■202501_01 海紅 2025/01/06-16:26 No.[9289] |
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掃き初めや巣立ちたる子の机上より | |||
美知子
2025/01/07-20:05 No.[9290]
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明けましておめでとうございます。 新年にふさわしくきりっと身のひきしまる思いがいたします。ところにより違いますが、掃き初めは4日からでしょうか。お正月の決め事を守って手元から離れた子の机から掃除をする。一年の無事を祈りながら、いろいろな思いがありそうです。 私は長男の嫁で、お姑さんからお正月の決め事をいろいろ教わりました。若水をまず汲みお供えすることからいろいろの事始め。お正月は凛とした気持ちの良い緊張感がありました。どの決め事も一年の無事を祈る願いがあるのですね。 昨今、お正月の緊張感がなくなり、もうそんな決め事も忘れてしまいそうでしたが、子の一年の無事を祈る気持ちを「掃き初め」に込めたこの句にはっといたしました。ありがとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 | |||
蛙星 2025/01/07-21:53 No.[9291] | |||
明けましておめでとうございます。 美知子さんの的確な鑑賞で、僕の口出しする隙はありませんが、シロウトなりに思った事を呟きます。 僕は親の立場はわからないですが、巣立った子の机から掃除を始める、その光景が目に浮かぶようで、先生の優しいお人柄そのままの秀句だと思いました。 これが「巣立ちたる子の机上より掃き初むる」でも意味は通じるのでしょうが、何となく説明調になってしまいますね。この微妙な差異が俳句の醍醐味なのかな、と感じました。 今年もよろしくお願い申し上げます。 | |||
海紅山房 2025/01/14-13:43 No.[9292] | |||
江戸の俳諧師は年頭の挨拶に「歳旦句」を披露していました。そんな世界を飯の種にしてきたボクは彼らを真似て、年頭に必ず一句を詠むことにしています。 お二人の行き届いた解説と鑑賞で、「掃き初め」という言葉や文化を再認識し、大切にしようという読者が増えてくれるにちがいありません。ありがとうございました。 | |||