ごる鰯雲
又はえんぴつと旅日記からヒントを得て
    綴り書き終えて心は旅支度
又は既に旅に出て初秋の花野にて
    高原の風は七色七香り
どなたかの誘い水になればと思い書きました。図書館に関係なくすみません。駄目でしたらすぐ没にして下さい。
千年 2008/11/16-18:47 No.[5906] 図書館は誘い水ですので・・ちちろさん、援護射撃有難うございます。
さて、ここは、いろはさんの「飛入り・・」の絶妙の付けをいただきます。島歌で恋の呼び出しということで、次は恋の句を御願いいたします。三木さん、またよろしくフォーカスのきまった句を期待しています。
千年 2008/11/16-21:19 No.[5907] 恋ではないが、
〇百周年の日比谷図書館
都から千代田区に管轄が移るそうな・・・・
いろは 2008/11/16-23:54 No.[5908] 「飛入り」句採っていただき有難うございます。
ちちろ 2008/11/17-07:02 No.[5909]

確かに島唄とくると恋の呼び出しになりますね。
恋は恋でも・・。

 ●ラーメン啜る不倫カップル

千年 2008/11/17-18:27 No.[5910] はい、ラーメン頂きます。こうこないと面白くない。さて、この恋、次にどう展開していくか・・・
千年 2008/11/17-19:09 No.[5911]

昨日、大相撲の土俵入り、東西の大関以下幕内が土俵にせいぞろいして、万歳(お手上げ)?して土俵を一巡、そして横綱の土俵入りと続く一連の流れをみていて、なるほど、これは力士の戦う「場」である土俵の地盤をまず全員で固めるという作業かなと思いました。連句のオモテも、まずじっくりと、この連句という出会いの場を固める(胸にきざむ)ために、あまり飛んだり跳ねたりした句、恋の句はご法度だったのか、と思った次第です。
海紅先生監修の「奥の細道」全文朗読CD(松平定知アナウンサー)(小学館「サライ」平成20年9号)を寝るとき聞いているのですが(大垣まで起きていられない)、その冒頭部分「草の戸も住替る代ぞ雛の家  面(おもて)八句を庵の柱に懸置」・・・百韻のオモテ八句を懸ける行為は、これから始まる旅への芭蕉の願掛け、一歩も帰らない最初の一歩を固める、踏みしめる行為であったようにも思いました。・・・とこう書いているうちに付け句が生まれる時もある・・・

覗き見をピロートーク(pillow talk)に打ち明けて
明け暮れに覗き見をする偽源氏(今、若紫を読んでいるもので・・・)

千年 2008/11/17-19:29 No.[5912] 不倫カップルの男は偽源氏・・・「色好み」は当時は美徳だったそうですが、新全集(「新編日本古典文学全集 源氏物語」新潮社)の校注・訳者の鈴木日出男先生も今年、源氏千年紀にちなんだ講演で、「色好みは、人間関係を構築する力だ」みたいなことをおっしゃっていました。ほんと、声かけときゃよかった・・・
ということで、薀蓄をかたむけつつ、自分の句をとろうという魂胆・・・いただき!
昔、連句を巻いていた耳鼻科の先生が、自分の句を捌きにとってもらおうと、薀蓄を傾けること傾けること・・捌きの先生はそこで、「我が田に水を耳鼻耳鼻と引く」と皮肉ったそうです。連句界の一部で非常に有名な話です。皆さんも見習いましょう・・・
千年 2008/11/17-20:34 No.[5913]

ガツンととどめの恋の句を御願いいたします。

訂正 覗き見でなく垣間見(かいまみ)でしたので、少し直します。
不倫カップルを垣間見ている私ともとれますね。
後、鱧料理とラーメンで食物の大打越、同様のものは三句は離れていないと、という人もあるかもしれませんが、異生類越を嫌わず(例・牛と魚)の感じで、異食類越を嫌わず、ラーメンと鱧は異食、しかも打越ではないということでいきましょう。

世津 2008/11/18-18:51 No.[5916] ・三十一文字のクライマックス
三木喜美 2008/11/18-19:01 No.[5917] 偽源氏と言えど風流に
   付きず離れず屋形船にて
又は 
   ライトアップに面影揺れて
又は
   香り焚き染む文など書きて
まだピントは合っていませんでしょうか?
千年 2008/11/18-20:49 No.[5918] 世津さん、喜美さんどうも有り難うございます。
ここは、喜美さんのライトアップの句をいただきます。
揺れる面影というと昔なんかであったような気もしますが、「ライトアップに揺れる面影」でいきましょう。屋形船に乗ったか・・・心中にならなくてよかった・・・
次は、人情句が続いているので、パッと恋離れの場、情景の句を御願いします。神祇、釈教でも・・
月の定座の打越の句になることもご注意を・・・
千年 2008/11/18-20:54 No.[5919] と思いましたが、喜美さんの原句通り、でいったほうがいいと思いましたので、面影揺れて でいきましょう。
千年 2008/11/18-21:10 No.[5920] いろはさん、島歌は島唄の方がいいかどうかご確認御願いいたします。
酢豚 2008/11/18-22:10 No.[5921]

千年さん
土曜日の準備終わりましたか(笑)

