■200807_02 海紅 2008/07/17-15:45 No.[5789] |
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打水や翅あるものの嬉しげに | |||
三木喜美
2008/07/20-16:00 No.[5790]
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翅あるものは天道虫でしょうか、玉虫でしょうか、いずれにしても小さな昆虫への優しさにあふれ、打水の涼しさと翅に残った滴が眼に見えるようです。打水と言う日本古来の言葉も粋だなぁと思います。私の街では、8月にいっせいに打水を奨励する日があることを知り、今年は私も自宅の前にでも撒こうかと思っています。 | |||
宮沢子 2008/07/22-09:20 No.[5791] | |||
打水という季語に対して翅あるものと続けたところに感動しました。作者のやさしい心と豊かな感性が伝わります。勉強させていただきます。 沢子 | |||
天野さら 2008/07/29-21:47 No.[5792] | |||
句を読んた時、すぐ翅あるものは何だろうと思いました。何だろうと思わせるのは全部の意味をすぐに把握できないからです。ずばり虫の名前を入れないのはおそらく季がさなりになるからでしょう。季がさなり云々は厄介だと思う時があります。この句は打ち水を打った後涼しくなって喜んでいる虫を詠んでいます。 翅を誇張しているので大きな羽を持った虫かもしれません。人と昆虫が水を介して涼を取っていてとても内容が深いと思いますし、読んだ後涼しさが伝わってきます。俳句が打ち水の働きをしています。しかし「翅あるものの」の言い方はすっきりしません。それではどんな語で表現したらよいのかといっても分かりませんが・・。 | |||