■201802_02 海紅 2018/02/15-13:53 No.[8496] |
|||
梅ふふむ言ひ出すときを待つ如く | |||
伊藤無迅
2018/02/18-10:45 No.[8498]
| |||
「ふふむ」は膨らんでくるということでしょうか。 梅の蕾がまるで何か言いたいことを秘めて日々膨らんでいるように見える。 花が咲いた時が何かを言っているときなのだろう、 人間のように声を立てないが精いっぱい花の形で表現しているのかな。 話しかけている先は、青空と陽光かな・・・・ | |||
山房の海紅 2018/02/19-23:28 No.[8499] | |||
「花が咲いた時が何かを言っているときなのだろう」「人間のように声を立てないが精いっぱい花の形で表現しているのかな」「話しかけている先は、青空と陽光かな」という鑑賞が詩そのものとありがたく思っています。 | |||
茫るぺん 2018/02/20-12:14 No.[8500] | |||
遠くから 流れる草燃えの ほのかな匂い 。 かやぶきの ひろい邸 の まんなかで 梅一対 は だんまり くらべ 。 ヒラリ 山鳩 やってきて 莟 を ついばみかけたとき 。 ヒョッコリ 出てきた子猫の みふぃ 枝垂れに ジャンプ ! おもいっきり 。 身を 凍らせて 子鳩 は 飛び立ち 。 母をみあげて 坊やの つぶやき ミフィ ガ オハナ ヲ タスケテ アゲタンダ ネ 。 ふたりは 目と目で フフッ と 笑って 家のなかへ 消えちゃった 。 そのとき お花も2本 フフフッ ・ ホホホッ 。 霞む つぼみ は うっとり ふくらみ 。 ピンク と 白 の はなびらが ふわ〜っ と ひらいて ──── | |||
つゆ草 2018/02/20-18:50 No.[8501] | |||
海紅句抄に珍しく無迅さんのコメントがあるのに触発されて私も書き込みたくなりました。私にとって海紅句抄は長い間フォト俳句をやっていた事もあり、この句にはどの写真が合うだろうか・・という楽しみがあり、個人的に勝手に想像を膨らませていました。今回のこの句には蕾を待つ気持ちとその先の花開くことへの願望が込められているのを痛い程感じています。言霊というのでしょうか、蕾にはあらゆる希望、力があり、私事ですが、心の病を持った姉を見守る娘との合言葉が花が咲く頃には・・で、正にこの俳句の通りなのです。心に響きましたので、久しぶりの感想を入れさせて頂きました。 | |||
yumi 2018/02/24-19:37 No.[8502] | |||
何年か前に「ふふむ」という言葉を覚えた時、なんて愛らしい言葉だろうと思いました。 そのせいでしょうか、私は少女の恋の句のように思いました。 好きな人への想いが梅の蕾のようにふくらみ、頬を染めながら、お話しできる時を待っています。 | |||
千年 2018/02/25-22:34 No.[8503] | |||
梅 言ひ出すときを待つ如く 先生、この句はきれがないですね。 訂正します。「きれ」ではなく「型」にはまっていないと言おうとしてきれがないと言ってしまいました。 | |||
千年 2018/02/25-22:47 No.[8504] | |||
訂正補正します。先日ひなまつり回廊の竹筒につぼみの梅を差していったのですが、その経験から何か言おうとして中途半端な発言になってしまいました。「恋の呼び出し」のような句であると言いたかったのだと思います。 | |||
千年 2018/02/25-22:51 No.[8505] | |||
ふふむふふむふふむと 梅にあう ・・・・ 訂正いたします。甘納豆のうふふと何か通い合うものがある。 | |||
千年 2018/02/25-23:10 No.[8506] | |||
梅の本意 訂正補正いたします。「ふふむ」梅の擬人化で初春の喜びをがっしりつかみ、あたたかさをもたらす句に成長していく句でありました。 コメントコーナーをいくつも使って失礼いたしました。如俳句にありがちな重くれがなく、575の型の自在性をも感じた次第です。 誰もが持っている希望の火がともるような句でありました。 | |||
千年 2018/02/27-08:26 No.[8507] | |||
「俳句は今でも発句である」ということが何か分かったような。 梅ふふむ言ひ出すときを待つ如く 海紅翁 尖りし心とかす春風 千年 | |||
啓子 2018/03/04-20:23 No.[8509] | |||
梅がふふみ、まさに開かんとするときは言の葉をこぼすように思えます。白梅なら無口な人がやっと口を開いたようです。紅梅はおしゃべりな人の一言目のようです。 それをじっと春の日差しは待っているのでしょう。 「ふふむ」はくすぐったいような良い言葉だなと改めて思いました。 | |||