■201811_01 海紅 2018/11/01-13:03 No.[8589] |
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棺持つのみの教師として時雨る | |||
啓子
2018/11/02-20:51 No.[8590]
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前詞のある句です。十七歳という若さで教え子さんが逝かれたのでしょうか。何とか「死」を止められなかったのか、そこに教師としての悔やみや残念な思いがあります。 今はもう教えてやることもできない、出来ることは出棺の棺を持つだけである。折しもそこにはらはらと来る時雨。悲しみのつのる絶唱の一句です。 | |||
香粒(かりつ) 2018/11/05-22:14 No.[8591] | |||
十七歳の子は 今も懐かしく師を思い出していることでしょう。 {時雨る」が迫ってきます。 敗戦の年 五月、八月、十月に逝った同胞は今も残された者と共に生きています故に。 | |||
茫るぺん 2018/11/06-10:59 No.[8592] | |||
とつぜんの 訃報に よみかけの 新聞 の 一瞬 消える 文字列 。 何故 ─ どうして ? 悲しみに 言葉を うしなう両親 。 えくぼをきざむ うらわかい 遺影 。 直面する 死 に 心は どうむきあい 耐えたのだろうか 。 …… 冬ざれの荒野にたちすくむ ひとりぼっちの影法師 。 彼が愛唱していた詩の一節を 色紙にしたため 彼が愛した 赤い薔薇 を一輪 野に摘む 。 つめたく 蝋人形のようなマスクに 頬ずりをするいく度も 黄枯茶のしき紙と 五分咲きの冬ばらを 胸もとにそなえ 棺を閉じた 。 とめどなくながれるなみだ 。 このかなしみをふかく 記憶しょうと 誓って 。 | |||
美知子 2018/11/07-09:50 No.[8593] | |||
なぜ?どうして? 言葉が見つかりません。 心の中の時雨、しばらくあがりそうにないことでしょう。 松江さん、素敵な俳号ですね。 せっかくですからここでお披露目をなさったらいかがでしょう。 | |||