■201101_01 海紅 2011/01/04-10:56 No.[7058] |
|||
君に降る雪美しく母となる | |||
eiko yachimoto
2011/01/04-13:26 No.[7059]
| |||
=詩とはことばによる存在の建設である= というフレーズをウーーンと唸って今読んでいる「俳句という劇場」という本から抜き書き、そして今この句に向っています。 北国に住んでいた頃降りしきる雪のなかを 歩いているひとの美しさにハッとしたことを 思い出します。最後に=母となる=とあってふたたび ウーーンと唸るのみ。 新年にふさわしいピユアな句をありがとうございます。 | |||
天野 さら 2011/01/04-14:28 No.[7060] | |||
年頭にふさわしい、お目出度く美しい句と思います。元旦や三が日にに降る雪は豊年のしるしとして目出度いものとされていました。亦万葉集の最後の歌は家持の歌で 新しき年の始めの初春の今日降る雪のいや重(し)け吉事(よごと) と吉事が重なるようにと詠んでいます。初めて母親となった人を祝うかのように降る雪、雪にも心があるかのようですが作者の温かい心でありましょう。雪の寒さも冷たさも吹き飛ばす愛の表現です。純白の雪は聖なる新生児、初めて母親になった純なる喜びの心ととてもよくマッチします。この句の親子に幸多かれとお祈りいたします。 家持の歌のように今年吉事が続きますように。 | |||