■201203_02 海紅 2012/03/16-17:39 No.[7855] |
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風土記の地伝歌垣の地春の水 | |||
山房の海紅
2012/03/17-19:14 No.[7857]
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「歌垣」はカガイとお読みいただければ幸い。女偏にヨウの字+歌を用いていましたが、この文字は海紅句抄掲載時に出ませんでした。よって歌垣を用いました。ウタガキも訛りがちに音読みすれば、カガイとも読めそうです。ちょと強引ですが。 | |||
ポプラ 2012/03/18-20:56 No.[7858] | |||
カガイとは懐かしいことばです。古典の世界を愛好する筆者にとっては心をゆさぶられます。常陸風土記の地でしょうか?をとめとをとこが集い合う春になった喜びが感じられます。 | |||
山房の海紅 2012/03/18-23:41 No.[7859] | |||
無花果句会を終えた後、U部の学生に誘われていた呑み会で、三島由紀夫と親しかった人が経営する水道橋(三崎町)の居酒屋で浅酌して、いま自宅に戻りました。ポプラさんの名を見るのはまことに久しぶりな気がします。句は「春の水」が効果的に働いているか、心配しています。これからもよろしく。 | |||
iちちろ 2012/03/20-09:50 No.[7860] | |||
嬥歌(かがひ)は歌垣の東国での呼称と古語辞典にありました。風土記で知られているものといえば、出雲風土記をはじめ、常陸風土記、播磨風土記、肥前風土記、豊後風土記などですが、かがひが東国での呼称となれば、この句を詠んだ伝歌垣の地はやはり茨城でしょう。万葉集巻九・一七五九に「未通女(をとめ)壮士(をとこ)の行き集ひかがふかがひに・・・」とありますね。この歌がどこかの碑にあるのでしょうか。季語の春の水が活きていますね。 | |||
iちちろ 2012/03/20-09:51 No.[7861] | |||
ヨウの漢字をいれたのですが化けてますね。 | |||
山房の海紅 2012/03/20-10:36 No.[7862] | |||
仰せの通り、筑波山で詠んだ句です。もう二十数年前になりますか(記憶がはっきりしません)、俳誌『雪』というグループの会が筑波山で行われたときと記憶しています。歌碑を見たわけではありません。 | |||
ポプラ 2012/03/20-12:12 No.[7863] | |||
お気にとめていただいて恐縮です。 〔かがい〕でいっぺんに万葉の世界にぴっぱっていかれました。春の水は、氷もとけて勢いよく流れる様子が感じられて気分も高揚します。筆者は、このところカワセミに会うのが愉しくて、川べりをさまよっています。 | |||