■201208_01 海紅 2012/08/01-13:55 No.[7909] |
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金魚田の隅に日傘の影の落ち | |||
大江月子
2012/08/13-12:05 No.[7910]
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昔、大和郡山に金魚を見に行ったことがあります。あれは金魚田と言うのですね。ほんとうに田んぼみたいに区切られた水田に、一面赤いトウガラシを干した見たいに金魚がいました。 奈良のよく見えて金魚田浚へかな 岡井省二 こんな句もみつけました。もう一度、大和辺りを訪ねてみたいものです。いいところです。 先生のお句も大和ですか? | |||
伊藤無迅 2012/08/14-12:59 No.[7911] | |||
金魚は夏の季語であるが、この場合は金魚田であり季語は日傘。そしてこの日傘は、黒日傘だろうか、白日傘だろうか。・・やっぱり白日傘だろう。下五は「影の落ち」で「影過ぎる」でないから白日傘の主は<多分絽か紗の妙齢ご婦人>、佇むか屈んで涼しげに泳ぐ金魚を見ているのであろう。月子さんの言うように金魚と言えば大和郡山である。大阪転勤時代、週末はよく大和に通ったが、ついに大和郡山へは一度も行かなかった。このため金魚田が、どのようなものか未だに知らない。普通の田圃に満々と水を張り金魚が沢山泳いでいる、ぐらいのイメージである。・・・とするとこの句は妙に私のイメージに合うのである。そのための前提は、「大和郡山の猫は金魚に飽き飽きしている」という条件が付いてしまう。(笑) | |||
山房の海紅 2012/08/14-21:34 No.[7912] | |||
「赤いトウガラシを干した見たいに金魚が…」「佇むか屈んで涼しげに泳ぐ金魚を見ているのであろう」という指摘に脱帽。私の句は、希望さんの故郷土浦の金魚田で生まれたものです。 | |||
eiko yachimoto 2012/08/16-16:48 No.[7914] | |||
私は日傘の影が水面の隅に映っている像に 心惹かれました。 金魚に惹かれているひとの思いが此の隅から全空間へ広がり 一目見てとても好きな句でした。誰も書かないのかなあと見ていたら、月子サン、口火を切ってくれて感謝! 今キイボードが代替品でうまく書けません。おゆるしください。 | |||