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 ■200610_03_akapen
 事務局   2006/10/18-15:53  No.[225]
    第2回特別展「金井巧の四季」へのコメント

三木喜美   2006/10/19-10:21  No.[226]
 
    二日間紅葉の旅に出ていて今朝メールを開いたら、金井さんのすばらしい句の数々がありまたまた感動しました。私はまだ金井さんのお顔と名前が一致せず申し訳ないのですが、何てロマンチックな方なのだろうと思いました。春の句の「嫁がせし夜の連翹の花明かり」は来週娘を嫁がせる私としては身に迫る心地がします。夏の句の「職辞してあの虹の橋渡りたし」や、秋の句の「白壁に影を舞はせて秋の蝶」も好きです。冬の句は「古暦焚けば消えゆく悔いの日々」が心にしみじみときて良い句だなあと感心しきりです。私も感性をもっと磨かねばと思いました。
 

大江月子   2006/10/19-19:32  No.[227]
 
    金井巧さんの四季の句を拝見して、なんて素敵なお句ばかりなのだろうとびっくりしています。びっくりという感想も変ですが、秋の夜長にゆっくり拝見させていただいて、三木さんのようにきちんとしたコメントをさせていただきたいと思っています。とりあえずひとこと言わずにはいられませんでした。ありがとうございます。
 

椎名美知子   2006/10/20-08:53  No.[228]
 
    金井さんの句は、俳研の句会でいつもこの句は金井さんの句とわかる雰囲気を持っていらっしゃって、とても好きです。あったかくて、静かで、情感があって・・・。
今、秋の句をじっくりと読ませていただいています。
情景の中に誘ってくれて。あらためて俳句はいいですね。また感想を書かせていただきます。

 

尾崎喜美子   2006/10/23-22:00  No.[235]
 
    10月14日白山の能楽鑑賞会で金井さんにお会いしました。そのとき、金井さんの句が載ることが話題にな
りましたが、ご子息にプリントアウトしてもらうとおっしゃっていました。金井さんはそのお人柄のとおり穏やかなな日常的な句が多くそこに惹かれます。良いお父様、夫でいらっしゃるのでしょう。ご家族思いの優しいお人柄が溢れております。真っ先にコメントしたかったのですが、遅れました。私は・髪洗ふ妻職を辞す日を明日に が好きです。これはまさに恋の歌。どうぞお元気でまた素敵な句お願いします。
 

堀口希望   2006/10/28-22:24  No.[245]
 
    春夏秋冬の4回に分けて、書き込みを楽しませていただきたいと思います。といっても私には所詮気のきいた鑑賞などできませんから、好きな句を挙げるだけですが…。

まず「春」の句から特に好きな句を5句。
  如月や弥勒菩薩の泣きぼくろ(着眼点が面白い)
  断れば断れること余寒の灯 (季語がいい)
  嫁がせし夜の連翹の花明り(佳句!一番好き)
  春めくや伝言板の踊る文字 (気持のいい句)
  居酒屋の夢二の暖簾おぼろ月(いかにも春らしい)

文法上でやや気になった句を挙げさせていただきます。
  囀りや野に満ちあふる五線の譜(「あふるる」では?)
  恋猫の一声闇を濃くせしめ(「濃くしたる」「濃くしたり」では?)
  着く駅ものぼりし丘も花辛夷(「着きし駅」では?)
 

江田浩司   2006/11/25-11:13  No.[302]
 
     金井さんの俳句は表現に押しつけがましいところが少しもないので、読んでいて気分が浄化されていくようです。 対象に対するこのような自然な姿勢は、俳句の良質な性質を引きだすのに有効に機能しているように思われます。
 自分がまず俳句表現を楽しむという姿勢が貫かれているから、このような欲のない表現ができるのではないでしょうか。もちろんそこには対象に対する愛情も不可欠です。
 また対象に自然に接することほど難しい態度はなく、実は高度な技術を必要とします。そしてその技術の跡を見せない巧みさが、金井さんの句の表現の本質を支えているのではないでしょうか。私は金井さんの作風とは異質な表現方法によって創作を行っておりますが、改めて「写生句」のすばらしさを実感いたしました。


 

吉田久子   2006/11/25-12:28  No.[303]
 
     金井さん。
 <囀りのひたむきなれば野を去らず>
「金井巧の四季」から私の選んだベスト一句です。
好きな句が多くあって選んでいるうちに日にちが経ってしまいました。矢の如き光陰かな。以前からの金井さんの俳句の隠れファン(!?)としては今回の特別展はとても楽しみでした。人への情愛や季節への情感を平明且つ繊細に表現していらっしゃる。しかも句風は時にダンディーで憧れを誘い、時にアイロニーで同感させる妙味があります。また今回次のような影や闇、罪といったものへの視線にも心惹かれました。
 春愁や漂ふごとし妻の影 
 そこにのみ闇をあつめし白牡丹
 鷺草の舞ひにほどよき闇の濃さ
 恋猫の一声闇を濃くせしめ
 贖罪のごと炎昼の街を行く

