■201104_02 海紅 2011/04/20-10:31 No.[7083] |
|||
春宵や聖書を借りて子の帰る | |||
天野さら
2011/04/23-23:19 No.[7084]
| |||
大震災の被害は底知れず日本中が悲しみの谷底にいるような気がする。原発の事故もまだ収まらず不安におびえている。人は人間の力を超えたものに打ちのめされると人力を超えたものにすがりたいと思う。こまったときには神棚に向かって手を合わせる。今は祈るしかない状態である。 この句は春宵に子供が聖書を借りてきたと言う。子どもだと思っていたがいつの間にこんな本を読むようになったのかと驚いているのではないか。そして子供の心に変化があることに気づいて喜んでいるのかもしれない。親が考えている以上に子供は先を行っているのかもしれない。「春宵」が若さとほのぼのとしたものを感じさせる。親子のほのぼのとした心も重なる。 | |||