観音へ湖のさざなみ寄せてくる  酢豚

千年 2008/11/18-22:14 No.[5922] 〇湖畔には気候変動取引所
〇シカゴには気候変動取引所
時事句をりまぜても・・・もう一考
千年 2008/11/18-22:28 No.[5923] 酢豚さんと同時進行でした。準備は連句へつぎ込んで・・?
観音様いただきます。
猿蓑「鳶の羽」の巻きの
青天に有明月の朝ぼらけ 去来
  湖水の秋の比良の初霜 芭蕉
を併せたような付けですね・・・
千年 2008/11/19-06:29 No.[5924]

古註の方法で、源氏物語の文章を地の文・会話文・心内語・草子地・和歌・手紙文等に分けて行く視点があるそうです。「単純化して言えば、一人の登場人物でさえもが、多数の眼差しで複眼的に把握されているのが『源氏物語』の特色なのであって、そのどれが正しいという主体性の問題ではなく、『源氏物語』では主体が拡散的に鏤められており、それが織りなす交響楽を聞かないと『源氏物語』の世界は現象しないと言えるはずです。・・・」(「物語論の新しい課題」と題したシンポでの三谷邦明横浜市立大学助教授(当時)の発言 「国文学 解釈と鑑賞」至文堂 1981年5月号より)

例えば、この連句での不倫カップルが複眼的な視点でとらえられているともいえるとすれば・・・おこがましいですが・・・三谷先生の「源氏物語」を「連句」と読みかえることもできるはず。連句は複眼あってこそ成り立つ・・・
源氏物語の語り(移り詞)の(私のような素人には読みづらいが)ものすごいおもしろさに最近はまってしまったのですが、連句のおもしろさ(第三者には読みづらさ、分らなさ)に通じるものがあるような・・・逆読みの短絡的な直感ですがそう思いました。雑感。
さて、次・・・

三木喜美 2008/11/19-09:19 No.[5925] 千年さんライトアップ・・の句を採って下さり有り難う御座いました。俳句も写真もこのところ落ち気味だったのでとても嬉しいです。やっとピントが合いました。
千年 2008/11/19-20:30 No.[5926] 次に月でもと思ったのですが、打越にライトアップがあるので月はだめですね・・・むう・・影もあるから大打越にも避けたいので、月は少しこぼしましょう。月をもってくることはしばし忘れてください。
千年 2008/11/19-20:54 No.[5927] 〇車椅子から立ち上がる人
〇耐震性の高き銅像
〇大麻吸いすぎ笑い出す奴
〇大麻土産にもってくる奴
〇落葉を金に替える山村(徳島県上勝町・大阪等の料亭が使う。落ち葉拾ってお金を稼ぎ、ばあさん孫にマンション買った)落葉じゃ秋になるか・・・「葉っぱを」
次の候補、皆さんもよろしく。
いろは 2008/11/19-23:16 No.[5928] 遅くなってすみません。
「島歌」は「島唄」が希望です。ここは蛇皮線の伴奏で琉球民謡が披露されるということで。
世津 2008/11/20-17:52 No.[5930]

・猫の里親探してゐます
・猫の里親探す毎日

里親がみつからないと、安楽死の運命・・・

千年 2008/11/21-00:42 No.[5931] 今帰りました。
猫いただきます。「探しています猫の里親」
会話あるいは今どこかに貼られているポスター的にいかせてください。
千年 2008/11/21-01:10 No.[5932]


次は冬の月でもいきましょうか。前に、大打越云々月はちょっと待ってと式目に囚われた発言をしましたが、撤回します。
付けのおもしろさ、打越との転じのおもしろさ、そして、その一句自体のおもしろさの三つにピントをあてて捌きますので、よろしく御願いいたします。
式目などまず気にせず連衆の皆様は感じたままを投句してみてください。よろしく御願いします。

先にあげた狂句こがらしの巻きのナオからナウにかけて、ここは一気加勢にいくところですが、

秋水一斗もりつくす夜ぞ     芭蕉
  日東の李白が坊に月を見て   重五
巾に木槿をはさむ琵琶打ち    荷兮
ナウ
うしの跡とぶらふ草の夕ぐれに  芭蕉
  箕に鮗の魚をいただき     杜國
わがいのりあけがたの星孕むべく 荷兮
  けふはいもとのまゆかきにゆき 野水
綾ひとへ居湯に志賀の花漉て   杜國
  廊下は藤のかげつたふ也    重五

この運びを改めて読み、そう感じた次第・・

次は冬の月でもなんでも・・・

おっと、捌きが混乱してはいけません。次は冬の句をお願いします。月とだけやると秋になるので、冬の季語を入れてください。

千年 2008/11/22-22:26 No.[5935] 落葉は三冬でした。
〇月天心木の葉を金に換へました
  前回、徳島県の上勝町の話をしましたが、栃木県茂木町はたい肥の原料として落葉を購入して、持続的社会を作られているようです。いわゆるバイオマス活用というやつ。町民の小遣稼ぎと健康、里山保全を兼ねた仕事となっているようです。
あるいは、狸がでてきたか・・・
〇月天心大麻育てて監獄へ
猫飼ってた人が監獄へいっちゃった・・・
〇凍月に墓の名リーマン・ブラザーズ
六本木ヒルズにあるそうな・・・観音と打越か
〇一時代築きし人に保釈金
今日はもう寝ます・・・今日は井上円了ホールで源氏ゆかりの女楽、童舞を勉強しました。学びなおしが充実してきました。
いろは 2008/11/22-22:31 No.[5936]