 

安居正浩   2006/11/25-13:55  No.[305]
 
    着く駅ものぼりし丘も花辛夷
職辞してあの虹の橋渡りたし
一病を持ち寄り梅雨のクラス会
子の任地逸れて台風衰へぬ
子に来たる賀状ほのかな思慕匂ふ
読んで幸せな気分になれます。景色・家族をはじめ、すべての物に注ぐ金井さんの目がやさしいからだと思います。
ますますご活躍ください。
 

小出富子   2006/12/05-16:43  No.[317]
 
    金井さんの句は、母、妻、息子、娘に対する細やかな愛情表現にあふれていると感じました。好きな句を上げたいと思います。
 「春」大試験済みさまざまな顔の列 (大、とついてますが、科目終了試験を、思い出しました。)
「夏」一病を持ち寄り梅雨のクラス会 (病気の話で笑い、慰め合い、ですよね。)
「秋」白壁に影を舞はせて秋の蝶 (情景描写が美しいですね。)
「冬」惜しまれつ師走の通夜となりにけり (夫は、12月8日に亡くなりましたので………。)
「新年」賀状来てしばしはるかな時偲ぶ (年賀状は、楽しみですよね。はるかな時、いいですね。)
句、全体にながれる優しさ見習いたいと思いました。

 

根本文子   2006/12/26-18:40  No.[338]
 
    根本文子
 
 金井さんの平明であたたかい表現は、読者の心に真っ直ぐに届きます。実はこの事が最も難しいと日頃実感している者として、感謝しつつ好きな句を選ばせていただきました。
  早春のミニコンサート始まりぬ
  花の宴のがれて花の影を知る
  そこのみに闇をあつめし白牡丹
  睡蓮の生みし波紋の近ずきぬ
  病葉の地におちてよりくれないに
  街中の暑さ背負ひて妻戻る
  コスモスの大海原に妻沈む
  ためらひつ郷にしたがふ寒さかな
  絵ごころのふはり湧きたる冬田晴
  大利根の色染めゆきし初御空
 特に好きな三句
  木槿垣曲がれば別な風に逢ふ
  子に来たる賀状ほのかな思慕匂ふ
  贖罪のごと炎昼の街を行く

 これからも句会に吟行によろしくお願い致します。
  
 



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 事務局   2006/10/18-15:53  No.[225]
    第2回特別展「金井巧の四季」へのコメント

三木喜美   2006/10/19-10:21  No.[226]
 
    二日間紅葉の旅に出ていて今朝メールを開いたら、金井さんのすばらしい句の数々がありまたまた感動しました。私はまだ金井さんのお顔と名前が一致せず申し訳ないのですが、何てロマンチックな方なのだろうと思いました。春の句の「嫁がせし夜の連翹の花明かり」は来週娘を嫁がせる私としては身に迫る心地がします。夏の句の「職辞してあの虹の橋渡りたし」や、秋の句の「白壁に影を舞はせて秋の蝶」も好きです。冬の句は「古暦焚けば消えゆく悔いの日々」が心にしみじみときて良い句だなあと感心しきりです。私も感性をもっと磨かねばと思いました。
 

大江月子   2006/10/19-19:32  No.[227]
 
    金井巧さんの四季の句を拝見して、なんて素敵なお句ばかりなのだろうとびっくりしています。びっくりという感想も変ですが、秋の夜長にゆっくり拝見させていただいて、三木さんのようにきちんとしたコメントをさせていただきたいと思っています。とりあえずひとこと言わずにはいられませんでした。ありがとうございます。
 

椎名美知子   2006/10/20-08:53  No.[228]
 
    金井さんの句は、俳研の句会でいつもこの句は金井さんの句とわかる雰囲気を持っていらっしゃって、とても好きです。あったかくて、静かで、情感があって・・・。
今、秋の句をじっくりと読ませていただいています。
情景の中に誘ってくれて。あらためて俳句はいいですね。また感想を書かせていただきます。

 

尾崎喜美子   2006/10/23-22:00  No.[235]
 
    10月14日白山の能楽鑑賞会で金井さんにお会いしました。そのとき、金井さんの句が載ることが話題にな
りましたが、ご子息にプリントアウトしてもらうとおっしゃっていました。金井さんはそのお人柄のとおり穏やかなな日常的な句が多くそこに惹かれます。良いお父様、夫でいらっしゃるのでしょう。ご家族思いの優しいお人柄が溢れております。真っ先にコメントしたかったのですが、遅れました。私は・髪洗ふ妻職を辞す日を明日に が好きです。これはまさに恋の歌。どうぞお元気でまた素敵な句お願いします。
 

堀口希望   2006/10/28-22:24  No.[245]
 
