■202409_02 海紅 2024/09/17-15:59 No.[9244] |
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井戸端に束ねてありぬ女郎花 | |||
eiko yachimoto
2024/09/18-16:54 No.[9245]
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句をよむと風が立ちました。昨夜はまだ続く猛暑のせいか、月光も風を涼やかしてくれず、ひかりの強さを見つめるばかりでしたが、いま目を瞑り月の井戸端にワレモコウをもってやってきて、女郎花の束をほどく人影を想像すると、すずしいです。ありがとうございます。 | |||
eiko yachimoto 2024/09/18-16:55 No.[9246] | |||
句を読むと、涼風が立ました。ありがとうございます。 | |||
蛙星 2024/09/18-19:41 No.[9247] | |||
この句は「井戸端の桜あぶなし酒の酔(秋色)」を踏まえての作でしょうか。もしかしたら井戸で亡くなった人を弔う意味で女郎花を供えたとも読めます。 すみません。もっと素直に鑑賞すればいいのかもしれませんが、僕のアタマでは考えすぎて難しかったです。 | |||
千年 2024/09/23-20:17 No.[9248] | |||
井戸端は昔、どこの家にも畑にも掘られてあった風景。束ねられた女郎花はよく分かりませんが、井戸と女郎花との取り合わせの妙・・・ | |||
美知子 2024/09/25-19:07 No.[9249] | |||
今日はようやく秋を感じられる日でした。 この句から秋の訪れ、ひんやりとした風を感じて。一幅の絵を見るよう。 歩いていると畑の隅に女郎花の花の群がりを見ました。刈り取られて、この句のように井戸端におかれ、大きな花瓶に投げ込まれるのかもしれない。日の短さを感じながら思いました。 置かれている女郎花なのに哀愁を感じるのは季節と花の風情のせいでしょうか。 | |||
千年 2024/09/26-12:07 No.[9250] | |||
「秋の七草は皆それぞれの趣あるが中に、女郎花ほど淋しく哀れなるものはあらじ。・・・」。子規の獺祭書屋俳話の「女郎花」の書き出しです。「井戸の名も野の名もしらず女郎花 蒼虬 とは風雅の本意なるべく・・」、「わがものに手折れば淋し女郎花 蓼太 兎角して一把になりぬ女郎花 蕪村」、「暮れたがる花のやうすや女郎花 文角」等の句があげられていました。 井戸端に束ねてありぬ女郎花 海紅 秋の夕暮れ何話されし 千年 | |||
海紅山房 2024/10/01-15:34 No.[9252] | |||
まことに暑い夏でした。八月は草加の『おくのほそ道』連続講座(全4回)に費やし、九月は富士見市民大学講座「紫式部の生涯と和歌」(全5回)と、「芭蕉と月」(朝日カルチャー)で出講して、気がつけば、この「女郎花」の消費期限が過ぎていました。 ボクとしては平明の中に奥行きを与えてくださった瑛子・美知子両女史の鑑賞に十分満足しています。蛙星氏の迷いも興味深く、かつ参考になります。折にふれて脇句をそえてくれる千年氏にも御礼申し上げます。今後も読者に短句を打ち添えてもらえるような句を心掛けます。 いつもありがとうございます。 | |||