千年さんよろしく。

 ミルクならホットにしてよ冬の月
  霰ふる出張先のハルピンに

千年 2008/11/22-22:51 No.[5937] おっと、今度はいろはさんと同時ヒネリ。
ハルピンいただきます。私の受け狙いの時事句より展開が広がります。霰とさざなみでちょっと気になりますが、これでいきましょう。
次、冬の月。二回続けて冬が短句になりましたが、未熟な捌きに免じてご容赦を。もし、ここで、冬の月をださなかったら、花の座で月を読みしかも春の雪まで入れた、雪月花の花の座にしてみようかな・・・そうか、霰が出てたら雪は駄目か。
千年 2008/11/22-23:01 No.[5938] 〇無蓋列車に添ひし凍月
被いのない列車で大陸から引き上げ・・・
〇墓碑にリーマン・ブラザーズ
寝ます・・また、寝れなくなった・・
〇ダイヤモンドのやうな凍月
千年 2008/11/22-23:15 No.[5939] ダイヤモンドをいただきます。
千年 2008/11/22-23:23 No.[5940] 次は、花の座の打越にあたるところですから、植物は駄目、人情を入れてください。と書いて、花の大打越にダイヤはきついかったか。やうな凍月だからよしとして、まてまて、「利鎌(とがま)のやうにかかる凍月」これでいきます。いやいや霰が降ってるから月がかかったらまずいはこりゃ・・・
千年 2008/11/23-00:14 No.[5941] いろはさん、すみませんちょっと訂正させてください。降り物(霰)の後に月は出しにくいのと、病体的なのも合うので、「生姜酒出張先のハルピンに」とさせてください。前任者が風邪気味の時に飲む生姜酒をおいていった・・・次に「利鎌のやうにかかる凍月」とします。これで勘弁してください。進めましょう。
千年 2008/11/23-00:16 No.[5942] 次は花の打越にあたるところ。場の句でも人情有でも。雑(無季)でいきましょう。
いろは 2008/11/23-12:01 No.[5943] 「霰ふる」「ダイヤモンド」が気になってよんべはよく眠れなかった(笑)。訂正の生姜酒、旅先での病気に人情が身にしみて。快刀乱麻すっきりしました。ありがとうございます。
ちちろ 2008/11/23-22:29 No.[5944]

またまた参加します。

 ●オバマ勝ち小浜市民が万歳す
  ●みぞうゆうふしゅうはんざつ給付金

千年 2008/11/23-23:47 No.[5945] 小浜とハルピンで地名の打越。二句目はよくわかりませんが・・・「世界中ええじゃないかと乱舞する」これでいきましょう・・・もしなにかあればご遠慮なく・・・
千年 2008/11/24-06:25 No.[5946] オバマの面影?キーワードが入った方が確かにいいので、「世界中ええじゃないかとChane!と」と訂正させてください。
千年 2008/11/24-06:34 No.[5947] 篤姫さまもクライマックス・・・没
はい、次は花前、打越が情景・場の句なので人情入れてください。
ちちろ 2008/11/24-07:21 No.[5948] Changeの句は小生の句とはいえませんので千年さんの作としてください。よろしく。
あるいは
  ●ChangeするYes,we canと合唱す
などと・・・。
ちちろ 2008/11/24-07:54 No.[5949]

訂正します。

 ●ChangeするYes,we canと大合唱

または英語のスペルではおかしいなら片仮名で
 
  ●チェンジするイエスウィキャンと大合唱

千年 2008/11/24-11:35 No.[5951]

連句では、その人の出した句を連衆が直して、全く形を変えて(しかしその句の意味するところは把握して)、その人の句として出すこともよくあること。現場だったら、その人の納得をすぐにとりあえず得て進めることができますが、インターネットはもどかしいですね。

はい、それでは、訂正版の英語版をいただき、チェンジは省いて、「YES!WE CAN!YES!WE CAN!と大合唱」でいきましょう。CHANGEという言葉は連衆のなかにしっかりきざまれましたし・・・
上記の表示をしたら、ちちろさんの名前が画面からはみ出しそうになったので、少し変えました。

ちちろ 2008/11/24-17:33 No.[5952] 千年さん、ありがとうございます。
千年 2008/11/24-22:43 No.[5953] ブリキのおもちゃ残す密かに・・・駄目
飛び入りでも大丈夫で、canナニガCAN・・・よろしく
ちちろ 2008/11/25-08:52 No.[5954] 小生の句をもう三句も採っていただきありがとうございます。
ところで「Yes We Can」の句ですが助詞の「と」は「の」の方がいいのではないかと思ったりするのですが如何なもでしょうか。
それと、千年さんに質問です。
連句の場合、「Yes We Can」はカタカナ表記にせずに、英語のままのローマ字のスペルの表記でもいいものなのでしょうか。ご教授よろしく。
世津 2008/11/25-14:34 No.[5955] ・笑顔の多い選挙ポスター
・人はなかなか変われないもの
・生ひゆく先は老いゆく先ぞ
千年 2008/11/26-02:41 No.[5956] はい、今帰ってきました。
白山連句会今世界から注目されていますので、アルファベットもいいのではないでしょうか。とにかく次をいきましょう。ちちろさんのの賛成。
世津さん、少しひいて「生ひゆく末と 老いゆく先と」ではいかがでしょうか。
千年 2008/11/26-19:58 No.[5957]