    春夏秋冬の4回に分けて、書き込みを楽しませていただきたいと思います。といっても私には所詮気のきいた鑑賞などできませんから、好きな句を挙げるだけですが…。

まず「春」の句から特に好きな句を5句。
  如月や弥勒菩薩の泣きぼくろ(着眼点が面白い)
  断れば断れること余寒の灯 (季語がいい)
  嫁がせし夜の連翹の花明り(佳句!一番好き)
  春めくや伝言板の踊る文字 (気持のいい句)
  居酒屋の夢二の暖簾おぼろ月(いかにも春らしい)

文法上でやや気になった句を挙げさせていただきます。
  囀りや野に満ちあふる五線の譜(「あふるる」では?)
  恋猫の一声闇を濃くせしめ(「濃くしたる」「濃くしたり」では?)
  着く駅ものぼりし丘も花辛夷(「着きし駅」では?)
 

江田浩司   2006/11/25-11:13  No.[302]
 
     金井さんの俳句は表現に押しつけがましいところが少しもないので、読んでいて気分が浄化されていくようです。 対象に対するこのような自然な姿勢は、俳句の良質な性質を引きだすのに有効に機能しているように思われます。
 自分がまず俳句表現を楽しむという姿勢が貫かれているから、このような欲のない表現ができるのではないでしょうか。もちろんそこには対象に対する愛情も不可欠です。
 また対象に自然に接することほど難しい態度はなく、実は高度な技術を必要とします。そしてその技術の跡を見せない巧みさが、金井さんの句の表現の本質を支えているのではないでしょうか。私は金井さんの作風とは異質な表現方法によって創作を行っておりますが、改めて「写生句」のすばらしさを実感いたしました。


 

吉田久子   2006/11/25-12:28  No.[303]
 
     金井さん。
 <囀りのひたむきなれば野を去らず>
「金井巧の四季」から私の選んだベスト一句です。
好きな句が多くあって選んでいるうちに日にちが経ってしまいました。矢の如き光陰かな。以前からの金井さんの俳句の隠れファン(!?)としては今回の特別展はとても楽しみでした。人への情愛や季節への情感を平明且つ繊細に表現していらっしゃる。しかも句風は時にダンディーで憧れを誘い、時にアイロニーで同感させる妙味があります。また今回次のような影や闇、罪といったものへの視線にも心惹かれました。
 春愁や漂ふごとし妻の影 
 そこにのみ闇をあつめし白牡丹
 鷺草の舞ひにほどよき闇の濃さ
 恋猫の一声闇を濃くせしめ
 贖罪のごと炎昼の街を行く

 

安居正浩   2006/11/25-13:55  No.[305]
 
    着く駅ものぼりし丘も花辛夷
職辞してあの虹の橋渡りたし
一病を持ち寄り梅雨のクラス会
子の任地逸れて台風衰へぬ
子に来たる賀状ほのかな思慕匂ふ
読んで幸せな気分になれます。景色・家族をはじめ、すべての物に注ぐ金井さんの目がやさしいからだと思います。
ますますご活躍ください。
 

小出富子   2006/12/05-16:43  No.[317]
 
    金井さんの句は、母、妻、息子、娘に対する細やかな愛情表現にあふれていると感じました。好きな句を上げたいと思います。
 「春」大試験済みさまざまな顔の列 (大、とついてますが、科目終了試験を、思い出しました。)
「夏」一病を持ち寄り梅雨のクラス会 (病気の話で笑い、慰め合い、ですよね。)
「秋」白壁に影を舞はせて秋の蝶 (情景描写が美しいですね。)
「冬」惜しまれつ師走の通夜となりにけり (夫は、12月8日に亡くなりましたので………。)
「新年」賀状来てしばしはるかな時偲ぶ (年賀状は、楽しみですよね。はるかな時、いいですね。)
句、全体にながれる優しさ見習いたいと思いました。

 

根本文子   2006/12/26-18:40  No.[338]
 
    根本文子
 
 金井さんの平明であたたかい表現は、読者の心に真っ直ぐに届きます。実はこの事が最も難しいと日頃実感している者として、感謝しつつ好きな句を選ばせていただきました。
  早春のミニコンサート始まりぬ
  花の宴のがれて花の影を知る
  そこのみに闇をあつめし白牡丹
  睡蓮の生みし波紋の近ずきぬ
  病葉の地におちてよりくれないに
  街中の暑さ背負ひて妻戻る
  コスモスの大海原に妻沈む
  ためらひつ郷にしたがふ寒さかな
  絵ごころのふはり湧きたる冬田晴
  大利根の色染めゆきし初御空
 特に好きな三句
  木槿垣曲がれば別な風に逢ふ
  子に来たる賀状ほのかな思慕匂ふ
  贖罪のごと炎昼の街を行く

 これからも句会に吟行によろしくお願い致します。
  
 



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