■201308_01 海紅 2013/08/01-13:11 No.[8027] |
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人声を遠くに百合は海を向く | |||
小出富子
2013/08/02-23:27 No.[8028]
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百合は方向の定まらない花で生花にするときは難しかったです伊豆方面に旅の途中香りにきづいて百合にみとれたことがありますそのときの百合も海を向いていたように思います。 | |||
eiko 2013/08/06-17:06 No.[8029] | |||
バス遠足でいつか見た景色が浮かんできました:崖上にガラス張りのウエディングホール、,祭壇の百合は海を向いていたような気がしてきました。 | |||
椎名美知子 2013/08/11-14:11 No.[8030] | |||
一つの句からいろいろな景色が浮かぶなんてすてきですね。では私も。 海岸線を走るローカル列車。車窓を開けると潮の香りとともにほのかな百合の香り。見ると山側の崖に百合が涼しげに咲いています。海風にさらされながらしがみつくように咲いている百合は何を見つめているのでしょう。視界から百合が消えても百合の香りが残影のように車内に乗っています。 作者が描きたかったのは、土地のおばさんたち、学校帰りの生徒たちのさんざめきをよそに車窓から海をみているひとではなかったか。 なんて思い描いてみて、この句の涼しさをいただくのもいいですね。 | |||
千年 2013/08/24-23:13 No.[8034] | |||
十一面観音像のように一つの茎から百合が360度咲いていました。東西南北吹くラッパのような感じ。そこに「人声を遠くに」「海を向く」。百合はキリスト圏ではマリアの暗喩と聞いたことがありますが、百合が無音を聞いているような、谷間の百合の絶唱だと感じました。 たくさんの百合添へて死を頂戴す 正木ゆう子 | |||
千年 2013/08/24-23:39 No.[8035] | |||
「人声」は「ジンセイ」とよみましたが・・ | |||