■201008_01 海紅 2010/08/03-10:52 No.[6968] |
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逢ふことのなかりし兄や魂迎へ | |||
山房の海紅
2010/08/06-16:59 No.[6969]
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実家の仏壇に誰かわからない位牌があって、子ども心に不審に思っていたが、尋ねてはいけない気がして、親に聞くこともなかった。やがて母から、生まれてまもなく死んだ男の子の位牌であると教えられた。それまで自分は長男だとばかり思っていたが、厳粛に言えば次男なのであった。私の親不孝は次男の気ままに原因があるのかもしれない。長男の自覚があれば、親兄弟を郷里に置いて、虚業に遊ぶために、ひとり上京などできなかったであろう。この会ったことのない兄が一度だけ夢枕に立ったことがある。今年もまもなく魂迎えだが、ちちははや一番下の弟の魂とともに、この兄の魂も迎えたいと思う。 | |||
つゆ草 2010/08/07-09:30 No.[6970] | |||
今朝の朝日新聞の落合恵子のコラムに「痛みと獲得」の題で「年を重ねることで、いいことあるわよ」と言って「ははは」と笑う78歳のSさんの笑いについて、この「ははは」に辿りつくまで、笑い飛ばすには重すぎる人生のあれこれも少なからずあったはず。・・だれもが(立ち入り禁止)の小部屋に眠らせているものはある。それらすべてを風呂敷に包み独り背負った上でのSさんの「ははは」である。それは自分との約束、覚悟の領域に登録されるもの・・等という文に心うたれました。先生はきっと先生より先に逝かれたご家族の方達の魂に温かく見守られて今日があるのだと思います。お兄様の分もこれから永く永く頑張っていただきたいと思います。「魂迎へ」など美しい言葉があるのは日本だけかも知れません。 | |||
eiko yachimoto 2010/08/16-14:59 No.[6971] | |||
「芭蕉読む一番列車の次男坊」 今年のお盆は猛暑ですね。いまお墓から帰ってきました。 先生の句やコメントをお読みし、ふしぎなかんじをもったので 書き込みをしています。 何年も前に 芭蕉の 〜〜塩鯛の歯茎も寒し魚の店〜〜 を発句に脇起こりで巻いた歌仙に上記のような付け句がありました。英国人のポールという詩人の句です。とても 印象的だったので覚えています。 瑛子 | |||
山房の海紅 2010/08/17-07:56 No.[6972] | |||
つゆ草さんからの激励やら、瑛子さんの懐旧やら自句を新しい視点で鑑賞しました。ありがとうございます。瑛子さんには、できればこの次男坊の句の打越と前句がわかればもっと楽しめるかも。たとえ、英文のままでも。 | |||
eiko yachimoto 2010/08/17-13:27 No.[6975] | |||
満月光板の割れより覗きいる John ハイウエー先に銀河かそけし Debbie basho読む二番列車の長男坊 Paul 何処に置いたかめがねよめがね Kirsty 花さんざし匂い求める夢なりき John +++++++ 「れぎおん」に翻訳版を発表していました.芭蕉を読んでいたのは長男で列車は二番でした!逆に記憶しておりました。 2002年の冬に巻いたことも わかりました。 不正確な記憶で書き込みをして失礼いたしました。 瑛子 | |||