それでは、述懐、無常感が少しかもし出されている、生(お)ひゆくをいただきます。

昨日、この芭蕉会議を運営、管理する清潔なカルテモさんの事務所を訪問。内藤社長とよもやま話をしてきました。
内藤社長から、「連句のルールも分らない者にとっては、白山連句は「away感」があり、入りづらい」といった意見を頂きました。サッカーの試合で敵地に乗り込んでの試合をよくアウウェイ・・といいますが、いやいや的を得たご発言でした。

そう、連句の構築は、away=別世界に入り、言葉の世界に気づき、築く作業・・・まだ、投句されていない連衆の方も飛び込んでみてください。巻きながらじゃないと楽しめないので。

次は花の座。

千年 2008/11/27-00:25 No.[5958] 〇連歌師の奥つ城何処花の山
今度の俳文学会の大山一泊研修には、都合で参加できませんが、室町時代、和歌を正徹に学び、門下に宗祇がいる、心敬(真言宗の高僧)のお墓が大山のどこかにあったはず。
連歌と合唱が障るなら、
源氏と七句去っているから人名は許してもらうとして、
〇心敬の奥つ城何処花の山
もう12月ですねえ・・・戦国時代は、明日の命が分らないなかで、連歌や茶に人々は別世界を建立しようとしたか・・・
映画「おくりびと」(まだ見てないのですが)で何か花の座がつくれるかも
三木喜美 2008/11/27-19:14 No.[5960] 私も「おくりびと」はまだ見ていないのですが西行に倣って 
  願はくば花に埋もれて逝くが夢
または
  さまざまな想ひ孕みて花吹雪 
または
  歳一つ重ねて薔薇の花届く
または
千年 2008/11/27-20:36 No.[5961]

はい、それでは「願はくば・・」をいただきます。しっとりしてきました。はっきりと「自」の句であったのでいい付けになったと思います。(花の座は櫻=花、春の花一般でもあるという重層的な感覚もあるようです。ですので、薔薇(夏)はまたの機会に)

次は、晩春か三春の短句を御願いします。花は晩春なので、初春、仲春だと「季戻り」になりますので。
いよいよ折り返し点間近。軽めにいきましょう。

千年 2008/11/28-05:44 No.[5964] 〇同時多発に蛙飛び出す
〇裁判員をさぼり野遊び
とりあえず。
三木喜美 2008/11/28-09:42 No.[5966] 「願はくば・・」を入れて下さりありがとうございました。私もこうありたいと願っています。
村愁(内藤) 2008/11/28-18:50 No.[5967]

カルテモの内藤です
千年さんと約束をしましたので、勇気を出して投句してみますね。

うつらうつらと春の夢見る

ううーん。
これでいいのでしょうか?

千年 2008/11/29-01:15 No.[5972] 村愁さん、前の句に「夢」があるので、さて・・・もう一考。
村愁(内藤) 2008/11/29-10:53 No.[5979]

そうですね。

ねぼけ眼(まなこ)で春の雲見る

とか。。。

千年 2008/11/29-22:36 No.[5984]

はい、それでは、「寝ぼけ眼に春の雷」で行きましょう。

申し訳ありませんが、明日から4〜5日ばかり出張いたしますので、名残のオモテの折立(春の長句)を皆様出しておいてください。よろしく御願いいたします。

村愁 2008/12/01-14:55 No.[5999]

千年さん

ありがとうございます。
また、直していただき恐縮です。

こんな未熟者ですが、思い切って投句してみたら楽しかったです。

またよろしくお願いします。

千年 2008/12/03-20:50 No.[6001]

はい、お待たせいたしました。
村愁さんの「寝ぼけ眼」は絶妙の(打越からの)転じでした。
さて、次
〇遠足の日のお宝は海の幸
(遠足で晩春、海の幸でつりばり)

いよいよ12月、忘年会連句ということで、皆様お酒でも飲みながら付けてみてください。
遠足の日でいかしていただきます。
春が三句続いたので、次は雑(無季)の短句で。

千年 2008/12/04-22:58 No.[6002]

こりゃあ巻き上がるのは来年・・・情けないねえ・・・

と言いつつ、最近は掲示板や海紅句抄へも全然おじゃましておりませんでした・・・

いろは 2008/12/06-13:38 No.[6005] おじゃまします。なかなか付句ができません。一斗飲んでやっとの半句状態…。
 
  照る坊主にも銀の鈴あげ(殆ど童謡!)
  転校生と写る一枚 
  後の正面悪党が居る
千年 2008/12/06-20:13 No.[6006] どうも有難うございます。昨日は忘年会でやっと今素に戻りました。後ろの正面をいただきます。ナオはダイナミックに展開していきましょう。
いろは 2008/12/06-22:38 No.[6007] 千年さん有難うございます。
次も雑でいいですか。
千年 2008/12/06-23:51 No.[6008] はい、雑の長句。人情入れてください。
世津 2008/12/06-23:57 No.[6009] ・八十を越えたと分る同期会
・八十の三つ児のごとくなりしとか
千年 2008/12/07-06:20 No.[6010] それでは、三つ児のごとく(病体ともとれる)をいただきます。世津さんは戦前のお生まれ?
千年 2008/12/07-06:25 No.[6011]

〇産湯はいつも森の水から

そうか、今連衆の皆さんは大山一泊吟行でしたね。待ちくたびれるので、「森の水」いただきます。

千年 2008/12/07-06:30 No.[6012] 次も雑で楽しみましょう・・・
ちちろ 2008/12/07-08:22 No.[6013]

