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 ■200810_01
 海紅   2008/10/01-13:38  No.[5837]
    鯉の背の大きく見えて秋深し

ちちろ   2008/10/05-07:39  No.[5838]
 
    水の流れに写る雲の去来を何気なく眺めながら、秋の哀しさ、寂しさにもの思いに耽っていたら、突然、水面が大きく揺れた。何だろうと目を凝らすとそれは大きな鯉の背であった。一瞬思考と静寂を破られたが、やがてまた何事もなかったかのような静けさが訪れた。見るもの、聞くもの全てに秋の深まるはかなさ、寂寥感を感じる句である。
 

三木喜美   2008/10/07-09:59  No.[5839]
 
    ちちろさんお久ぶりです。毎回ちちろさんのすばらしいコメントが載っており楽しく拝見させていただいております。今回もまるでこの句はちちろ作と思わせる程の名解釈で感動すら覚えます。秋になると訳もなく人恋しくなり寂寥感に襲われるのは私も同じで、池面にフッと見えた鯉の背に深い情感あふれとても共感できます。皆様にお会いしたくなりました。
 

椎名美知子   2008/10/11-11:27  No.[5840]
 
    本当にこの欄は素敵なページですね。季節感が溢れていて、コメントを出さなくても、その時の思い出を一緒にのせて残っていてくれる・・・と、前の句を繰りながら思いました。
三木さんのおっしゃるようにちちろさんのコメント、素敵ですね。「鯉の背の大きく見えて」夏には思っても見なかったこと。秋だから忍び寄ってくる、もの淋しさと人恋しさ。素敵ですね。皆さんに逢いたくなりました。
 



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