■201009_01 海紅 2010/09/01-12:09 No.[6977] |
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乾坤の吐息の如き霧に住む | |||
eiko yachimoto
2010/09/05-18:22 No.[6978]
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今年私は多くの皆様と同様、=げげげの女房=にはまっていました。きょうも主題歌をひとまえで歌う練習をしてきました。 妖怪はみんな乾坤の吐息のような霧にすんでいるらしいです。妖怪の住めない世界は人間も住みにくいと言われています。 | |||
長坂 2010/09/05-22:58 No.[6979] | |||
先生お久しぶりです。 新潟旅行はとても有意義でした。 また、ご一緒できた皆様にも心より感謝しております。 昨日は殺生石に行き、今日は白河の関に行ってきました。どちらも素晴らしい場所であり、また田舎の人は優しく、食事もおいしかったです。しかし家に帰ると、出会った人や景色の全てが乾坤の吐息の如き霧のように感じます。 | |||
山房の海紅 2010/09/06-22:29 No.[6980] | |||
いい旅だったね。 殺生石、白河の関もひとり旅とは…。 脱帽。 | |||
研究室の海紅 2010/09/07-14:51 No.[6981] | |||
「妖怪の住めない世界は、人間にも住みにくい」とはこの世を言い得て、けだし至言。この漫画が評判の時代、ボクは何をして生きていたのか、この漫画家の存在をほとんど知らなかった。このたび原風景に戦争があったことをドラマで知って、目からウロコという感じ。 | |||
mitiko 2010/09/08-09:10 No.[6982] | |||
乾坤の意味がわからなくて、広辞苑を引きました。 「天地・陰陽・二つで一組をなす順序を表す」と書いてありました。天と地の息吹の中に霧が生まれる(秋が起きます)、本日は雨、猛暑も一休み、秋になりそうです 「鬼太郎」見てますよ。ほのぼのとして好きですね | |||
mitiko 2010/09/08-10:56 No.[6983] | |||
少し訂正いたします。 天と地の息吹の中に霧が生まれる(秋が起きます) この「起きます」は、起き臥しの意味を持たせる為 に使用しましたが。 秋が目覚めると訂正いたします。 | |||
天野 さら 2010/09/09-22:12 No.[6984] | |||
「乾坤の吐息の如き霧にすむ」、思いのスケールの大きさ、言葉の巧みさ、そして詩心に胸が熱くなりました。考え方も広大、俳句も大きいです。無機質と思われている天地宇宙にも生命があり、その中に人が生活している、宇宙に包まれて(生かされて)小さな人間が過ごしているという捉え方は人間が主体ではない、という考えに気づかせてくれます。人間中心にものごとを考え、美しい地球を汚し開発して自然破壊を進めている人々への警鐘の俳句です。乾坤の吐息の霧と人間の取り合わせも奇抜です。天地と人との関係は、乾坤があっての人間の暮らし、人の命です。宇宙の神秘さや大きさを感じると人間の小ささに気がつきます。 この夏の暑さは厳しすぎました。人間の横暴に宇宙が怒りを爆発させたのではないかと思いました。霧の季語が清涼感を感じさせてくれます。 この句は「奥の細道」冒頭の名文、「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。」を髣髴させます。表現は違いますが発想は通じています。 霧は深く考えれば「霧に包まれる」のように先が見えない時に使われます。今の日本のおかれている状態になんとなく不安を感じている私にはそういう意味もあるのではないかとりたくなります。先行きの不安を解消すべく新しい何かが生まれるとよいのですが・・・・ 霧が晴れたら明るくなる、霧の中から希望が見えてくる。明るい未来を望みたいものです。 「鬼太郎」を楽しみに見ています。今からこのドラマの最終回がくると思うと寂しくて仕方ありません。昭和の時代がちりばめられて自分と重なる場面がたくさんあってそれが高い視聴率になっているのかと思います。貧しさが美しいと感じます。貧しさの中で一生懸命生きている姿は人に感動を与えます。ドラマの中で、見えないものも信じていた昔の人の話が出てきました。妖怪も見えないものでありながら、いると信じられていた。乾坤が息をするのは見えない現象、それを霧と設定するところに詩が生まれます。詩人でなければこの発想は生まれないでしょう。すばらしい句に感謝します。 | |||
山房の海紅 2010/09/10-07:44 No.[6985] | |||
拙句が太陽や月のように、いや石ころや広がり始めた花野の一つの草花のように、誰かが何かを語り始め、新しい創造に手をそめるヒキガネの一つになることがある。光栄なことだとつくづく思う。 本日から象潟へ。〈ウラムガゴトキ〉昔の景色を偲んできます。 | |||
eiko yachimoto 2010/09/13-14:37 No.[6986] | |||
昨日の敬老会で無事、いきものがかりの「ありがとう」を 合唱してきました。老いも若きもゲゲゲを見ていたようで 一体感が生まれました。 「いきものがかり」というグループ名も吐息をかんじさせる いい名前ですネ。(常識を破ってこそ生まれたなまえ) さらさん、丁寧なコメントを姿勢を正して読みました。 先生、これは翻訳したくなる名句です! ありがとうございました。 | |||
天野 さら 2010/09/14-16:15 No.[6987] | |||
やちもとさん、拙文を読んでいただきありがとうございました。「ありがとう」の主題歌は声が張り詰めていて元気が出ますね。敬老会でご披露できるとはすばらしいです。お年よりもさぞ喜ばれたことでしょう。 先生の句は歴史に残る名句だと思います。記録的な暑さの中、本当にすばらしい句が生まれました。 今日はだいぶ涼しくなりました。ようやく秋口に入り始めたようです。名句が呼び寄せた秋かも。日本は四季があるから良い国だと思います。 | |||