あまり同じ人間ばかりの参加ではと思い、遠慮していましたが、図々しくまた参加させて頂きます。

 ●気がつけば未だに独身もうアラ・フォー 

千年 2008/12/07-10:08 No.[6014] 連句は適度な図々しさが必要であります。私の師匠も「連句は遠慮してちゃだめ」と言っておりました。アラ・フォーいきましょう。俺のことか・・・
ちちろ 2008/12/07-10:23 No.[6015] 千年さん。早速ありがとうございます。
しかし、考えてみたらアラ・フォーは打越の八十、三つ児に付きすぎじゃなかったかと気になりましたが・・。
小出富子 2008/12/07-14:00 No.[6016] くれない燃えし東京タワー    
カンカン鳴りし踏切開かず    富子
千年 2008/12/07-15:54 No.[6017]

アラ・フォーは数字表示でないので、まあいいでしょう。

富子さん、「東京タワー紅に冴ゆ」(三冬)でいきましょう。次はぐっさりと恋の重荷を抱えた句、冬でいっても雑でも・・・

千年 2008/12/07-17:07 No.[6018] ここは、富子さんのおかげで、どんな恋の句がきても付くような・・
〇後慕ひ少女は走りはじめたる
恋のかるみになったかな。源氏物語の若紫や奥の細道のかさねちゃんの走る少女の系譜を、富子さんの少女時代に思いをはせ付けた次第。語り合い、歌い合い、付け合う(日本)文芸を貫くものは一つ。
はい、ここまで講釈述べたのでいただきます。
小出富子 2008/12/07-18:32 No.[6019] 千年さん、有り難うございました。雑ではなかったのですね。ネットから「三十六歌仙の構成表」なるものを参考にして、なんとかお仲間入りができました。時々、次は、雑、春、夏、秋、冬、等と書いて下さいますが、いつも書いて下さると、とても参考になるのてすが……。よろしくおねがいします。
千年 2008/12/07-20:57 No.[6020] 雑でもよかったのですが、構成表はあくまで連句の運びの例ですので、それに必ず従わなければならないということではありません。
次は夏の句でもいいですよ。もう一句恋など・・・
小出富子 2008/12/07-23:20 No.[6021] お言葉に甘えて、
     泉のほとり星をかぞへて  富子
いろは 2008/12/08-00:01 No.[6022]  バイトで買つた伽羅焚き染めて
  (今会いに行きます)
  天の川越え雨は降らさじ
  (晴れなきゃまた一年会えない。でも秋の句になってしまった) 
千年 2008/12/09-00:34 No.[6024] 「星」・・・そろそろ秋の月の座が待っていますのでご遠慮を。後、発句に「星」があるので、使わないでおきましょうというのが何かあります・・・
伽羅焚き染めてをいただきます。夏になりましたか。
ちちろ 2008/12/09-07:57 No.[6026] 質問で〜す。「伽羅」は夏の季語なのでしょうか?
小生の持っている十七季辞典では「伽羅蕗」は三夏であるのですが・・。
また、「焚き染める」という言葉があるのでしょうか?
なんとなくわかるような気がしないでもないのですが・・。
それと「伽羅を焚く」ということは恋の句とみていいのでしょうか?女の恋心を伽羅の香りに込めるということなのだろうと想像はしますが・・。
千年 2008/12/09-20:05 No.[6029]

「たきしめる」
伽羅(さら しゃら)の花を略して伽羅(晩夏)
夏椿ともいう。昔、「風に乗る落花ありけり夏椿」と詠んだことがあります。たきしめる、なんて私にも無縁の言葉でした。
昔、京都の八坂神社で開催された連句会でお会いした俳人の大石悦子さんから、香を焚き染めた句集を送っていただいたことがあります。
「しづかに箸つかふ朝や沙羅の花」
「観自在菩薩の白を沙羅の花」悦子

はい、次はもう一句夏でいきましょうか。秋の月の打越にあたるところです。

千年 2008/12/09-20:24 No.[6030] お酒が生姜酒しかでていないので、ぐっとあおりたいような・・・
いろは 2008/12/09-23:06 No.[6031] こんばんは。今ちちろさんの質問拝見しています。
「伽羅」はお香のきゃらのつもりで〜す。千年さん、すみません、沙羅の花ではないのですが。伽羅香が季語にあるかどうかはわかりませんが、「恋」で付けてみました。この恋わかってくださいませ。
千年 2008/12/10-05:02 No.[6032]

でしたか・・・さらの花をどうやって焚き染めるか、いろはさんに聞いてみようと思い眠れませんでしたが、誤読の極みでした!きゃらって結構高いんですよね。香りの木を求めるサスペンスが最近のゴルゴ13にも出てきてました。
誤読のついでに、
沙羅の花捨身の落花惜しみなし 波郷
在りし日の妻は沙羅の花    澄雄
一花拾へば一花の匂ひ沙羅の花 吉野義子

ということで、次は夏一句いってもいいし、雑でも。もう一丁恋・・・

千年 2008/12/10-05:41 No.[6033] 〇公団にずっと住んでる聖家族
〇聖家族眠ってゐます涼み台
ちちろ 2008/12/10-07:40 No.[6035] 千年さん。たまには早くお帰りのときもあるんですね。いつも真夜中のコメントが多いので体が大丈夫なのかと心配しておりました。勘違いに気がつかれてホッとしました。ところで沙羅の花の例句が三句ほど出ておりますがこれも伽羅になっていますが入力ミスでは?
ちちろ 2008/12/10-07:48 No.[6036]

