■200707_02 海紅 2007/07/17-14:43 No.[1754] |
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手を置いて伝はる音や草清水 | |||
三木喜美
2007/07/19-09:47 No.[1756]
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さぞかし冷たくて澄んでいて、小さな清水が静かにちょろちょろと流れているといった情景が目に浮かび涼しさを誘われる句だと思います。この句には視覚と聴覚と皮膚感覚が見事に表現され手を触れた時の感触が直に伝わってきます。また草清水の季語が美しさをかもし出していてこれこそ季語のもつ力のようなものを感じました。歳時記を見ると、「淋しさの故に清水に名をもつけ 高浜虚子」があり、山清水、岩清水、苔清水、等もあることを知りました。 | |||
椎名美知子 2007/07/25-17:44 No.[1770] | |||
今日は母の命日が近いのでお墓参りに行ってきました。カンカン照りで焼きつくような暑さ。 夏草が思いがけず繁り、無沙汰を詫びながら、周囲の草を引いたのですが、汗がぼたぼたと滴り落ちます。 杉木立の山裾に清水が湧いているのを発見して以来、そこから水を汲んできて、お墓の掃除と花の水に使わせていただいています。今日はその有難さが格別。手で水を受けながらこの句を思い出していました。 | |||