ホーム
7月19日

◆鳩の会 :兼題解説

薯莪
〔本意・形状〕 草丈五十センチほど。葉は剣状。花は白紫色で周囲がフリル状。花心に黄色の斑点。実を結ばず(天明『年浪草』)。
〔場所〕 山野の樹下。湿地。
〔季題の歴史〕 寛永以後(『花火草』)。
〔別名〕 烏扇(正徳『和漢三才図会』)。胡蝶花(宝暦『わくがせわ』)。藪菖蒲(天保『四季名寄』)。
〔分類〕 アヤメ科多年草。
  ・筍に括り添へたりしやがの花几          董
  ・あたらしき柄杓が置かれ薯莪の花   川崎 展宏
  ・裏戸より裏戸に通ふしやがの花     西沢 無花
(根本文子)

 

草取
〔本意・形状〕 雑草を取り除くこと。
〔場所〕 田圃・畑・公園・庭・道路。
〔季題の歴史〕 寛永以後(『初学抄』)。
〔別名〕 田草取。草むしり。除草。田草引き(田圃の草取り)に始まる語。
  ・葉ざくらの下陰たどる田草取り          蕪村
  ・やや遅れ出てゆく母や田草取      高野 素十
  ・草取の大夕焼にそまり来る        遠藤 麗花
(安居 正浩)

夜釣
〔本意・形状〕 涼みを目的に加えて、夜間に釣りをすること。
〔場所〕 川・沼・海など。
〔季題の歴史〕 近代以降。ただし、類題に夜振・川狩・夜焚などあり。
  ・夜釣舟片頬くらく漕ぎ出づる        大串 章
  ・月光の竿を走れる夜釣かな       石井彩風子
  ・釣りあげし夜釣のものの啼きにけり   川村 凡平
(堀口 希望)

 

7月3日

◆第2回「論文を読む会」の御案内

第1回は有意義な意見交換がかわされ、無事終了。その内容は近いうちに公表します。
第2回は以下の通りにおこないます。参加希望者が増えてゆく気配です。
その対応については今後検討させて頂きます。

 

日時 7月23日(日) 午後2時〜5時
題目 記録〈国際俳句シンポジウム「不易流行」〉を読む
場所 谷地研究室
定員 8名

申込

今回は新たな参加者の枠がありません。御了承ください。


備考:参加者は配布済み資料を読了の上、自分の意見を整理して参加すること。



「次回の芭蕉会議」トップへ戻る