さて、夏で恋の句。

 ●ストローを交互にすするソーダ水

ちちろ 2008/12/10-09:25 No.[6037]

ごめんなさい。「すする」は不倫カップルがラーメンを啜っていました。ソーダ水はボツにしてください。

 ●髪なびく君に恋してボート漕ぐ

三木喜美 2008/12/10-09:29 No.[6038] 吟行から戻ったらまだ終わってなく再び参加のチャンスありで、恋でも良かったら
  束の間の線香花火に想い寄せ         
  老いらくの恋も時には遠花火            水打ちて燃ゆる想いも静まりし
よろしくお願いします。
小出富子 2008/12/10-23:05 No.[6039] 浴衣着て不忍の池二十代    
母しめる浴衣の帯のきつきこと   富子  
小出富子 2008/12/10-23:09 No.[6040] 恋の句になっていませんね。没にして下さい。  
                 富子
千年 2008/12/11-00:28 No.[6041] はい、喜美さんの「水打ちて・・」がいいのです、ここはいわゆる「恋離れ」的に・・・ところが・・ここは・・富子さんの、浴衣の帯をいただきます。
千年 2008/12/11-00:49 No.[6042] ちちろさん、どうも有難うございます。伽羅に撹乱されました。
千年 2008/12/11-01:08 No.[6043]

〇遺影はいつも若く凛々しく
〇桑の畠は荒れ果てたまま
〇ステンドグラスにシャガールの舞

ちょっと近い付けが続いたので、少し離れた付けを。月前。

月前にステンドグラスは駄目でした・・・
打越の少女と、帯をしめてくれる母で打越(観音開き)、少女から転じていない、ともとれますが、まあここはこれでいきましょう。

次は喜美さんの水打ちをいただいて、季重なりになりますが、「揚げ羽も休む水打ちし跡」みたいな句でいかがでしょうか、喜美さん。

千年 2008/12/11-19:55 No.[6044] はい、それでは「古都一斉に水を打つ時」・・・京都議定書か・・・同じ面に「森の水」がありますが、五句去っているから大目にみてもらいましょう。
「森の水」を「森の谷」に直しましょう。
千年 2008/12/11-20:06 No.[6045] 〇月照らす気候変動取引所・・・没
以前、希望さんがおっしゃっていたように、今度の月は季節感あふれる秋の月を御願いいたします。夏から雑をはさまない「季移り」の芸となりました。
千年 2008/12/11-20:12 No.[6046] 海紅先生の山寺スクーリングのお話が以前芭蕉会議の掲示板に載っていましたが、その折の月の句など・・・初めての方でも是非投げ込んでください。ここからは、一気加勢に挙句まで、コラボ転がりでいきましょう。
千年 2008/12/11-20:57 No.[6047] 〇月照らす卍固めの木のドーム
〇秋遍路この道果てて望の月
世津 2008/12/11-21:10 No.[6048] ・金剛の鈴鳴る道に望の月
ちちろ 2008/12/11-21:45 No.[6049]

小生も参加。

 ●月照らす小名木運河を舟が行く

千年 2008/12/11-22:15 No.[6050] はい、うれしき一気加勢のコラボ転がり・・古都に芭蕉稲荷のある小名木運河を付けたちちろさんの句をいただきます。あそこの船運の盛んなりし頃の絵を見たことがあります。舟の交通渋滞があったような。浦安の塩を運んでいたか・・・
運河は共通認識で皆さんにあるとして、「月照らす舟の往来小名木川」のコラボでいかがでしょうか。月の舟の面影も出ていいような。進めましょう。次も秋の短句。
千年 2008/12/11-22:51 No.[6051] 〇円空仏の爽やかな笑み
芭蕉記念館の一階、俳文学会東京例会の会場に掛けられている円空仏の絵を思い出しました。一気加勢にいかせていただきます。
千年 2008/12/11-23:03 No.[6052] はい、名残の裏へ入りました。三秋、三秋ときたので、仲秋か晩秋あたりの長句を御願いします。人情入れてください。
小出富子 2008/12/11-23:07 No.[6053] 千年さん、遅くなりましたか゛「浴衣」の句とって頂き有り難うございました。楽しんでいます。
ちちろ 2008/12/12-07:27 No.[6054] 千年さん。またまた小生の句を採っていただきありがとうございます。特に月の句を採っていただいたことはとても嬉しいかぎりです。しかし、歌仙36句のうち、すでに小生だけで5句になってしまいました。図々しいにもほどがありますね。申し訳ありません。
千年 2008/12/12-08:53 No.[6055] ちちろさんに投句していただけていなかったら、この歌仙が巻き上がるのは来年になっていました。後二句ぐらいはご登場を!
三木喜美 2008/12/12-09:37 No.[6056] 千年さんいつの間にか私の半分の句を使って入れてくださり有り難うございました。これもありでよろしいのでしょうか?何だか申し訳無い様な・・・
千年 2008/12/13-09:31 No.[6057] 昨日は飲みすぎました・・・
秋の長句、ここは芭蕉さんと同時代に生きた円空さんの功徳と申しますか、何でも付きますから、ぽーんと飛んで投げ込んでください。
千年 2008/12/14-19:29 No.[6058] 何か秋のものを飲んだり、食べたり・・・日常の一風景なんかをさらりと575で欲しいような・・・
三木喜美 2008/12/14-19:44 No.[6059] 先日の吟行にて
   尺八の音に誘われて落ち葉舞ふ
   大銀杏自画自賛して輝けり
または
   富士山をキャンパスにして渡り鳥
千年 2008/12/14-20:16 No.[6060] はい、尺八の音をいただきます。
落葉は冬になるので、尺八の音に誘はれ銀杏散る(晩秋)にしておきましょう。
富士山は小名木川と地名の打越。
千年 2008/12/15-00:06 No.[6063] 匂いの花の座がひかえていますので、植物は銀杏で打ち止め。雑を三句続けて、花の座、挙句といきましょう。もう一杯くらいお酒も飲みたいような・・・
ちちろ 2008/12/15-15:54 No.[6065]

