■200911_01 海紅 2009/11/02-17:30 No.[6839] |
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冬囲ひしてもう誰も住まぬ家 | |||
佐和子
2009/11/02-23:15 No.[6840]
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今夜の雨はこの時季としては寒くこの句に似合うかも。明日は木枯らしとか、 早く帰ってきて下さい。 | |||
つゆ草 2009/11/06-08:50 No.[6841] | |||
この句読んだ時から心の中がなぜか寂しくてなりません。それは初冬というこの時期の寂寥感と思い出の詰まった今は人影の失せたこの家の姿のせいでしょう。また先生のブログで千年さんが故郷に帰ってしまわれた事を知り、あの親しみのある笑顔に逢えなくなってしまった寂しさも私の中で重なるのです。いずれにせよ冬囲ひという季語がとても生きている句だと思います。 | |||
ポプラ 2009/11/06-21:11 No.[6842] | |||
この句に出会ったとき、作者の背景を聞いた者として、ジーンと熱いものがこみ上げてきました。かつてこの家は利かん坊の子どもたちと、それをたしなめる両親の声があり、希望の家であったことを思った。もう誰も住まぬといいながら、元の通りにきちんと管理をしておきたい作者の愛着を想います。 | |||
佐和子 2009/11/11-17:23 No.[6843] | |||
絵画的という言葉。 蕪村の「夜色楼台図」を頭脳に描きこの作者の編集による江戸人物読本[与謝蕪村]を手もとに開きます人生の宿題は多いですが丁寧に学んで行きたいと思います。 | |||
佐和子 2009/11/15-21:09 No.[6844] | |||
この句には心に響くもの迫るものがあります。 バックには「故郷の廃家」の音楽。 森繁久弥さん歌声が聞えてくるようですね。 | |||
山房の海紅 2009/11/16-07:16 No.[6845] | |||
いつも鑑賞していただきありがとうございます。 千年さんを重ねたり、蕪村の夜色楼台図を思い出していただいたり、もう作者としてはこれ以上の感激なし。冬囲いは例年通り、この冬も乗り越えて強く生きる意思。でもそんなふうに行かないのがこの世なのでしょうか。 | |||