■201707_02 海紅 2017/07/18-15:35 No.[8429] |
|||
水桶に水残しあり墓涼し | |||
千年
2017/07/19-18:47 No.[8430]
| |||
霜の墓抱き起こされしとき見たり 石田波郷 墓が抱き起されたのか、我が抱き起されたのかで誤読解釈でしられた句です。 さて、夏の墓参りは墓参りのなかでも一番大変な季節。けど、その季の墓が一番涼しいと感じる心。余韻は水桶に残る水。墓涼しに墓守の思いが伝わる。 | |||
k 2017/07/19-22:02 No.[8431] | |||
「墓洗ふ」という季題で詠まれることが多いですが、「墓涼し」にたった今水をかけられたばかりの濡れている墓が目の前に浮かびます。 そして、「水桶に水残しあり」 の二つの「水」の文字にさらに涼しくなります。 「水残りをり」ではなく「水残しあり」に残すという意志が感じられます。次にお参りされる方のためでしょうか、色々想像しました。 | |||
松江 2017/07/21-14:41 No.[8432] | |||
この句は幾度も読み返したくなります 心ならずも生を終えた若者は 生きている者たちをどう眺めているのだろう 死者との対話から人は、今をよろこぶ気持ちになれますが立ち去り難さと安堵感に揺れるのは毎回です 墓に詣でるとき人は、死者との対話から今をよろこぶ気持ちになれますが、立ち去り難さと安堵感に揺れるのは | |||
茫るぺん 2017/07/29-15:07 No.[8433] | |||
子犬 ・ の ・ ピッコロ は 逝って しまった その日 から ───── ごはん が のど を とおらなく なって しんぱい そうに みまもる おじいちゃん 。 枇杷 の こ かげ に お墓 を つくった つめたく ・ こわばる ・ ピッコロ をむしろにくるみ 土 の 中 に よこたえ 木 の 十字架 を たてて なみだ が とまらなかった 。 朝 びーふじゃーきー と みず を そなえ ようちえん へ ───── もうろう として 足 は ふはぁ ふはぁ おもい は ピッコロ ・ の ・ こと ばかり 。 ゆき の ふる ひ は こも を かけ 涼しくして あげよう ねっ ! と しゃくねつ の はか に 水 うって のうり を よぎる ピッコロ ・ の ・ 思い出 。 ▼ 「 墓涼し 」ハ 、「 情念 → 情感(→)」 ヲ ヘテ 、オトズレル 感覚 、詩語 。 到ルマデ ノ 歳 ・ 月 。 至ルマデ ノ 艱 難 。 | |||