取り合えず参加するだけ。
「散る」から連想。

 ●青い鳥どこチルチルミチル

アレッ、チルチルミチルは円空仏とは打越ですかね?
あくまで参加して楽しむだけですから没にしてくださ〜〜〜い!!

千年 2008/12/15-23:28 No.[6066] 青い鳥、いただきます。
ちちろ 2008/12/16-06:38 No.[6068] エッ〜〜!また採っていただいたんですか?申し訳ありません。ただ、自分なりに投句して楽しむつもりだったのですが・・。
千年 2008/12/16-08:20 No.[6069] すみません、人名の打越、仕損じました・・・もう一考よろしく御願いいたします。
ちちろ 2008/12/16-12:26 No.[6070]

人名の打越ですよね。ただ、円空仏と仏が入ったのでいいのかとも考えました。
また考えてみましたが、あくまで自分が楽しんでいるだけですから他の連衆の方の句を採ってください。
尺八ときたので・・

 ●心揺さぶる津軽三味線

世津 2008/12/16-13:03 No.[6071] ・北の方から吹いてくる風
・無愛想でも頼もしき奴
・蕎麦をすすって地酒頂く
千年 2008/12/16-20:50 No.[6072]

はい、
心揺さぶる・・・・
北の方・・は場の打越
無愛想は、円空仏の「顔」とだぶる

大山一泊吟行は豆腐料理のお宿だったとか・・
・豆腐料理に添へる地の酒
といきましょう。

千年 2008/12/16-20:54 No.[6073] ひばりにはなれないけれど一幕を 月子 な〜んて・・
千年 2008/12/16-21:08 No.[6074] 昨日の日経新聞夕刊一面の哲学者・木田元氏のコラム「人間の生きやすい社会」の一節 『「痴呆老人」は何を見ているか』大井玄(新潮新書)の感想・・
「・・・・・それに対して、江戸時代の日本のように、農林業を軸にしてもっぱら太陽光を利用する自然循環型の閉鎖系社会では、「他者とつながろうとする自己」が大事にされるからか、認知症の周辺症状も現れにくい、と大井さんは見る。・・」
周辺症状とは「被害妄想・夜間せん妄・幻覚・攻撃的人格変化」・・・「・・・一般に痴呆老人に周辺症状を引き起こしやすいのは、個人に「自立」を強い、自立したその自己の無限の欲望追及を是とする欧米型の近代社会らしい・・」
田園生活がステータスになる欧米をいちがいに悪者にはしたくないですが、偶然性に対する著作もある木田先生のこの話は連句につながる話だと思います。
次も雑の長句・・
千年 2008/12/16-22:27 No.[6075] 次は「今」を感じる雑の句を御願いしたいです.
例えば、
〇集めよう渡航心臓移植費を
〇ネットカフェ派遣社員に教えられ
〇ふところはもう限界の羞恥心
とかとか、連衆のそれぞれの今を連句に映してみましょう・・
千年 2008/12/16-22:37 No.[6076] 喜美さん、失礼しました。音(ね)に誘われてでしたね。訂正します。
小出富子 2008/12/16-23:34 No.[6077] 役所から脱メタボとの知らせきて    富子
  どんなチャレンジがまっているのやら………。    
三木喜美 2008/12/17-09:13 No.[6078] 千年さん 大山の女坂で奥山さんの尺八に先導されて私達は歩いたので音に誘はれでもどちらでもお任せします。
千年 2008/12/18-20:30 No.[6079] 「脱メタボの知らせ」???メタボリック症候群だから、節制しなさいみたいな便り?あるいはメタボリック症候群から脱しましたよという便り?役所から来るんでしょうか?
千年 2008/12/18-22:24 No.[6080] 掲示板にも書きましたが、ご紹介。今日の朝日新聞夕刊に「ネット時代の音楽表現とは」という見出しで、NYマンハッタン在住のミュージシャン・坂本龍一のインタビュー記事(赤田康和記者)が掲載されています。そこに次のような発言が・・・「・・・イラク戦争が始まったときに、何かしたいという思いでチェーンミュージックの試みを始めた。ネット版の連歌みたいなものです。前の人が作った部分の後ろに音を付け加え、次の人を指名する。まあ、遊びですね。HASYMOのミュージックビデオはファンにも公募もしました」
ご紹介まで。ネット時代の表現者の薀蓄ある発言が、この引用文の前後にも掲載されています。
小出富子 2008/12/18-23:10 No.[6081] 千年さん「脱メタボ」とは、平成20年度から法律に基づいて実施する「特定保健指導」のことで、それぞれの区で健康診断を受けた結果によって、保険指導の対象者に役所から知らせがくるのです。私は、ウエストが基準より3ミリ余分だったので、対象者になりました。このことは、将来、医療費の削減と言う大きな目的をもっている、大切なことなのです。
千年 2008/12/19-12:35 No.[6082] ハイ分かりました。それでは、
ウエストが3ミリ余分脱メタボ
豆腐料理と地の酒に舌鼓をうちながら、そんなおしゃべりをしているということで。
ちなみに私は1センチ余分でした。
次、花前
ちちろ 2008/12/19-22:44 No.[6083]

