■201310_01 海紅 2013/10/01-14:01 No.[8045] |
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時満つるごとく添水の水満つる | |||
山房の海紅
2013/10/12-07:57 No.[8046]
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鹿威しのひとつである添水。鳴子も好きだけど、やはり竹筒を伝ってくる水が満ちて、たまりかねて石を打つ。その音が秋の景物でもっとも好きなもののひとつ。 添水さながら、やってはいけない(?)自句自解をしてしまいました。 | |||
椎名美知子 2013/10/12-12:06 No.[8047] | |||
秋の張りつめた澄んだ空気を読み取りました。能舞台の鼓を打つ時を待つ奏者の緊張に似ているようで。 次に来る澄んだ音。これは読者に委ねて。 秋はきれいな音を想起させてくれると思いました。 長くなりますが、この句と私の好きな詩と共通するものを読み取りましたので。2篇の詩を。 素朴な琴 八木重吉 この明るさのなかへ ひとつの素朴な琴をおけば 秋の美しさに耐えかねて 琴は静かに鳴りいだすだろう 落葉 ポール ヴェルレーヌ 上田 敏『海潮音』より 秋の日の ヴィオロンの ためいきの ひたぶるに 身にしみて うら悲し。 (後略) 秋は短詩が似合う季節と思います。「秋」と言わず、俳句は季語で表現できるのですね。季語、575の世界、すばらしいですね。長くなってすみません。 | |||