■202407_01 海紅 2024/07/01-15:14 No.[9217] |
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団子虫歩み始むる夜涼かな | |||
蛙星
2024/07/02-21:41 No.[9218]
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今回も拙い鑑賞ではありますが、失礼します。 団子虫…最近はあまり見かけなくなりました。でも幼少の記憶では、ずんぐりとした体型でいかにも暑さが苦手な感じが浮かびます。その団子虫が、夜、涼しくなってやっと歩き始めた…そんな鑑賞でいかがでしょうか。団子虫が季語の「夜涼」に合いますね。実際は昼間の暑い時も動いてるのかもしれませんが、言われて(詠まれて)みると「なるほど、涼しくなって動くのかも…」と思ってしまうのがやはり筆者(先生)の「言葉選びのワザ」だと感じました。 最後に。また勉強不足を白状しますと「夜涼(やりょう)」という季語がある事を初めて知りました。「夜涼み」とは似て非なるモノなのですね。…と、長すぎる観賞はこの辺で…どうも失礼しました。 | |||
eiko yachimoto 2024/07/08-17:52 No.[9219] | |||
夜涼 。音がすずやかですね。 わたしも知りませんでした。 使ってみたい季語です。 ようやく涼風の立ち始めた時間に、 eiko ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 笛吹いて 夜涼にたえぬ盲かな 蛇笏 団子虫歩み始むる夜涼かな 海紅 | |||
山房の海紅 2024/07/12-17:22 No.[9220] | |||
ちっとも「拙い」ことなどありません。いつも〈作品は読者のもの〉と申し上げている通り、解釈と鑑賞は作者のなによりの励みです。作者は鑑賞されて初めて「遺すかどうか」を考えます。 「夜涼」は「朝涼(朝涼み)」「夕涼(夕涼み)」と同じく、「涼し」の限定的なことばです。夏になぜ「涼し」なのかといえば、〈思いがけない〉ものへの感動。それで季の言葉になったのでしょうね。 蛇笏に「笛吹いて夜涼にたえぬ盲かな」という句があるのですか。なんか哀しすぎて「夜涼」の本意が損なわれる気がします。 いつもありがとうございます。 | |||
蛙星 2024/07/13-12:54 No.[9221] | |||
先生、いつもありがとうございます。 先生のお言葉に「(俳句の)よい作者になる近道は、よい読者になること」といったようなものがあったと記憶しています。 僕が毎回、鑑賞を寄せるのは、まさに「よい読者(よい作者)になるため」です。 いつも自分の鑑賞を「これじゃ鑑賞じゃなくて、感想文みたいだ」と思いますが、先生の「拙くない」というお言葉に救われた気がします。 7月2作目の海紅句抄も楽しみにお待ちしています。 | |||