花前の句ですが、前句の「脱メタボ」から次の花の句へつなぐのは結構難しいですね〜。

 ●石段登れば風爽爽(さはさは)と

小出富子 2008/12/19-22:54 No.[6084] 千年さん、訂正後、採用有り難うございました。
酢豚 2008/12/21-00:23 No.[6085]

こんなんどうでしょうか。

いちにーさんしーごーろくしちはち 酢豚

千年 2008/12/21-21:31 No.[6086] いやあ、きました。ちちろさんの風は銀杏散るに近いような気がしていたので・・・・
酢豚さんの句、いただき!長くなるので漢字でいきます。
千年 2008/12/21-22:00 No.[6087] はい、花の座・・・
その前に、尺八の八と3ミリと一二三・・・ちょっと気になるので、尺八を奥山さんのもう一つお得意なオカリナに直します。
千年 2008/12/21-22:46 No.[6088] 〇伯母の骨納めし里に花満ちて
〇花曇りじんときますね桶の風呂
ちちろ 2008/12/21-22:54 No.[6089] 千年宗匠へ!
ここまですごく楽しませていただきました。
次は花の句ですが、連衆のどなたかのすばらしい句のあとの挙句はぜひ宗匠で締めてくださ〜い!!お願いいたしま〜す!!
千年 2008/12/21-23:23 No.[6090]

ちちろさん、とにかく次の句を出してくださいませ。

今日は午後、NPO桶仕込み保存会のシンポジウムが六本木ヒルズであり行ってきました。東京農大の小泉武夫教授が、1720年頃のお江戸は148万人くらいいて(新宿や六本木は江戸に入ってない)、80人に1人が桶職人(桶はいろんな容器、発酵製品の器)だったそうな。私の祖父も酒桶も造る職人でした。酒の神はイクヒノミコト(活日命)、杉はご神木ということとつながっているようです。
後、室町時代の寺院が今のおおきな酒造業の発端をつくり、1600年代の慶長年間には20石桶(一升瓶で2000本分)の醸造用の酒樽まであったとか。(桶に固定の蓋がついたのが樽)
脳科学者の茂木健一郎も来ていて、桶で作った酒がうまいのは、「複雑系の制御がきいて、本来の生命の力を引き出す」からだろうかなどとおっしゃっていました。酒は「共感の回路を開く」ものだとも。こういう批評家は分析家としてはいいのでしょうが、俳句を作ろう、連句を巻いてみようと思わない人が多いと思います。私の今の偏見・・・しかし、これらの言葉は連句に対する認識としても使えるか・・・

千年 2008/12/22-05:24 No.[6091] それではここは、「姉の骨納めし里は花朧」で。無常迅速・・・
次、いよいよ挙句。「挙句はどんな句でも付くから、挙句でもたもたしてはいけないから、前もって作っておく」なんてことも聞いたことがあります。
ちちろ 2008/12/22-07:52 No.[6092]

取り合えず参加。

 ●蒲公英を摘むふるさとの土手

ちちろ 2008/12/22-08:33 No.[6093] ふるさとは前句に里がありましたので没。
いろは 2008/12/23-00:23 No.[6094]

挙句に参加。

現の際に流れ行く春  いろは

千年 2008/12/23-01:56 No.[6095] はい、いろはさんの絶唱をいただきます。
ちちろ 2008/12/23-07:30 No.[6096] 千年さん。満尾おめでとうございます。
非常に楽しませていただきました。
また、よろしくお願いいたします。
酢豚 2008/12/23-18:13 No.[6097] 無事年内完了、おめでとうございます。
いつも出遅れてあまり参加できませんでしたが、
楽しく掲示板読ませていただきました。
来年もよろしく!
小出富子 2008/12/23-22:56 No.[6098] 千年さん、完結おめでとうございます。多いに楽しませて頂き有り難うございました。
いろは 2008/12/23-23:06 No.[6099] 千年さん。挙句に「行く春」を採っていただき有難うございます。打越の数え歌に引かれ、花の句に泣かされましたよ。出来立ての「牛の目に」一巻傍らに置き、また師走の喧騒のなかに出かけるとしましょう。
連衆の皆さま、よいお年をお迎えください。
千年 2008/12/24-01:29 No.[6100] どうも有難うございました。
なんか、まいりました。
皆様よいお年を。
三木喜美 2008/12/24-08:28 No.[6101] 遅ればせながら完結おめでとうございます。未熟ながら参加させていただきありがとう御座いました。皆様来年もよろしくお願い致します。
伊藤無迅 2008/12/24-12:29 No.[6103] 千年さんお疲れ様でした。
貴重な脇を付けさせて頂きましたが、その後参加がかないませんでした。前回もそうでした、このままでは「脇見の無迅」となりそうです。
来年はもっと気軽に参加するよういたします。
千年 2009/01/05-23:07 No.[6107] 皆様本当に有難うございました。21年1月3日の読売新聞編集手帳に堀口大学の「詩生晩酌」の詩が掲載されていました。
「空から落ちる運の矢を待つ/毎晩ゆっくり酒を酌む」
また、皆様ご一座よろしく御願いいたします。